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1047人解雇を撤回せよ!               かけはし2007.12.10号

JR採用差別全面解決を

日比谷野音を埋めつくす集会
20年の節目に総力をあげた闘いで勝利かちとろう


北から南から
七三〇〇人結集

 十一月三十日、日比谷野外音楽堂(周辺を含む)で「20年目の節目、総力をあげた闘いで勝利を!『JR採用差別』全面解決を迫る11・30全国大集会」が大学教授や弁護士など九人の呼びかけ、四者(国労闘争団全国連絡会議、鉄建公団訴訟原告団、鉄道運輸機構訴訟原告団、全動労争議団・鉄道運輸機構訴訟原告団)、四団体(国鉄労働組合、全日本建設交運一般労働組合、国鉄闘争支援中央共闘会議、国鉄闘争に勝利する共闘会議)が主催して開かれた。会場には北海道や九州から国労組合員や支援者が次々と集まった。会場の周りにも参加者があり、七千三百人が集まった。
 午後六時から、スペシャル・ブレンドの演奏、国労合唱団の合唱によって、闘う雰囲気がつくり出された。

人間としての尊
厳回復が必要

 最初に、高橋伸二さん(国労中央委員長)が主催者あいさつを行った。
 「一〇四七人解雇問題の解決を二十年を越させないと一年前に、四者・四団体をつくり、解決要求をまとめて取り組んできた。結束は不動のものだ。昨年十二月に、国労訴訟を行い、ILOへの派遣、五〜六月、そして九月に国交省や国会前での座り込み行動を行った。全国の五五%の地方議会、七百三十議会で千九十七の決議が採択された。今をおいて解決の時はない」。
 「四党合意の二の舞はしない。参院における与野党逆転で、政治は変わりつつある。民主党がカギを握っている。政治を動かし、最終的勝利を勝ちとらなければならない。心の底から、笑いを取り戻すために闘う決意だ。一〇四七人の政治和解を勝ちとっていこう」。
 次に九人の呼びかけ人を代表して芹澤壽良さん(高知短期大学名誉教授)が「11・30集会の成功のために、各地で集会を行ってきた。格差社会を許さない多くの運動との交流・連帯をつくった。この国鉄闘争は日本労働運動の再生をかけたものでもある。当事者の納得する解決を支援していく」と語った。
 国会議員が来ひんのあいさつを行った。大島九州男さん(民主党、参院議員)は「私は筑豊の出身だ。地元の国労闘争団の苦労を知っている。家族の笑顔が戻るような解決を勝ちとるために努力する」と発現した。穀田恵二さん(共産党、衆院議員)は「今こそ、全面解決の時だ。人間としての尊厳の回復が必要だ。解決のためにわれわれも闘う」と決意を述べた。保坂展人さん(社民党、衆院議員)は「中曽根首相などが総評・国労運動をつぶすために行った政治的弾圧だ。これは政治的に解決しなければならない」と連帯あいさつをした。
 次に、加藤健次さん(全動労争議団鉄道運輸機構訴訟弁護団・主任弁護士)が弁護団報告を行った。
 「年末にも予定されていた全動労の判決は来年に延びた。これは必ずしも悪いことではない。きちっとした判決を書くために延ばしたとも考えられる。また、要請する時間が増えたことでもある。民事十一部に、国労の五百四十人も同じ内容で裁判を起こしている。全動労の判決がどのようなものであるか、重要となっている」。
 「被告側はなぜ、組合差別を行い、採用名簿からはずしたかという具体的な反証は行っていない。被告側は@三年の時効A分割・民営化の国策に反対したので、JR社員としてはふさわしくなく、差別しても当然だと主張している。これは労働運動の活動を否定するもので憲法違反だ。四年前に全動労裁判の最高裁判決は、三対二で意見が分かれた。少数意見は、差別的取り扱いがあったと推論できるとし、JRに採用すべきだとした。この意見を書いた島田さんが最高裁長官になっている。裁判でも自分たちの主張が認められる余地はあり、勝ちにいく」。
 「ワーキングプアなどが問題になっているが、資本への規制が弱くなっている結果だ。これは国鉄の分割・民営化ともつながるものだ。きちっとした責任をとらせる。そして日本のあり方を変えていこう」。

被解雇当事者
と家族が訴え

 続いて当事者が発言した。神宮義秋さん(国労闘争団全国連絡会議議長)は「団結を回復して共同行動を行ってきた。一人も路頭に迷うことのないように、政治決断を求める」と決意を語った。工藤博志さん(全動労争議団副団長)が「民間企業の偽装が問題になっている。JRも大事故を起こした。そうした企業をただすためにも、この勝利を勝ちとっていきたい」と語った。
 酒井直昭さん(鉄建公団訴訟原告団団長)は「解雇から二十年。奪われた職場と人生を取り戻すために必死で闘ってきた。納得のいく解決を求めたい。現実は厳しいが全力をあげる。大きな闘いの第一歩としたい」と決意表明した。
 次に家族が訴えた。野田ゆみさん(熊本闘争団家族)。「紙切れ一枚で路頭に迷わされた。夫とともに運命をかけた闘いを行っている。人としての権利を奪われないようにがんばってきた。闘い続けられることに喜びを感じている。絶対に、政府・JRを許さない。生半可な解決は許さない」。
 渡部雅子さん(全動労争議団家族)。「政府に間違っていたというこの一言を聞きたい。一日も早く交渉の場についてほしい。六十歳を過ぎてしまった。夫を家族の元に返してください。普通の家庭に戻りたい。一刻も一分も早い解決を」。
 藤保美年子さん(音威子府闘争団家族)。「小さい子どもを抱えて不安で苦しい連続だった。カネがなければ闘えない。闘いなくしては、解雇は撤回できない。人生を目茶苦茶にされた。解決要求はどれも譲れない。二十年間にわたる国家的不当労働行為、分割・民営化の責任を国はとれ。謝罪を行え」。
 この後、集会アピール(別掲)が読み上げられ、団結ガンバローで決意を固めた。東京駅に向かってデモを行った。   (M)

集会アピール

 私たちは、本日、日比谷野外音楽堂で「20年の節目、総力をあげた闘いで勝利を『JR採用差別』全面解決を迫る11・30全国集会」を開催し、全国各地から結集した多くの仲間と支援者の圧倒的な力で成功を勝ち取った。
 国鉄「分割・民営化」から二十年が経過し、私たちは、一〇四七名の解雇問題の早期解決を図るために団結し、統一行動を積み重ねて来た。そして、国民世論にも繰り返し訴え、政府・鉄道運輸機構に対してこの問題の全体解決を求め、運動を展開してきた。
 この間、全国七百二十九の地方自治体で、人道的見地から早期解決を図るべきとの千九十六本もの議会決議を採択し、政府に提出している。
 二〇〇五年九月十五日の鉄建公団訴訟判決では、「国鉄からJRへ移行する歳際の、名簿登載に不法行為があった」と認定した。労働委員会やこれまでの裁判の中でも、組合つぶしの不当労働行為が国鉄改革の過程で行われたことは、まぎれもない事実である。
 私たちは、年末に予定されている全動労訴訟判決、明年三月十三日の鉄道運輸機構訴訟判決では、二十年に及ぶこの紛争の納得の行く解決に結びつく、憲法の基本的人権保障の理念が貫かれた司法の明確な判断を強く求めるものである。
 被解雇者の二十年の思いとその実情を考える時、これ以上の解決の引き延ばしは許されない。JR各社に不採用となり、国鉄清算事業団を解雇された労働者千四十七名の平均年齢は五十四歳となっている。JRで働くことを夢見ながら、その思いを果たすことなく四十六名が他界している現状からも、一日も早い解決は、切実なものとなっている。
 被解雇者が求めているのは、具体的には「雇用・年金・解決金」の三点の回復、実現である。この紛争は、国策として行われた国鉄「分割・民営化」の過程で発生した問題であるだけに、政府は、積極的に全力をあげ解決を図るべきであり、その政治的責任は極めて重いといわねばならない。
 新自由主義路線の中で「儲け、効率最優先」の経営倫理が大手を振り、社会全体が安全・安心崩壊の危機に直面させられている。JRの安全問題も、利用者や現場で働く労働者に深く暗い陰を落としており、これらの問題と、千四十七名問題の解決は、一体の課題である。
 本集会に結集したすべての参加者の総意として、当事者たちの解決にあたっての具体的要求を実現するため、今後も全国各地で、引き続き支援体制の強化と大衆的運動の高揚をめざし、裁判闘争の勝利と政府との解決要求交渉による「当事者が満足する解決」を勝ち取るまで、断固、闘うものである。
 二〇〇七年十一月三十日




NTT反リストラ裁判
控訴審闘争勝利に向けて団結かため総決起集会


反撃の機運は
熟しつつある

 十一月二十九日、東京仕事センターで「控訴審闘争勝利!11・29NTT反リストラ裁判決起集会」が電通労組、NTTリストラ反対!不当配転の取消しを求める裁判原告団が主催して行われた。
 電通労組・首都圏支部古宮委員長が開会のあいさつを行った。
 「控訴審は、今日裁判所は結審したかった。しかし、原告・弁護団の反対によって、二月十五日まで延ばした。与野党逆転国会、大阪市長選の野党候補の勝利。反自民の流れは押し止まっていない。福田が最後の自民党首相になる だろう。一方、海外でもオーストラリアの選挙でハワードが敗北した。資本のグローバリズム、新保守主義への反撃が始まっている。富山のコメ一揆のような闘いをつくりだそう」。
 「NTTは土日営業を突然打ち出した。それに対して成増では七三%の人たちが反対している。多摩では夜の九時まで交渉が行われた。千住にも広がっている。十一月二十五日に、電通労組など四者でストで闘った。十二月実施は来年に延ばされた」。
 「光輪闘争は会社に籠城して百八十日闘っている。点から線へ、線から面へ、そして日本中へ。光輪闘争は『勝つまで負けない。われわれは負けない』のスローガンで闘っている。われわれもこの精神で闘う」。
 次に大内本部委員長が「双方が答弁書を出した。裁判所は主張が出されたことで本日、結審したかった。会社側が新たな主張を出してきた。原告は反論のために書面を出すということで二月まで延ばした。この間、通信労組や西日本で不当判決が出た。被告側は退職・再雇用は本人の自由な意志だ、と一審と変わらない主張をしている。原告側が出した四人の証人申請は却下した。中央大学・近藤教授が一審判決批判を『労働旬報』08年1・2月合併号に掲載する。これを反論として申請する。控訴審で勝利をかちとりたい」と決意を述べた。
 続いて、日野正美さん(電通労組書記長)が一審判決批判を行った(別掲)。次に元木四国電通合同委員長が「徳島から愛媛に飛ばされた。電通労組と同じひどい判決が出された。徳島支店に対して、申し入れ行動を全港湾などの支援者とともに行っている。支店長に面談を求めているが、三回逃げられた。愛媛から徳島へ早く帰ってくれと言わせるようにしたい。楽しい運動だったというような運動としたい。次には四月二日に申し入れ行動を予定している」と特別報告を行った。

こんな判決を
くつがえそう

 参加した仲間から連帯のあいさつが行われた。
 スーパー田島の配転と闘っている東部労組の田辺書記長。「五人の組合のうち、ひとりがパート。そのパートが雇い止めになって争っている。さらに、加工店舗に強制配転された仲間もいる。都労委に提訴して闘っている。配転問題はひっくり返すのがたいへんだが、どこまでも闘っていきたい」。
 N関労の林書記長は「五十歳再雇用問題については、裁判では闘っていない。しかし、制度を早くやめるように撤回の要求を出している。今年も十月から面談が始まっている。千葉で、満了型を選ぶ人が多く、会社はいやがらせをやっている。北海道や東北へ強制配転もされている。遠くて通えないと拒否したいという人も出ている。土・日休日出勤の問題は根拠がなく、労働者いじめが目的で出してきた。撤回にむけて共にたたかっていきたい」と報告した。
 光輪モータースの割田さんは「組合結成して十二年目になる。若林社長の組合つぶしが一貫して行われている。その結果経営危機に陥り、全店を競売にかけ、自分は売り抜けて十億円を持って逃亡した。五月から二十四時間体制で泊まり込みを行っている。六月に、不当な賃金カットに対して、高裁で三千万円の支払い命令を勝ちとった。会社に責任をとらせ、雇用を守るために闘っていきたい。支援をよろしく」と報告と決意を述べた。
 弁護団と横澤原告団長からのアピールが読み上げられた。最後に、原告団の鏡さんが「一審判決はたいしたことはないようだが、実はたいしたことがある。@十年間家族と離れて暮らされなければならないA労働ルールが破壊されている。こんな判決許さない。何とかくつがえしていきたい」と決意表明した。団結ガンバローで決意を固めた。(M)

日野書記長の報告
地裁判決はこんなに不当

構造改革路線を
全面的に正当化

 @「社会の流れである産業構造の変化は必要であり、『構造改革』は積極的にという時代感、企業感を背景としたもの」という観点から書かれている。
 A配転については、雇用調整(首切り)回避のための社員の配置転換の「柔軟かつ効率化」とし、「柔軟な雇用形態」という企業経営を優先した判断で人事権を過大評価するもの。
 B雇用選択については「本人合意・判断」があれば法律より優先するという会社姿勢を追認したもの。
 C個別問題について、退職・再雇用労働者との労働条件比較から結論づけている。
 D労働者保護から労働ビッグバンを背景とした企業権限の強化としてあり、非正規雇用を拡大していく道を認めた判決。

何を主張して
何を勝ちとるか

 @職業生活と家庭生活の一体、「男は外で仕事、女は家を守る」という性的役割分担という基盤に成り立つ「遠隔地配転=単身赴任」の社会的転換。
 A八時間働き、八時間家族と過ごし、八時間睡眠という人間としての基本的な生活の奪還。
 B労働市場の効率化(労働ビッグバン)の先取り的な「働き方の多様化」=非正規化政策の法的規制。
 就業規則を労働契約する労働契約法が国会で審議されている。NTTリストラは、その労働法制の改悪の動きと連動し、先取りしたものとして財界の支えを基盤として強行されている。NTT企業年金減額不承認取消訴訟もNTTは負けるのを覚悟で控訴したが、それも財界が裏で支えている。
 コンシューマー部門(販売職場)では、この十一月から「土休日営業」が会社施策として組合提案もなく強行実施されている。組合の違いを超えて闘いが展開されている。労働条件、企業内福祉の切り捨てを許さず、企業の枠を超えた闘いが重要だ。控訴審闘争勝利に向け、全力で闘う。


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