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 青森の大地と海を放射能で汚すな            かけはし2005.11.7号

六ヶ所再処理工場をとめよう

「反原子力の日」に東京ネットが集い

農業者・漁業者とともにアクティブ試験実施をやめさせよう

青森県知事が中間
貯蔵施設受け入れ

 十月二十二日、原発とめよう!東京ネットワークの主催で「青森の大地と海を食べつづけたい、だからやめよう!六ヶ所再処理工場」と題した集会とデモが行われた。十月十八日に三村青森県知事がむつ市の使用済み燃料中間貯蔵施設受け入れに同意した情報が中央紙のトップ記事にもなったことも影響してか、会場となったコア・いけぶくろ(旧豊島区民センター)には主催者の予測を超える約百名の市民が集まった。
 催しの最初はシンガーソングライターの館野公一さんの弾き語り。八四年に約三千名の命を奪ったインドの化学工場での事故を歌った「ポパールの悲劇」、広島新聞の連載中のエピソードからつくった「DU」の二曲を披露した。館野さんはデモの先頭にもたち、ギターと歌で反核燃を訴えた。
 続いて、原発いらない!ちばの松丸健二さんがウラン試験の進ちょく状況と今後の見通しについて報告を行った。ウラン試験はすでに予定されていた試験は終わり、後片付けの段階に入っている。アクティブ試験開始の障壁となっていたガラス固化体保管施設の改造工事の認可が十八日に行われ、さっそく認可当日に工事がはじまっている。実際にプルトニウムを分離するアクティブ試験は計画の十二月の実施は遅れるかもしれないが、確実にその時期は近づいていると報告した。

無農薬米は作れる
が放射能は防げぬ

 毎年、東京ネットが「10・26反原子力の日」を前後して開催する集会、今年の中心は再処理工場について勉強する農業者の会の哘(さそう)清悦さんの現地報告だ。哘さんは旧天間林村(現七戸町)在住でJAとうほく天間農協を主に作物を出荷している。JAとうほく天間農協青森県は東部の東北町、野辺地町、旧天間林村、六ヶ所村で組織、しかし県外に出荷する際には六ヶ所の名をふせて出荷するのが常という。
 昨年十二月のウラン試験開始を前に、再処理工場から四十キロ離れた十和田市の一軒の農家が、無農薬の産直米を購入する首都圏の住民にアンケートを送った。日本原燃の説明では放出する放射能の影響はないとされるが「農薬を使わないでお米を作ることは私の努力でできますが、再処理工場から出る放射能は私の努力では防ぐことはできません」とし、アンケートをもとに〇五年度の作付け計画をたてようという目的だった。しかし、ウラン試験開始前に収穫した〇五年米の予約キャンセルが大阪と東京で各一件あったという。
 農業者の会では十月十八日、日本原燃に対し、キャンセルによって在庫となった百十キロの米代金の支払いを求め、十月末までに日本原燃がこの要請に応じない場合、青森県の風評被害認定委員会に申請するという。

三陸の海を汚染
させないために

 質疑と休憩をはさみ、岩手県議会で「三陸の海を放射能から守ることについての請願」が全会一致で採択されたことの重要性を中心にした作家の広瀬隆さんからのお話を聞いた。広瀬さんは岩手の訴えは東京の皆さんへの訴えでもあるとして次の危険性を指摘した。再処理工場から放出された放射能は黒潮にのり、岩手沖を流れて黒潮にぶつかる。親潮と黒潮がぶつかるのは犬吠崎沖で、屈指の水揚げがある銚子港の近くである。親潮と黒潮がぶつかることでここに放射能が滞留、蓄積され、英セラフィールドや仏ルアーグの汚染や被害が繰り返されると警告した。
 グリーンピース・ジャパンの野川さんが十一月十六日からはじまる『止めよう再処理2005共同行動』をアピールを、ストップ・ザ・もんじゅ東京の高木さんが十二月十日に敦賀市で予定されている全国集会と意見広告運動のアピールを行った。

原子力空母の配
備と再処理工場

 〇八年の原子力空母横須賀配備問題は首都圏ばかりではなく全国の課題として急浮上した。アメリカでは原発の新増設がなくなり、商業用再処理が進まない一方で、原子力艦船の建造や核兵器の高度化で原子力技術を維持・高度化させてきた。この同盟国日本では、原子力産業はアメリカ国内で製造しなくなった原子炉を含めた機器製造の肩代わりするなど、原子力産業の商業面を補完し、また手厚い日本の原子力予算は日米共同研究に多くが費やされた。
 日米政府間による研究成果は、原子力艦艇にも使用されただろう。ニミッツ級空母三隻には三十万キロワット級の原子炉が各二基、現役でも百隻以上が航行しているとみられる原潜では五〜十万キロワット級の原子炉が各一基が積載されている。アメリカ国内でも各地で核開発の後始末に対する住民の闘いが続けられている。近い将来、世界に展開する原潜や原子力空母の使用済み燃料の後始末問題が浮上することも必至だろう。
 アメリカ政府がIAEA事務局長エルバラダイによる六ヶ所再処理工場を含めたモラトリアム提案に抵抗し、日本の原子力政策を後押しすることは、原子力推進艦を世界の海に展開するための必要条件でもあろう。

11・19日比谷野
音へ結集しよう

 昨年十月、ウラン試験開始を前に、原水禁日本国民会議、原子力資料情報室、グリーンピース・ジャパンと青森県実行委員会の四者による『止めよう再処理!全国実行委員会』は一年間かけて百万人の署名を集めようと、第二次の署名活動を開始した。その集約と政府への提出行動に合わせ、十一月十六日から『止めよう再処理2005共同行動』が行われる。
 首都圏では市民グループや宗教団体を中心に、ウラン試験がはじまった昨年十二月から、毎月第四水曜日に経済産業省への抗議行動が行われており、十一月はこの共同行動に合流する。また、原水禁を中心に十九日の全国集会に向けた連続した街頭宣伝も行われる。
 当初は特別国会の延長を見込み、国会前で一週間程度の座り込みを行う計画であったが、十一月十五日の皇室警備もからみ、十六日からの連続行動となった。十六日から三日間は正午から経済産業省前での座り込み、十八日の晩にはシンポジウムの開催、十九日には日比谷野外音楽堂で全国集会が行われる。十一月の共同行動は、青森の長芋とニンニク、さらには原子力空母までが課題である。(斉)



強制収用は許さない!
静岡空港事業認定取り消し訴訟第1回口頭弁論


 【静岡】十月二十日、静岡地裁で、国土交通省社会資本整備審議会が土地収用法に基づいて未買収地を強制収用できる事業として認定したことの取り消しを求める行政訴訟の第一回口頭弁論が開かれた。口頭弁論には四人の地権者をはじめ立木所有者、共有地権者から原告となった人々や、訴訟サポーターなど八十人余の人々が参加した。意見陳述を行ったのは松本吉彦さんなど三人の地権者、トラストの会会員の小島さん、空港はいらない静岡県民の会・共同代表の島野さん、環境法律家連盟理事であり大雪山ナキウサギ訴訟の勝訴を得た札幌の市川守弘弁護士、そして松本市の中島嘉尚弁護士の計八人。地権者の松本さんは「私たちをカヤの外に置いて(建設地)を決定し、買収に応じないからといって強制収用で、大切や畑や山林を取り上げることは許されない……私はこのような道理に反するようなことに対して真正面から立ち向かっていく覚悟です」と述べた。
 同じく地権者の大井寿生さんは「不当な需要予測や経済波及効果によって県民を欺いてまで進められている(空港建設)事業は、将来を含めた公共の利益を大きく損なうばかりか、静岡県民を世間からの失笑にさらすものであり、祖先からひきついだ大切な土地をこのような企みのために手放すことは到底容認できません」と述べた。
 市川弁護士は、一九九三年十二月二十一日に日本が批准した生物多様性条約を取り上げ、静岡県が行った環境影響評価、安易な動植物の移植、増殖、希少種のオオタカの営巣木伐採などがことごとく生物多様性条約に違反していることを条約の条項に即して指摘した。

静岡県当局によ
る切り崩し攻撃

 口頭弁論終了後、参加者は弁護士会館に移動、記者会見の後、法廷に入れなかった人も含めてこの日の口頭弁論の概要と今後の進め方について討議を行った。
 国は、原告適格の証拠提出を求める一方、請求の棄却を求めて全面的に争う構えであり、被告である国を支援しようと静岡県はこの訴訟に補助参加を申し出、そのゆ着ぶりをはからずも暴露することとなった。
 静岡県は、八月十七・十八日の境界確認と九月五日から十日にかけて強盗的な強制測量に引き続き、空港本体部北側(障害切り土部分)の地権者、大井寿生さん所有の山林・茶畑・(一部共有地)への境界確認を十一月十一日に行うと通知してきた。早ければ、およそ二週間後に再度の強制測量が行われるかもしれない緊迫した状況を迎えている。「空港はいらない静岡県民の会」は、「中止の会(共産党系)」にも呼びかけを行い、11月27日、空港現地での共同集会が基本的に合意され、その成功に向けて全力をあげている。
 また静岡県(空港部職員)は全国各地の立木所有者のところに出向き、所有確認などの悪質行為をはたらき、運動の切り崩しをねらっているがいずれも失敗に終わっている。今後、各地の共有地権者のところにも「土地を売ってくれ」という脅迫まがいの攻撃を仕掛けてくるに違いない。これらは、県収用委員会に提出する調書作成のための手続きではあるが土地収用―強制代執行を目指したものであり、絶対に切り崩しを許してはならない。全国の友人、みなさんの応援・支援を訴えます。次回口頭弁論は1月12日。   (S)

b11月27日(日)現地県民大集会(現地 午後1時〜)
b11月27日(日)現地大集会へのアクセス方法
静岡県内外から参加されるみなさんへのご案内
〈新幹線等、電車バスで来られる方〉
b集合時間:午前11時
b集合場所:JR静岡駅南口 スルガ銀行前発
bマイクロバスを用意します(費用1人一〇〇〇円)
b11月10日(木)までに事務局へFAXで申し込みをしてください。
b問い合わせ:
TEL/FAX054-653-2791(空港はいらない静岡県民の会)
**現地・各地の連絡先**
現地:増田 090-2776-2221(0548-28-0362)
静岡:桜井 090-9949-4595(054-258-1521)
三島:仁杉 090-4216-8417(055-987-2814)
西部:竹野 090-3382-6826(0538-43-3456)
鈴木 090-3580-8035(053-587-5620)
〈直接車で来られる方〉
b集合時間:午前10時〜11時30分まで
b集合場所:東名吉田インター(指示確認をします。吉田インター出口先の信号を左折して50m地点に係がいます。)
〈お願い〉
b雨具の用意、寒くない服装と運動靴を着用。
b昼食は各人が用意。
bプラカード・旗等の持参。

★「やっぱりいらない静岡空港」(改訂版)DVD&VHSの活用を!
 Part4(改訂版)が完成しました。これは県内外の世論喚起のためのものです。ぜひ、県内外の人々への世論喚起のツールとして販売をお願いします。一〇〇〇円の内、五〇〇円は県民の会へのカンパとなります。
★土地収用阻止!「やっぱりいらない静岡空港」(改訂版)DVD完成!
b9月5、10日強制測量の攻防を収録! 静岡空港の問題点を列挙! 反対地権者の決意収録【〜空港はいらない静岡県民の会編〜20分】
bカンパ含む1000円(送料別)
b申し込みはFAX054-653-2791又は、県民の会HPのメール、 又はMMメールへ 静岡市鷹匠2-12-10 ことぶきビル1F市民ひろば内【VHSビデオもあります】(DVDかVHSビデオか明記して下さい)
b11月末〜「県の強制測量、調査」に備えよう!


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