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若者たちの反撃が始まっている             かけはし2007.5.21号

貧困・無権利・社会的排除に抗し生きるための闘いへ

自由と生存のためのメーデー07 
プレカリアートの反攻宣言みなぎる資本と権力への怒り

蔑視と不正に
連帯で応じる

 四月三十日、大久保区民センター4F多目的ホールで、「自由と生存のメーデー07プレカリアートの反攻」メーデー宣言集会が行われた。その後、サウンドデモは新宿大ガードをくぐり、新宿を一周した。デモ後、プレカリアート交流集会が行われた。参加者は四百二十人。
 プレカリアートとは不安定な労働者のことを指すラテン語の造語であり、イタリアなどヨーロッパで使われた出した。不安定雇用を強制されている若者たちが反抗に立ち向かうために自由と生存メーデーが準備された。

 政府が言うように未来なく不安定なこの生を自分のせいにされ、頭と体と感情をすり減らすことはない。働かない・働けないことへの侮蔑と嘲笑と同情におびえる日々を終わらせるための反攻はすでに始まっているからだ。労働を道徳と結びつけ、勝ち誇って人に生きる資格を問う者たちに、差別と排除で人々を切り分け敵対させる者たちに、私たちは全身で反対する。「ただ生きること」を肯定する私たちは、この社会にもたらされている「戦争」を拒絶し、侮蔑と不正に連帯で応じる。この自由と生存の日に!プレカリアートの反攻の日に!(呼びかけ文より)

サウンドデモで
解放への叫び

 デモ隊列の中心は様々なコスチュームをまとった若者たちであった。そこに全国ユニオン、フリーター全般労組、青年ユニオン、都庁行動を闘う全都野宿労働者実行委員会、鉄建公団訴訟原告団などの旗もなびいた。全都実の二百人は独自のメーデーデモを勝ちとって参加した。参加者の多くは若者たちで、大音響のサウンドとともに踊り、怒りを訴えた。b生きることはよい。生存を貶めるな! 低賃金・長時間労働を撤廃しろ。まともに暮らせる賃金と保障を! 社会的排除と選別を許すな。やられたままで黙ってはいないぞ! 殺すことはない。戦争の廃絶を! メーデーを抗議と連帯と反攻の日に!
 参加者だれもが解放され、自由に表現し、資本と権力に怒りを爆発させるエネルギーを発揮した。旧来にないメーデーとなった。警察はデモ隊の両側につき、デモ隊と歩行者が一体となることをひたすら恐れ、デモ隊に入ろうとする者、デモ隊を出て歩行者と一体化する者に対する弾圧を繰り返した。
 このメーデーは当日のテレビや翌日の新聞にも大きく取り上げられた。それだけ、若者たちの貧困問題が社会問題化していること、そしてそれに対して闘っている姿が見える形で表現されたことの反映だった。
 宣言集会では全国一般東京南部のルイスさんが訴え、福島みずほ社民党党首が発言した。そして、フリーター全般労組、女性ユニオン東京、予防拘禁を許すな!ネットワーク、女性と天皇制研究会、全都実、似非原が発言した。交流会では、働く女性の全国センターの伊藤みどりさん、三多摩合同労組・中大生協争議当該が組合の役割の重要性と中大生協争議での十四人の不当逮捕の背景について発言した。司会を雨宮処凛(作家:近著『生きさせろ!―難民化する若者たち』太田出版)/QT(フリーター全般労働組合)、提起を湯浅誠(NPO法人 舫(もやい)事務局長)/矢部史郎(思想誌『VOL』編集委員)が行うトークセッションが行われた。ここでは湯浅さんが、若者の深刻な相談の事例を報告した。十年前までは「学校にいかない、職業を代えろ、逃げろ」と指導したが、「いまは、生活保護と労働三権を使って、自由と生存の距離を縮めることを目指している」と提起した。ワーキングプアー、フリーターたちの反抗が始まっている。
(M)

自由と生存のメーデー07 呼びかけ:フリーター全般労働組合の連絡先
東京都新宿区西新宿4―16―13 MKビル2階
電話:03―3373―0180 
e-mail:paff(at)sanpal.co.jp


全都野宿労働者実メーデー
切り捨てを許さず野宿者と持たざる者は連帯しよう!

 四月三十日、野宿者メーデーが行われ、約二百人の野宿の仲間や支援者が結集し、都庁にほど近い新宿の町をデモ行進した。主催は対都行動を闘う全都野宿労働者 実行委員会(全都実)。
 今回は全都実としての始めてのメーデーである、新宿・柏木公園で十一時半からはじまった集会では司会の仲間が昨年八月に都に対して「地域生活移行支援事 業がテントを持っている人だけが対象になっているのはおかしい」「事業と連動して排除が行われているのはおかしい」と申し入れ行動が行われ、以降毎週月曜日朝の都庁前情宣、月曜、木曜の新宿中央公園での共同炊事が継続して取り組まれてきたこと、十一月には中央公園で一週間のリレーハンストが取り組まれたことなど、この間の経過が報告された。
 続いて全都実を代表して渋谷の仲間が基調報告として「メーデー宣言」を読み上げて提起した。今年は02年に制定された「ホームレス特措法」(10年間の時限立法)の五年目の見直しの時期に当たる。
 「この法律ではホームレスの定義を『主にテント生活者』とし、対策と引きかえにテントを排除しても良いという条文をもりこんでいる。テントを持たない仲間や、苛酷な労働条件の仕事と野宿とを行き来する仲間の存在を、差別的に軽視している。本来ならば、増え続ける不安定就労者、『自立支援センター』で自立を強いられる仲間、生活保護の中間施設利用者など、不安定な生活をしいられた人すべての問題が『ホームレス』問 題につながるはずである。法律の見直しをめぐり、野宿をしいられる社会状況こそを問題として提起していきたい。野宿労働者は、社会の貧困、持たざる者の極として位置する。もっとも困難な状況にある仲間たちの声を、同じ犠牲をしいられている労働者に伝え、これからもつながっていこう」。
 次に同日行われる「自由と生存のメーデー」(通称フリーターメーデー)実行委の仲間が「ともに闘いましょう」とあいさつ。
 続いて都内各地(渋谷、池袋、隅田川、江東区竪川)で野宿する仲間が発言。「テントで生活していないと対策から排除される、自分みたいなテントなしで野宿している人間は非常に厳しい」「こんな生活を始めて五年になるが体がガタガタだ、福祉に行ったけどまだ六十歳前だからと断られた」「理屈は苦手だけど、とにかく元気に声を上げよう」とそれぞれが気持ちを込めて発言した。
 続いて各地の支援団体、当事者団体で作る地域生活移行支援事業を考える会(通称公園の会)、夜回り三鷹、大阪の仲間、争議団連絡会議、山谷争議団、持たざる者の国際連帯行動がそれぞれ発言。新宿中央公園までのデモを行った。
 参加者はこのあと自由と生存のメーデーにも合流した。五月十日(木)には厚生労働省に対する申し入れ行動が行われる。 (板)


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