| 辺野古新基地建設を止めろ かけはし2007.8.6号 |
七月二十一日、沖縄・辺野古の海で、那覇防衛施設局が雇った作業ダイバー三人が、海中で非暴力の抵抗行動を続けていた平和市民連絡会の平良夏芽さんをはがいじめにして酸素ボンベのバルブを締め、呼吸困難にさせるという「殺人未遂」的暴行をはたらいた(本紙前号参照)。
この暴挙に対して、辺野古現地、そして沖縄全県で怒りが高まっている。辺野古の海を守る住民の闘いを押しつぶすために掃海母艦「ぶんご」を派遣した政府・防衛省のやり方が、ここでもあらわになった。
七月二十四日、辺野古への新基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)は、この暴力行為に抗議して緊急の防衛庁行動を行った。この間、辺野古の海上抗議行動に参加してきたVAWW―NETジャパンの仲間が緊迫した現地の状況を語った後、ヘリ基地反対協の安次富浩さんが携帯電話を通して報告した。
「那覇防衛施設局は、局舎内に入って申し入れをすることを拒否しようとしたが、われわれは中に入って申し入れ書を受け取らせた。防衛施設局の担当者は辺野古での『環境事前調査』に関しては、本省の普天間対策室がすべての権限を握っている、と述べている。いま那覇の防衛施設局は、調査船に監督官を乗せるという責任すら果たしていない。したがって、われわれは本省を追及していかなければならない。その意味で辺野古実の皆さんの防衛省行動は大きな意味がある」。
「高江のヘリパッド建設に対しても、平和運動センターが防衛施設局と交渉した。辺野古では海上阻止行動のために三隻目のゴムボートを購入し、それにグアムの先住民族のチャモロ語で『ピースメーカー』を意味する名前を付けることになった。大いに活用したい」。
さらに実行委員会に参加する仲間たちの報告を受けて、防衛省に対して施設局が雇ったダイバーによる平良夏芽さんへの暴力行為の責任を問い、調査の即時中止と謝罪を求める申し入れを行った。
現地住民は、基地建設に反対し、生活と環境を守るために厳しい条件の中で闘っている。辺野古・高江の闘いを孤立させるな!(K)
【訂正】7月23日号5面【訂正】記事2〜3行目「左から4行目」を「左から1行目」に、同「架橋」欄4段2行右から2行目「荻原道子」を「萩上道子」に訂正します。
コラム
汗と涙の川田選挙
全国屈指の激戦選挙区・東京で、私たちが応援した無所属の川田龍平さんが見事当選を果たした。一時は危ないと伝えられた公明党候補が二位に浮上したのは組織の底力か。社共の敗退は、革新既成政党の深刻な凋落を象徴している。住民登録を忘れて出馬し、最下位を争うと評された自民党候補に負けたのは悔しいが、大きな組織を持たない文字どおりボランティアによる運動でこの結果は、近年まれな快挙というしかない。大勝利だ。
運動の初頭から、私の地域のスタッフはごく少数だった。土日には、連れ合いとポスティングに歩いた。区民とじかに触れ合うこの手段が好きな私には、苦にならなかった。話しかければ与党と年金問題への不満が想像以上に大きかった。山のようなチラシはなかなか減らなかったが、まききってしまえば、配り残した区域も多かった。
宣伝カーのドライバーも担った。そのせいで公示日に休めず、ポスター貼り部隊は、社民党杉浦分も抱えて掲示板を回った。選対からのメールにあまり目を通さず、遊説ルートを事前に確認もせず、運転はいつもぶっつけ本番だった。それでも大きなミスがなかったのが救いだ。同乗した仲間たちはどう思っただろう。振り返れば反省点も多い。
「汗と涙」という言葉は、まさに今回の闘いに当てはまる。炎天下での情宣。滴る汗。「今日まで生きられるとは思わなかった」――川田さんの言葉に、私も道行く人も目頭を熱くした。そんな日々を、あるスポーツ紙は好意的に伝えていた。
私が川田さんの応援に力を入れたのは、何よりも彼が悲惨な薬害の犠牲者であるからだ。薬害や医療過誤による被害患者たちには、一片の落ち度もない。責任があるのは医師、病院、製薬会社、そして国・厚労省であり、分かちがたいその連関なのだ。裁判で表面化するのはあくまで氷山の一角。程度の差はあれ、多くの患者たちは泣き寝入りしているのではないだろうか。この国で医師は今でも「お医者様」であり、絶大な権力を振るっている。小手先の改善や情報公開で、歴史的な体質が変わるとは期待できない。根本的な改革が必要だ。
先進国でエイズ感染者が増え続けているのは日本だけだという。差別や偏見。保守的な性道徳の流布。病気への無知がそれに拍車をかけている。川田さんは厚労省を告発する一方で、今の自分があるのも医療技術の進歩のおかげだと、繰り返し強調した。無駄な時間を生きられない。その真剣な訴えが、多くの人の共感を呼び起こした。私は久しぶりに古い友人や職場の同僚に声をかけ、投票を依頼した。
龍平さん。厚生省を包囲した怒りと情熱で、もう一度国を動かそう。いよいよ本番。闘いはこれからだ。 (隆)
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