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ブッシュの「対テロ」戦争戦略を許すな!        かけはし2006.3.13号

占領やめろ! 自衛隊の即時撤退を

イラク反戦・「米軍再編」反対の闘いを全国で作り出そう

中東「民主化」
構想は破綻した

 二月二十二日のシーア派アスカリ聖廟爆破事件以後、イラクの本格政権樹立に向けた諸政治勢力・宗派間の政治協議は確実に頓挫し、連邦議会の招集・正式政権発足はさらに遠のいている。米紙「ワシントン・ポスト」(電子版)は、バグダッドの遺体安置所当局者の話として二月二十二日以後のイラク人の死者は三月一日までの一週間で千三百人に達している、と報じている。
 危機感を抱いたブッシュ米大統領は、二月二十五日の早朝、イラクの宗教指導者七人と電話会談を行い、各民族・宗派が参加した「挙国一致内閣」の形成を促した。ブッシュはその時、各宗派指導者に「イラク社会に対立のタネをまく試みに一致して対処する」ことを訴えた。ハリルザド駐イラク米大使は、爆破事件の前日の二十一日に「イラクがスンニ派を含む政府の樹立に失敗すれば米国の経済支援を失うことになる」と脅しをかけていた。ブッシュ米政権は、自らが呼号する「民主化」「安定政権」の道筋をつくり、中東における覇権を確保し、かつイラクのシーア派主導政権へのイランの影響力の強化を阻止するためにも、「挙国一致」の体裁を整えなければならない。しかし、事態はますますブッシュの思惑とは違った方向に進んでいる。
 イラクの政治的・社会的混乱と民衆の苦難を倍加させたのは、何よりもアメリカのイラク侵略戦争とそれに続く三年に及ぶ軍事占領である。占領軍の即時撤退を求める声は、相次ぐ「テロ事件」を経て、ますます高まっており、世論調査によっても占領の終結を求める意見が七割を超えている。イラク民衆の自由な主権の行使にもとづく民主主義の確立と社会の再建は、外国軍の占領支配の永続化の下では絶対に実現しないのだ。
 侵略戦争から三年を経た今日、われわれはあらためてすべての占領軍の撤退を訴える行動を全世界で作りだしていかなければならない。

陸自三月撤収
開始の白紙化

 小泉政権は、イラク占領支配の破綻によってサマワに駐在する陸上自衛隊を五月末までに完全撤退させる方針を固めたと報じられてきた。しかしイラク新政権発足のメドが立てられず、治安情勢がますます悪化する中で、当初想定していた「三月末からの撤収開始」はほとんど不可能となったとも報じられている。
 二月二十四日にロンドンで行われた米英日豪の外交・防衛当局実務者会合でも、アメリカ側が「イラクが安定しなければ、これまでの活動はムダになる」と強調し、英日豪の撤退への動きにクギを刺し、そのため英豪両軍のイラク南部からの早期撤収方針は「再検討」を余儀なくされている。
 こうした中で防衛庁の陸上幕僚監部は、三月一日に陸自北部方面隊(札幌)に対して、七月からの第十一次イラク復興支援群派遣に向けた準備指示を出した。米ブッシュ政権は、櫛の歯がぬけるようにイラク占領に参加していた諸国が撤退する中で、イギリス、オーストラリア、日本などの忠実な「同盟国」に対して強力な圧力をかけており、小泉政権も「撤退」と「残留」の両面にらみで対応しようとしているのが現実なのである。当初語られていた「三月中のイラク撤収」はすでに白紙になっている。
 したがってイラク攻撃三年にあたる三月のイラク反戦行動において、イラク占領支配の破綻を小泉首相につきつけ、空自の米イラク占領軍支援作戦の中止、インド洋・アラビア海に派遣されたアフガン占領多国籍軍支援作戦の中止をふくめ、自衛隊の即時全面撤退の主張を大きなうねりとして巻き起こしていくことが重要である。
 またサマワ駐留の陸自部隊の「撤収」にあたっては、基地の解体作業をかつてチェイニー米副大統領がCEO(最高経営責任者)を務めていたハリバートン社の子会社で悪名高い民間軍事企業であるケロッグ・ブラウン&ルート(KBR)社に依頼するという報道もなされている(3月5日 ジャパンタイムズ)。KBR社はソマリアやコソボでの米軍御用達の活動で法外な利益を得るとともに、二〇〇五年には米軍への給油・輸送・給食などの活動で一億ドルにも上る水増し請求をしたとしてスキャンダルを引き起こした企業である。戦争によって莫大なもうけを「濡れ手で粟」と獲得し、自ら住民の虐殺・拷問に手を染めるこうした「戦争請け負い業者」と自衛隊が結託しようとしているのだ。
 われわれは「対テロ」戦争の中で深まろうとしている、自衛隊の海外派兵と米系民間戦争請負業との癒着の実態を暴き出していく必要がある。

ふたたび街頭
で平和行動を


 三月五日、沖縄の宜野湾市海浜公園では名護市辺野古沿岸部への新基地建設に反対する「沖縄県民総決起大会」が三万五千人の大結集で開催された。同日、山口県岩国市では、米海兵隊岩国基地への米空母艦載機の受け入れの是非を問う住民投票が告示され、三月十二日の住民投票の勝利に向けて、千人以上の住民たちが「人文字」を描いた。三月十二日には、座間で米軍統合司令部新設に反対する行動も予定されている。
 二月三日には、沖縄で全国の反基地運動を闘う市民たちが集まって、「日米軍事再編・基地強化と闘う全国連絡会」が結成された。
 東京での「終わらせようイラク占領 終わらせよう戦争の時代 WORLD PEACE NOW3・18」をはじめとして全国各地で行われる三月のイラク反戦行動は、グローバルな「米軍再編」と、その枢軸を占める新日米軍事同盟=世界的な日米軍事一体化に対する闘いと連動して展開される。
 全世界で反戦・反グローバリゼーションの運動を担う仲間たちは「占領軍のイラク、アフガニスタンからの撤退」、「イランへのアメリカの戦争をやめろ」、「イスラエルはパレスチナ占領をやめろ」、「ハマス政権を承認し、経済制裁をやめろ」などのスローガンを掲げて、再び街頭行動に立ち上がろうとしている。
 先制的「対テロ」グローバル戦争戦略の発動を阻止しよう。日本の「戦争国家」化にストップを。憲法9条改悪阻止へ! ともに闘おう。        (純) 

イラク侵略戦争から3年―各地の行動

札幌:3月19日(日)サッポロ・ピースウォーク「終わらせようイラク占領 なくそう米軍基地 平和憲法を守ろう/午後1時/大通西4丁目集合(午後1時半からピースウォーク)/戦争NO!平和憲法を守れ!道民連絡会など
東京:3月18日(土)WORLD PEACE NOW3・18 終わらせようイラク占領 終わらせよう戦争の時代/午後1時/日比谷野外音楽堂(地下鉄霞が関、内幸町駅下車)/WORLD PEACE NOW
名古屋:3月19日(日)イラク派兵はおわらない とめよう戦争協力の拡大3・19集会/午後2時/白川公園(地下鉄伏見駅下車)/呼びかけ:名古屋YWCA、イラク派兵差し止め訴訟の会など
大阪:3月17日(金)イラク開戦3周年抗議 自衛隊のイラクからの撤退 在日米軍再編・強化反対3・17大阪集会/午後6時半/扇町公園/主催:大阪平和人権センター、しないさせない戦争協力関西ネットワーク
福岡:3月19日(日):アメリカのイラク攻撃3年 終わらせようイラク占領 撤退させよう自衛隊 3・19集会とピースウォーク/午後2時/天神・警固公園(西鉄・地下鉄天神駅下車)/アメリカのイラク攻撃を許さない実行委員会、平和をつくる筑紫住民の会              


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