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「米軍再編」=新安保同盟との闘いへ!          かけはし2006.4.10号

地球的規模の日米軍事一体化を撃つ

反安保実が討論集会
憲法9条改悪を強制する「戦略的共有」と任務分担

条約でも協定で
もない米軍再編

 三月二十五日、東京・文京区民センターで「米軍再編と新安保宣言を問う」集会が開催された。主催は新しい反安保行動をつくる実行委員会(第10期)。
 この日の集会は、三月末に予定されていた「米軍再編」最終報告を前にして、「米軍再編」に示される日米のグローバルな軍事一体化の意味をつかみとり、さらに沖縄、岩国、神奈川・座間などで展開されている自治体ぐるみの新しい抵抗の動きの中で、どのように闘うべきかを討論する場として設定された。
 天野恵一さんが主催者あいさつを行った後、武藤一羊さん(ピープルズ・プラン研究所)が「新日米安保同盟を問う」というテーマで報告した。
 武藤さんは「日米同盟―未来のための変革と再編」と題した「米軍再編」が条約でもなく協定でもなく、したがって国会での批准の必要もないものになっているが、それは全く新しい日米関係の作り替えであり、本来ならば「条約」として国会内でも徹底的に論議されるべきものだ、と切り出した。
 「安保条約は米ソ冷戦の中での体制であり、いまその体制がなくなった以上、すでに役割を終えた安保条約をどうなくしていくかが論議されるべきだった。しかし当初、アジアからの撤退の動きを見せていた米国は一九九〇年代半ば以後、巻き返しに乗り出し、敵がいなくなった時に、どのようにして軍事同盟を正当化するのかを体系化しはじめた」。
 「そこで状況そのものの中に存在する『不安定性』が『敵』であり、アメリカの力を掘り崩す可能性のある勢力を阻止する必要がある、ということになった。そうなると『世界での優位を維持する』ために限度がなくなる。いま現れている米軍戦略は十年間にわたって準備されてきたものだが、9・11以後の『報復戦争』―『対テロ戦争』の中で、準備されていたものを超える事態になった」。
 「アメリカの行っている戦争は国際法と国連に対するクーデターと言うべきであり、今回の米軍再編報告に盛り込まれた世界の中の日米同盟という内容は、こういうアメリカと日本が軍事的に一体化するということだ。そのために米軍と自衛隊の戦略目的の共有がうたわれ、日本は憲法を変えて戦闘任務を担えと強制されている。そして自衛隊と米軍の任務分担を再定義し、具体的な基地機能の再編・再配置が進められることになる」。
 「アメリカは全世界的に作戦拠点を確保し、必要な時には世界のどこにでも軍を急速に派遣しようとしているが、そのためには米本土に準ずる特別の拠点が必要になる。その最大の適地が日本ということになる。報告文書の中に、米軍に対する日本の『切れ目のない支援』(シームレス・サポート)という奇妙な言葉が出てくるが、これは一度動きだしたら日米両国間の協議など不必要な完全な軍事一体化、自衛隊の米軍指揮下への完全な編入ということだ」。
 武藤さんは、このように米軍再編=新日米同盟の本質について鋭く説き明かした。

神奈川県下での
たたかいの報告

 続いて木元茂夫さん(すべての基地にNO!を ファイト神奈川)が「米軍再編に抗する神奈川の動き」というテーマで、座間、相模原、厚木、横須賀などを軸にした「米軍再編」の動きとそれに対する自治体の闘いを、戦前の陸軍の土地取り上げに対する農民の闘いの歴史をふくめて、自ら作成したビデオを駆使しながら報告した。
 続いて二人の報告を受けて、ピースリンク広島・呉・岩国から「岩国住民投票勝利」のメッセージが紹介されるとともに、「3・21横田行動実行委員会」、辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない!実行委員会、自衛隊・東部方面隊をイラクに行かせるな!実行委員会、APA(アジア平和連合)ジャパンからの問題提起が行われ、討論に入った。
 全国の仲間とともに、憲法九条改悪と一体となった日米同盟のグローバルな再編に反対する行動を作り上げよう。     (K) 


8月広島世界大会の成功へ
劣化ウラン兵器禁止市民ネットが2周年の集い

 三月二十八日、「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク結成2周年の集い」が開催された。会場の千代田区神保町区民館には約六十人が集まった。「アルモーメンホテルの子どもたち〜ガンと闘うイラクの家族」のビデオが最初に上映された後、主催者あいさつをたんぽぽ舎の柳田真さんが行った。
 柳田さんは、劣化ウラン兵器禁止の国際キャンペーンと、湾岸戦争以来、劣化ウランが原因で発病したと考えられるイラクの子どもたちの医療支援を二つの目標にして始められたネットワークの二年間の行動をふりかえりつつ、「今年はチェルノブイリの原発事故から二十年になる。今も惨害が続くチェルノブイリの現実は二十年後のイラクの姿だ。劣化ウラン兵器の禁止と、被害者の救援に持続して取り組もう」と訴えた。
 続いてICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)第3回国際大会に向けた取り組みについての報告。
 弁護士でICBUW評議員の振津かつみさんは、劣化ウランで汚染されたバスラの疫学調査に関して、イラク南部バスラの医師たちをふくめてドイツで行われた合宿の結果について報告した。バスラでは二〇〇五年に医師・専門家たちによるチームが結成され、劣化ウランがもたらした被害の調査が進められている。今後、崩壊した医療体制を再建し、資金的・科学的支援を強化することが急務だ、と振津さんは訴えた。
 ICBUWアジア太平洋地域コーディネーターの嘉指(かざし)信雄さんとNO DUヒロシマ・プロジェクト事務局長の森瀧春子さんは、イタリアでは国会レベルで劣化ウラン調査委員会が設置されるなどの国際的取り組みの広がりについて報告し、イラク、北米、欧州などで発病した当事者や遺族なども参加して八月三日から六日まで広島国際会議場で開催されるICBUW国際大会について紹介した。
 次にこの集いにかけつけた、原文治郎さん(JVC)、豊田直巳さん(フォトジャーナリスト)、高遠奈穂子さんが占領と内戦的状況下のイラクの人びとの置かれている現実を紹介した。
 高遠さんは、二〇〇四年四月の「人質」事件以後、八回にわたってヨルダンを訪問して路上生活を余儀なくされている子どもたちの自立支援プロジェクトを継続し、子どもたちが生産・生活するための工場を立ち上げ、軌道に乗せるところまで来たが、治安の悪化によって生産がストップせざるをえない状況に直面していること、ファルージャの再建プロジェクトに関しては地元の有力者からの正式な承認を獲得して活動の拡大が可能な条件が作られたと報告した。   (K) 


さくらまつり期間の隅田川・桜橋野宿者の闘いへ注目を!
排除を画策する墨田区土木課へ抗議を!
山谷労働者福祉会館活動委員会/山谷争議団・反失実

 二〇〇五年、墨田区・桜橋と言問橋の間の一帯は「地域生活移行支援事業」の対象地区となり、多くの野宿の仲間が生活の場をアパートへ移していきました。その後、墨田区は事業の対象地域を新たなテントをつくらせない(新規流入防止)地域として監視するとともに、区全域にガードマンを徘徊させ、小屋をもたない仲間が横になるのも許さないという非人道的な体勢をとってきました。昨年七月、区内の大横川親水公園(錦糸町)では、野宿していた香取正光さんが少年によって虐殺されました。この事件もまた、野宿の仲間に対する区の非人道的な姿勢を背景にしたものに他なりません。
 これに対して、八月、桜橋・高速道路下のデッキで仲間たちの集団野営が開始されました。これは仲間たちが団結して野営することによって、自らの生命を守り抜く取り組みです。当初、少数によってはじめられたこの試みは、仲間の輪を着実にひろげながら、四十名以上の仲間が参加するものへと勝ち取られてきました。
 しかしこの地域は花見の時期、住民が茶屋をだす「さくらまつり」の、さらに四月中旬にはレガッタの会場となります。その間、ここを野営の拠点とすることはできません。仲間たちもさくらまつりの妨害をしようとは考えていません。
 仲間たちは墨田区土木課にその間の対策をもとめて質問状を出し、回答をもとめましたが、期日が来ても墨田区土木課は無回答、電話で回答を求めるも 「回答する意志はない」。話し合いを求めて土木課を訪れた仲間たちに対しては、窓口でも全く対応をせずに終業時間まで無視し続け、最後はガードマンに排除させました。区がさくらまつりを機に、この場所を寝泊まりさせないための監視下におこうとしているのはあきらかです。
 仲間は「さくらまつり」のあと再びもとの場所に戻り、寝る場所がなく疲れ切った人なら誰でも受け入れるような、仲間が助け合う今まで通りの空間を維持していきたいと希望しています。仲間は総意でそのことを確認しつつ、別の場所に集団で移動することにしました。
 その第一陣として白鬚橋上流のテラス、そして銅像堀公園へ十九名がテントを建て、さらに十五日夜、事業を拒否して残った四軒のテントがある、桜橋から言問橋のテラス区域に、七軒のテントが迅速に建てられたのです。この区域は「新規流入防止」地区ですが、本来、行政は「新規流入防止」の期間を事業実施から六ヶ月としていたはずで、とうに解除すべきはずです。にもかかわらず四軒には排除の圧力が強められようとしています。仲間たちはいま、この四軒をささえるとともに、テントを持てずにいたすべての野宿の仲間が新たにテントを建てて自らの生命を守っていくため、「新規流入防止」に対して異議を示すために、ここにあえてテントを建てたのです。
 しかしテントを建てた翌十六日、同地域を管理する東京都第五建設事務所は一日後の撤去を通告する警告書を貼ろうとしてきました。これに抗議した仲間の声を前に役人は女性支援者の下腹部に膝蹴りを加えるという暴挙に出てきました。女性支援者への暴行は全治五日におよぶものですが、これについて第五建設事務所はいまだ自らの非を認めようとしていません。さらに五建が警察に通報したことで、二十名以上の制服警官と私服の公安が現れ、弾圧をはかるという事態になりました。私たちは、第五建設事務所がこの件で非を認め、謝罪するまで追及を続けます。
 私たちは仲間たちの決意にこたえるためにも、新たなテントを守り抜くとともに、「さくらまつり」以降、ふたたび桜橋を仲間が自らの生命を守りきり、新たな関係をつくりだすための空間としてとりもどすための取り組みを開始しました。
 まず私たちはとりわけすべての元凶たる墨田区に抗議し、対策をもとめます。その上で、第五建設事務所と東京都に対しては、強制排除を許さず、話し合いをもとめていきながら、新たなテントの仲間を防衛していきます。現在、『新規流入防止』は全国的に行われており、このままでは多くの野宿者が雨露をしのいで体を休めることもできず、次々と野垂れ死にしてしまいます。
 この取り組みは、隅田川のみならず全都・全国の野宿者にとって死活をかけたものとなるでしょう。今後の事態に注目してください。ぜひ、この一連の行動と情勢に注目とご支援をお願いします。
【お願い】b桜橋のテントの仲間への激励のメッセージを送ってください。特に皆さんの運動や現場からの訴えもこめてくださるとうれしいです。これは現地でカードにして貼りだします。 FAX:03-3876-7073、e-mail:san-ya@jca.apc.org
b墨田区に「当事者の声を聞け、まともな対策を行え」、東京都第五建設事務 に
「強制排除するな、話し合いを尊重せよ」のFAXを送ってください。
墨田区土木管理課占用担当 ファックス: 03-5608-6410 メール:
KANRI@city.sumida.lg.jp
東京都第五建設事務所 FAX 03-3692-8710
b今後の行動、賛同のよびかけにご注目ください。


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