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アロヨの非常事態宣言に反対する声明           かけはし2006.3.20号

拘留されている逮捕者の即時釈放を!

軍事的・独裁的統治を許すな

                          革命的労働者党―ミンダナオ

国民の半分は一日
1ドル以下の生活

 二月二十四日、ピープルズ・パワーと残忍なマルコス独裁体制打倒二十周年のこの日、グロリア・マカパガル・アロヨ大統領は、フィリピンを国家非常事態の下に置く独裁的な大統領布告1017と、全国を再び警察国家の直接支配に追いやる一般命令第5号を発令した。
 それに先立つ出来事の光に照らしてみれば、アロヨと彼女の将軍たちによる民衆へのこうした独裁的な動きは、驚くべきことではなかった。しかし、マルコスの残虐な独裁的・軍事的体制を転覆し、自らの民主的権利を行使した人民大衆の勝利を祝った一九八六年のエドゥサ決起の記念日に、そうした権威主義的な行動に出たことは、痛苦に満ちた記憶を引き戻すものだった。これは大統領の座にしがみつく指導者の絶望的な行為だった。
 大統領布告1017と一般命令第5号は、計算された先制的措置の一環であり、この数カ月メディアによって暴露された不正選挙スキャンダルにもかかわらず、アロヨが正当な大統領であると主張し続けてきた、まさにその時に姿を現したのである。それはアロヨ大統領の防衛的な対応であり、彼女の政権を直撃する政治的・経済的危機に対する民衆の抵抗気運の拡大へのあからさまな抑圧的攻撃だった。
 アロヨの大統領としての正統性と責任が、わが国の広範な民衆によって疑問に付される中で、彼女は全面的に新自由主義政策を実施し、「テロに対する戦争」の偽装の下で民衆の利害に敵対するアメリカ帝国主義の指示に熱心に従ってきた。
 八千四百万人のフィリピン人民のほぼ半数は、貧困ライン以下で生活しており、一日1ドル以下の生活を送っている。政府は持続可能な雇用プログラムを持っておらず、その結果として大量の労働力が移民となっている。移民統計によれば、一日三千人以上の労働者が海外で職を探すために国を離れている。それは、わが国の労働力の約一〇%がより良い境遇を求めて全世界に散らばっていることを意味する。
 しかしアロヨ政権は、貧困にあえぐ民衆からより多くの税をむしり取り(最近付加価値税は一〇%から一二%に引き上げられた)、IMF・世界銀行・WTOの政策を実行し続けている。さらに悪いことに、環境を荒廃させ続け、災害、洪水を引き起し、農村の住民や先住民を彼らの生活の糧を得る土地から引き離している鉱山業者や木材伐採権所有者といった多国籍企業の搾取に供するために、アロヨ政権は残されたわが国の天然資源を明け渡したのである。

アメリカの忠実な
カイライにとどまる

 民衆は、公然たる民主主義的な動員を通じて、あるいはわが国の革命的変革を達成するための武装闘争を通じて、アロヨ政権が実施する新自由主義政策に抵抗し続けてきた。
 まさに、アロヨ政権の不正選挙と彼女の正統性に反対するわが国の人民大衆の広範な運動の強化、そしてわが国の経済に対する新自由主義政策がもたらす影響の悪化の中で、アロヨ政権は、権力にとどまるために軍事的・独裁的統治手段に頼ることしかできないのである。アロヨは非常事態宣言を正当化するために、「極左派(毛沢東派のフィリピン共産党)とフィリピン国軍改革運動(RAM)に代表される右翼機構との同盟」という形をとった、彼女自身の「大量破壊兵器」を発明しなければならなかった。この布告によって、アロヨ政権に反対して運動し、アロヨの権力の正統性に疑問を投げかける政治的人士の逮捕という彼女の計画は、スムーズに遂行された。メディアの検閲と放送に対する直接統制は、一九八六年に起こったようなもう一つのエドゥサ民衆決起を引き起しかねないニュースを阻止する効果的手段である。
 アロヨ大統領は、一週間後に非常事態宣言を撤回した。しかしだまされてはならない。非常事態宣言は、より権威主義的で、より抑圧的な統治形態への移行の始まりではなかったし、非常事態の撤廃は物語の終わりではない。政治的反対派への弾圧とメディアの口封じが継続すると信ずるに足る理由が存在している。
 今日、わが国には明確に現存する危険が存在している。その危険とはアロヨが権力の座にとどまり続けることである。彼女は、恥知らずにも、あらゆる手段を使って権力にぶら下がり続けるだろう。彼女が政治的に破産すればするほど、彼女は自らの権力を守るためにわが国の資産を悪用し続け、IMF・世界銀行・WTOの新自由主義政策を頑固に実施することによってアメリカの忠実なカイライにとどまるだろう。

b革命的労働者党―ミンダナオは、拘留されているすべての政治指導者とデモ参加者の即時・無条件の釈放を要求する。
bすべての民主勢力への取り締まりとメディア検閲をやめよ!
b貧困、悲しみ、恐怖、不安定、民主的権利の拒否からフィリピンの民衆を解放せよ!
b革命的労働者党―ミンダナオは、アロヨ政権との間で進めている和平協議を、平和と発展の構築を保証するのに有利な環境がもたらされるまで無期限に停止する。
b革命的労働者党―ミンダナオは、すべての民主主義的・革命的勢力に対して、団結し、人民の民主的で主権を持った政府を作り上げるよう呼びかける。
(革命的労働者党―ミンダナオは第四インターナショナル・フィリピン支部)

(「インターナショナル・ビューポイント」電子版06年3月号)           


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