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破綻した新自由主義的グローバリゼーション        かけはし2008.6.30号

戦争・貧困・環境破壊のG8反対!
世界の人々と共に北海道現地行動へ



福田政権行き
づまりの背景

 六月二十一日、第169通常国会が閉幕した。今回の会期は、福田自公連立政権の政権運営能力、統治能力の崩壊的事態をまざまざと見せつけるものになった。道路特定財源の期限切れ、後期高齢者医療制度をめぐる与党への批判の高まりと福田政権への支持率の急落。このような福田政権の低迷の中で行われた四月の衆院山口2区補選と、六月の沖縄県議選で与党はいずれも敗北した。
 しかし自民党内の「ポスト福田」の動きも、水面下で停滞したままである。年内必至と見られていた「解散・総選挙の風」も吹いてはいない。これ自体が自民党政治の完全な行き詰まりを表すものであるが、他方、「政権交代」にすべてを絞った参院第一党・民主党もまた自民党政治からの根本的な転換を提示することはできず、福田政権の延命に手を貸す結果となっている。
 こうした「政治の危機」の背景には、資本主義の新自由主義的グローバリゼーションの全面的な危機がある。米国発の「戦後最大の金融危機」はまだ始まったばかりで、どれほどの規模にまで広がるのかは、誰にも予測できない。グローバルな投機は、石油市場、穀物市場に殺到し、石油価格・穀物価格の高騰をもたらしている。
 そのコストを押しつけられているのは、世界の最も貧しい人びとだ。貧困と飢餓がかつてないほどの規模で拡大し、数十億の貧しい人びと、とりわけ女性、高齢者、子どもたちにその苦難が集中している。その対極で空前の富を蓄積してきたのが超国籍大資本だ。この新自由主義的グローバリゼーションの矛盾は、戦争と民主主義・人権の破壊に直結している。

「底辺への競争」
をくつがえそう

 七月七日から九日まで、北海道・洞爺湖畔で開かれるG8サミット(主要国首脳会議)の首脳たちは、気候変動、アフリカの開発、金融危機など全世界の人びとが直面する重要な問題について話し合う、と語られている。しかしこのG8の首脳こそ、環境を破壊し、アフリカの貧困を食い物にし、戦争と貧困、人権破壊を引き起こしている元凶ではないか。彼らには言うまでもなく「世界の人びと」を代表する正統性など存在しない。一九七五年に始まるサミットの歴史は、彼らこそが一方で「世界の現実」へのおしゃべりを繰り返しながら、大資本の利害のために世界の圧倒的に多くの人びとを生贄にしてきた張本人であることを立証している。
 そう。彼らには地球環境破壊を食い止めることも、貧困をなくすことも、平和で公正な社会を作りだすこともできない。危機は、彼らが拠ってたつ新自由主義的グローバル化のシステム、資本の階級権力そのものから発生しているからだ。
 全世界の労働者・農民・市民は、この新自由主義的資本主義システムに対する大規模な抵抗を通じて、自らの運命を自らの手に握りしめるための挑戦を開始した。日本の政治の危機は、世界の労働者・農民・市民のこの挑戦の中に自らを位置づけ、共に新自由主義の階級秩序を変革しようとする新たな闘いによってこそ突破の糸口を見つけることができる。
 秋葉原の殺人事件、十年連続で三万人を突破した自殺者――この絶望的閉塞状況の中から、人びとの「怒り」を基礎にした抵抗と反撃のうねりを、アジア・世界の人びとともに切り開いていこう。資本が強制する「底辺への競争」を「底辺からの闘い」に転化するのだ。
 七月、洞爺湖G8サミットが開催される北海道では、G8サミットへの異議申し立ての行動がさまざまに準備されている。サミット厳戒体制や事前弾圧が繰り返されているが、こうした権力の意図を跳ね返す、大きな結集を実現しよう。G8サミットを包囲する労働者・民衆の闘いを!(K)

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