| 現地住民と共に東京集会 かけはし2008.2.18号 |
豊かなやんばるの森を壊すな
4家族が座り込み活動を継続 |
辺野古と並ぶ
攻防の焦点に
二月七日、東京・全水道会館で、「ヘリパッドはいらない東京集会」が「ヘリパッドはいらない」住民の会と沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの共催で開かれた。
米軍と日本政府は、沖縄・高江に攻撃用ヘリMV22垂直離着陸機オスプレイのためのヘリパッドを六カ所新たに建設しようとしている。高江の闘いは名護の新基地建設反対闘争とともに、攻防の重要な環となっている。
高江の住民が中心となりながら、基地建設をストップしているが、新たな攻撃が始まっている。
政府・防衛省は高江の住民の反対を無視して、昨年七月二日に米軍ヘリパッド予定地へ進入するゲート前に柵を取り付け、建設工事に着手した。高江の住民や支援者は阻止しようと座り込みを始めた。未明にも侵入してきたので、二十四時間の座り込みも行ってきた。十二月二十五日には、突如、沖縄防衛局と建設業者が警備員を引き連れ、トラックの侵入を強行してきた。二台のトラックは入ったが、他方、トラックに体を押されながらも阻止した。そして、今年一月十一日、突如、柵を撤去してきた。これで、どこからでもいつでも侵入しやすい事態となり、座り込みも一段と緊迫している。ぜひかけつけて下さい!(集会、呼びかけビラより)
防衛省に要請
院内集会も実現
二月七日、こうした攻撃をはねかえすために、高江の住民三人が反対署名を持って、防衛省に要請・抗議行動を行った。そして、午後に院内集会、集会後に、沖縄県知事、名護市長が政府と話し合うのに抗議して首相官邸前行動、そして夜の報告集会を行った。
主催者が一日の行動を報告した。防衛省の行動には、国会議員の照屋寛徳(社民党)、山内徳信(社民党)、赤嶺政賢(共産党)の各国会議員が同行したが、防衛省は「分からない、聞いていない」とひどい対応をした。高江住民の安次嶺現達さんは「あの人たちは、命と生活を守らない」と思ったと言わしめるものであった。
最初に、高江の比嘉真人さんが高江の座り込み行動を映した映像が放映された。低空で飛ぶ米軍ヘリの爆音のすさまじさ、恐怖が伝わってくる。そうした中で、座り込む人々のゆったりとした雰囲気と豊かなヤンバルの森が映し出された。
基地建設の先
にあるのは戦争
次に、真喜志好一さんがパワーポイントで、@ヘリパッドをめぐる歴史A現地アセス問題Bアメリカで行われているジュゴン裁判について、分かりやすく報告した。
二〇〇三年九月二十五日、ラムズフェルド国防長官を被告に、「海外のいかなる文化財も侵してはならない」として、ジュゴン保護を求める裁判を提訴した。一九九七年に、アメリカ政府は「日本政府が勝手に埋め立て計画を出したもので、アメリカは関係ない」と答弁書を出してきた。
今年一月二十三日に判決が出た。「1、被告は、国家歴史保護法の必須条件の遵守を怠った。それは、不合理な遅滞と違法な保留となる、行政機関の行為である。2、国防総省に対して、国家歴史保護法を遵守するよう命じる。普天間代替施設がジュゴンに与える影響を評価するのに必要な情報が入手されるまで、ならびに、ジュゴンへの悪影響を回避、また軽減する目的で、その情報を考慮するまで、この審理は停止される。…略…」。
続いて、高江からやってきた三人と那覇で活動している「ブロッコリーの森を守る会(「ヘリパッドはいらない」住民の会)の本永貴子さんが紹介された。
比嘉真人さん。「五月にすばらしい環境の高江に引っ越す。そこにヘリパッドが作られようとしている。だから、反対して座り込みをしている。映像の仕事をしているので、DVD化して運動を広めていく。力を合わせてがんばろう」。
安次嶺現達さん。「二十四時間一カ月座り込みを続けたこともある。百六十人の住民の中で四家族が座り込みをしている。農家の仕事があり、なかなか行動に参加していないが、カンパやお茶の差し入れをしてくれる人もいる。いやなものはいやだ。怖いものは作ってはいけない。基地建設の先には、どっかで戦争をしている。人が死んでいる。こんなものを作ってはいけない」、「五人の子どもがいる。家が揺れるほどの爆音に、よちよち歩きの子どもたちは『こわい』と抱きついてくる。最初に覚えた言葉は『こわい』だった。こんな環境を作らせてはならない。すばらしい海、すばらしいヤンバルの山を、子どもたちに未来に残したい。絶対に止められる」。
森岡浩二さん。「生まれは東京だが、おいしいコメを作りたくて十年全国を歩いた。三年前に高江にたどり着いた。そこに基地建設が進められようとしている。こんなものはイヤだ。反対運動に対して、『反対運動をしたら、たいへんだ。補償をもらいなさい。なぜ、本土の人が反対するんだ』。基地か経済か、基地か仕事かとなる。つきつめて話すとけんかになる。四家族より反対運動が広がらない理由がここにある。住民は精神的に苦しめられている。自分はしがらみがないから言えるが、家族が米軍基地で働いている人が多いので、反対できない構造がつくられている。米軍は人殺しの訓練をしている。三歳や五歳の子どもでも、米軍は何をしているのか、質問してくる。子どもたちに真実を伝えなければならない。防衛施設局は毎日脅しをしにやってくる。しかし、それに屈するわけにはいかない。座って阻止するしかない。だれもやれないので、座り込みを続けていく」。
本永貴子さん。「那覇で北部の水を使って生活をしている。北部のヤンバルの森を破壊していけないということで声をあげ、運動を始めた。高江に行くとますます高江が好きになる。心がつながっているのを実感している」。
コンサートなど
で発信したい
参加した山内徳信参議院議員は「今日報告された高江の状況はよく分かる。高江で運動している人たちは、黒人の権利獲得のために闘ったキング牧師であり、インド独立のガンジーであり、イラク開戦に唯一反対したアメリカ下院議員のバーバラ・リーさんなどと同じだ。私も読谷村長時代に、日米安保があり基地撤去は無理だと言われたが、基地を撤去させた。かならず、勝利できる」と檄を飛ばした。赤嶺議員からのアピールが読み上げられた。
次に平和フォーラム、全労協、日本平和委員会の団体から連帯のアピールがあった。
高江の人々は、「厳しい状況でたいへんだが、コンサートのイベントをしたい。ちゃんと伝えたい。そんなに心配しないでください」とアピールした。基地建設を止めよう。 (M)
今後の予定
2月23日(土)文京シビックホール会議室1・2、午後7時/2008年度 年次総会 記念講演「米軍再編の現状と沖縄の米軍基地」講師:我部政明さん(琉球大教授)/沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
4月6日(日)午後2時集合、鎖予定時刻@午後2時45分A午後3時B午後3時15分/基地をけとばせ!ストップ米軍再編!防衛省前「人間の鎖」、基地強化を許さない交流集会、午後6時文京区民センター3A/7日(月)午前と午後、防衛省への要請、国会議員への働きかけ
呼びかけ団体:海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会、沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民連絡会、辺野古への基地建設を許さない実行委員会
雪の中を防衛省デモ
PAC3の移動展開演習をやめろ!MDいらない
二月三日、前夜からの雪が降り続く中で、「利権まみれのミサイル防衛はいらない!PAC3ミサイルの移動展開演習をやめろ!防衛省デモ」が核とミサイル防衛にNO!キャンペーンや、埼玉・入間、千葉・習志野、神奈川・横須賀などの市民団体が呼びかけて取り組まれた。
昨年三月の航空自衛隊入間基地へのPAC3配備に引き続き、昨年十一月末には習志野基地、一月三十日には武山基地(横須賀)へ弾道ミサイル迎撃ミサイル・PAC3が相次いで配備された。三月には茨城・霞ヶ浦への配備も強行されようとしている。それだけではない。ハワイ沖ではイージス艦「こんごう」が初の迎撃実験を強行し、さらに一月十四日深夜から翌朝には住民に対してあらゆる情報を隠蔽したまま、新宿御苑で首都圏移動展開配備の「実地調査」が強行された。
「核とミサイル防衛にNO!キャンペーン」は当日防衛省に出した「要請書」の中で、この「首都圏移動展開訓練」の問題点について次のように述べている。「@強力なレーダー波=電磁波による通信環境や人体への影響が明らかにされないA都立公園の軍事使用は都市公園法や都立公園条例に違反するB迎撃実験が国外でしか行えないように、ミサイル発射時の爆風が周辺に被害をもたらすC発射時に出る有毒ガスの成分が明らかにされないD誤射の可能性が排除できず、落下による深刻な被害が予想されるEミサイル積載車両の通過により地下水道等の破損の恐れがあるF公園利用者の排除や近隣住民の監視などの人権侵害が行われる」。
このような当然の疑問に対して、防衛省の側は公開ヒアリングでも「部隊運用に関わる」「円滑な訓練実施のため」と称して、一切答えようとはしていない。「ミサイル防衛」は何よりも「先制攻撃」のための武器であって、決して中国や北朝鮮からのミサイル攻撃というおよそ非現実的な「想定」に対処するものではない。この点については「毎日」1月24日の解説記事も「基地から都心への搬入に約3時間かかり、急に弾道ミサイル発射のおそれが判明しても間に合わない」と疑問を投げかけている。
一兆円もの巨費を投じて推進されている「ミサイル防衛」のシステムとは、防衛利権の温床であり、それはただただ米軍のグローバル先制攻撃戦略に日本を動員し、日米軍需産業の利潤のためにのみ行われるものだ。そして「ミサイル攻撃の脅威」の名目で住民の軍事的・イデオロギー的動員を図ることに照準が据えられている。
この日、雪をついて参加した六十人の仲間は、右翼の宣伝カーによる執拗な妨害をはねのけて市ヶ谷の外濠公園からデモ行進を行い、防衛省前では三団体からの申し入れ書が手渡された。 (K)
橋下大阪府知事への申し入れ
岩国前市長が「国にもの申す」のは間違いか
大阪府知事 橋下 徹様
橋下さん、あなたは、大阪府知事選直前から、米軍艦載機の移駐反対とそれが原因での市庁舎建設補助金差し止めをめぐって辞任した井原勝介前岩国市長の非難を始め、府知事当選以降も非難を強めています。これは、明らかに2月3日告示になった岩国市長選を利用した米軍艦載機移駐を承認する悪質な政治介入です。
あなたは、米軍艦載機の移駐について、岩国市民が、基地騒音の強化、米軍兵士犯罪の増加などを心配し、87・4%もの人びとが反対に投じた市民投票を「国の防衛政策に地方自治体が異議を差し挟むべきでない」と非難しています。
これまでも深刻な基地被害を受けてきた岩国市民が、被害がいっそう増強されることを心配し、拒否を表明することのどこが悪いのでしょうか。また、市長が住民投票で、市民の意思を確認し、それに基づいて市政を行い、国・政府に「もの申す」ことのどこがいけないのでしょうか。
今回政府がカットした岩国新市庁舎建設の35億円補助金は、1996年SACO合意に基づく普天間からの空中給油機の受け入れと引き換えに確約された49億円の一部であり、今回の厚木基地からの空母艦載機移駐拒否とはまったく関係のない補助金です。しかしそれを強引に、一方的に、国が約束を反故にしてきたことをご存知ですか。このような国のやり方に対して、府政を預かるものとして井原市長とともに国に抗議をするのが本来の首長の役割ではないでしょうか。
わたしたちは、現状を知ることなく、マスコミと自分の地位を利用して住民投票を批判するあなたの姿勢を見るにつけ、これからの大阪府の自治がどうなるのかと非常に憂慮します。
あなたは、「住民投票は議会で成立した条例に基づいて行われ、住民の意思が明確に示されたもの。とやかく言われるのは筋違いだ」という岩国市長の反論に対して「もう少し憲法を勉強してほしい」と反論しました。これに対して政治学者や憲法学者などが「住民の意思の確認・表明なのだから、憲法が制限することはあり得ない」「住民の声を直接聞いて、その結果を地方自治体の意向として国に示して実現を図っていい、というのが憲法の考え方だ」とあなたの勉強不足を指摘しています。また、あなたと同じ弁護士出身の愛知県の神田知事は、「国の方針に対して地方自治体もすべて唯々諾々と飲み込むのはおかしい」「住民投票は民主主義で重要な手段の一つ」と批判しています。これに対してもあなたは、「学者なんかに政治の現場での生の憲法がわかるわけがない」と反論し、「ではあなたは現場を知っているのか」との質問に「現場は知らない」とまったく矛盾する答えをしたそうですね。
わたしたちは、大阪府知事になったばかりのあなたのこの傲慢な政治姿勢に、重大な危惧をいだいています。もし、政府がこの大阪で関西空港や伊丹空港を米軍や自衛隊に軍事使用させ、深刻な騒音被害や基地被害を生み出しても、あなたは「それは政府の専管事項である。府民が異議を申し立てるのは筋違いだ」というのですか。それは、府知事としての任務放棄ではないでしょうか。あなたは、岩国市長、市政と市民に、そうしたことを強要しているのです。
静かで安全な生活を願う岩国市民に心を寄せ、平和を願うわたしたち大阪府民は、岩国市民に基地被害の受け入れを押しつけるこれまでの不当な発言を反省し、謝罪した上、撤回するよう強く求めます。
また、大阪府政を行うにあたっても、府民の気持ちを尊重し、府民の平和と安全のために心を尽くされるよう申し入れます。
2008年2月6日
しないさせない戦争協力関西ネットワーク代表 /増田京子、服部良一、中北龍太郎、川村賢市
関西共同行動代表/和田喜太郎、原田恵子
若野正太郎(泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会代表)、吉本ひろ子(大阪府民)、中村研(大阪府民、なにわユニオン)栄篤志(石垣島・白保に空港をつくらせない大阪の会代表)、金城良明(自主・平和・民主のための広範な国民連合)、川瀬俊治、恩地庸之(みのお・平和のまちをつくる会代表)、大野進(全港湾大阪支部委員長)、石田俊幸(大阪全労協議長)
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