| 国労本部・東京地本指導部は与党声明を丸のみする臨時大会を中止せよ! かけはし2002.5.27号より |
国労本部は五月十五日、午後六時からだまし討ちのように中央執行委員会を開催し、臨時全国大会を五月二十七日(月)東京三宅坂の社会文化会館で開催することを決定、組合各級機関に通知した。
四月二十六日に与党三党は、「JR不採用問題に関する声明」で五月三十日までに「JRに法的責任なし」という立場と裁判闘争の継続の矛盾そして、「組織の統一ができていない」という矛盾について、「早期に解消し四党合意の前提条件を成就する目に見えた結果」を出さなければ合意は破棄すると通告してきた(「かけはし」5月13日号)。
闘う闘争団の断固とした決意と闘いによって思惑通り事態を進展させることができなかった本部は、「声明は最後の機会」(寺内書記長)と述べ、チャンスとして与党三党声明を受け止め、連休明けの四月三十日と五月八日に全国エリア委員長書記長会議を開催した。しかし「社民党を通じ声明の真意をつかみ取る」という意見や「臨時大会には大義名分が条件」「解決に結びつく担保が必要」などの意見が出て、臨時大会開催を決定できなかった。五月八日の社民党(渕上)と自民党(甘利)との協議では渕上が真意を問うたのに対し、甘利はすべての訴訟の取り下げと解決促進への白紙委任を突きつけたと言われている。
その後、大会開催決定リミットである十四日にも、地本委員長クラスの参加要求を排除して全国代表者会議を開催したにも関わらず、臨時大会開催の結論を出すには至らなかった。本部は臨時大会開催について四党合意賛成派の条件整備を整えることができず、いつものようにウソの突き合せにぎりぎりまで時間を費やしていった。
十四日昼には、社民党との話し合いと突き合せが行われた。本部が中央執行委員と全国代表者会議構成員とを二日間足止めにしたまま十五日になった。十五日午後六時過ぎに急きょ開かれた中央執行委員会で、本部三役が臨時大会開催を提案、寺内書記長は「大会後に解決について社民党が責任を持つという決意表明がされた。社民党の要請、決意を受け臨時大会を開催する」と説明、開催が決定された。
しかし指令十一号(5月16日)には、十五日午後五時からの社民党との打ち合わせの中で社民党から「声明に対する国労の態度を明確にした臨時大会を開催すべき」との判断が示され、開催を判断したとだけ述べられており、開催時間は十時〜十三時、議題としては@JR不採用問題の解決に向けてAその他、と書かれているにすぎない。
渕上、甘利会談では何が話されたのか? 社民党の持つ責任と中身とは何か? 担保は? 臨時大会開催の大義名分は? 一体何を決めるのか? 一切合財が闇の中で明らかにされていない。東京地本指導部は臨時大会後を見すえ、その責任のすべてを高島執行部に責任をなすりつけ次期委員長ポストをねらうべく、担保を取りに行くためにも開催を!と臨時大会開催強行を後押ししていると言われている。
それでは二十七日、臨時大会で本部は何を決めようとしているのか。与党三党声明とこの間の経過を見るなら、@「JRに法的責任なし」の再確認とすべての訴訟の取り下げA鉄建公団訴訟や最高裁補助参加申し立てなど取り下げに同意しない闘争団に対する期限を区切った厳しい処分の最後通牒――と予測される。
仮に与党三党声明を丸のみにするこれらの暴挙がなしとげられたとしても、解決促進については自民党に白紙委任というのが四月二十六日の与党三党声明の「真意」であることははっきりしている。さらなる屈服はとめどもない屈辱へと転落する道だろう。
具体的な議案は二十四日に出されると言われていて、職場討議も組合民主主義も無視され、本部の決定を追認することだけの臨時大会にされようとしているのだ。
五月十四日、国鉄闘争勝利共闘会議と、「四党合意」に反対し生活援助金停止の制裁に反対するJR国労組合員に呼びかけ準備された「国労に人権と民主主義を取り戻す会」は共同で緊急集会を開催した。そのアピールは言う。「『国労に人権と民主主義を取り戻す会』は、国労の総団結を妨げている『生活援助金』凍結の指示撤回を求める。そして、組織混乱を招くだけの臨時全国大会の開催に反対し、各級機関、組合員への訴えや国労本部に対する要請行動を通じて中止を求めていく。それでも国労本部が臨時全国大会の開催を強行するのであれば、この間の国労本部の執行責任を明らかにするとともに、大会代議員に対し、『四党合意』を破棄し新たな闘いを国労として取り組むことを強く訴える」。
国労本部と東京地本指導部は、有事三法案審議下の国会付近にまたしても機動隊を大量導入して臨時全国大会を強行開催する決意であるようだ。今日の国労本部が、国家権力に支えられ闘う労働者に対し警察的役割を果たそうとする組合指導部であることを、いたる所で暴露する必要がある。言われるままに労働者を政府資本のくびきの下に追い詰める役割を果たす臨時大会を許すことはできない。本部に臨時大会中止と与党三党声明に対する屈服への抗議の嵐を届けよう。(5月18日 蒲田 宏) |