| 新自由主義と対決する労働者の闘いをつくろう かけはし2005.7.25号 |
鉄建公団訴訟の勝利判決かちとろう!
民営化攻撃打ち砕く新しい運動潮流を
全国闘争団・争議団
の団結を固めよう
七月十五日、「国鉄労働者一〇四七名の解雇撤回、原告団・闘争団・争議団を励ます7・15全国集会」が東京の日比谷野外音楽堂で開催された。この日の集会は九月十五日に東京地裁で判決を迎える鉄建公団訴訟の勝利を勝ちとり、合わせて鉄建公団訴訟に続く鉄道運輸機構訴訟団など全闘争団・争議団の団結を打ち固めるために準備された。
国労中央の鉄建公団訴訟団などへの敵対に抗して、この日の集会には全労協に結集する労組など五千八百人の仲間が全国から結集し、日比谷野外音楽堂は、座席に座りきれないほどの参加者で埋めつくされた。この日の集会に先立って十四日、十五日には東京地裁前で、北海道や九州から結集した鉄建公団訴訟原告団の家族たちが座り込み行動を闘った。
尼崎事故の元凶は
分割・民営化強行
建交労・鉄道本部の仲間の力強い「潮太鼓」の演奏の後、参加者全員が四月のJR尼崎事故で亡くなった一〇七人への黙祷を行った。安全を無視したJR西日本当局の利潤第一主義の競争原理こそが、この悲惨な事故の原因だ。参加した労働者は分割・民営化がもたらした大惨事への怒りを新たにした。
開会あいさつに立った西部全労協の金澤寿議長は、「九月十五日の鉄建公団訴訟地裁判決は、鉄道運輸機構訴訟の結果にも大きな影響をもたらし、国鉄闘争の命運を左右する重大な意味を持つ。今日の集会は国労中央の敵対など、さまざまな妨害や圧力をはねのけて実現されたことを確認したい」と発言した。
二十一人の集会呼びかけ人を代表して山口孝さん(明治大学名誉教授)が主催者あいさつを行った。山口さんは七月十一日現在で賛同団体が三百二十四、賛同個人が四百七十八人に達したことを紹介し、カンパも続々と集まっていることを報告するとともに、「今こそ政府の責任を徹底的に追及し、一〇四七人の解雇撤回をかちとろう。JRの尼崎事故は分割・民営化がもたらしたものだ。国鉄に先行して民営化されたNTTではリストラの嵐が吹き荒れ、今また郵政民営化の攻撃がかけられている。新自由主義的グローバリゼーションを背景に、自衛隊のイラク派兵と改憲に向かう流れが作られている。労働者・市民運動の新しい潮流を」と訴えた。
国際的にも重要な
「世直し」の闘い
つづいて呼びかけ人から鎌田慧さん(ルポライター)、伊藤誠さん(経済学者)、下山房雄さん(九州大学名誉教授)、芹澤寿良さん(高知短大名誉教授)、塚本健さん(東大名誉教授)、戸塚秀夫さん(東大名誉教授)、師岡武男さん(評論家)が次々に一言アピール。
鎌田さんは「三池闘争の敗北がなかったらあの爆発事故は起こらなかっただろう、と三池労組の幹部が語っていたが、今回のJR尼崎事故も分割・民営化がなかったら起こらなかったはずだ」と語り、戸塚さんは「国鉄労働者の十九年間にわたる闘いは、国際的な労働運動が直面した壁に立ち向かった世界的にも大きな意義を持った闘いであり、日本社会を変えていく世直しの運動だ。世直しの成功のためには新しい労働運動と社会運動の結合が必要だ」と述べた。
イギリスRMT
が連帯あいさつ
次に報告に立った斉藤貴男さん(ジャーナリスト)は、「一九九五年の村山談話による『侵略戦争の謝罪』を最後として、日本の戦争責任を否定する動きが加速され、一九九九年の周辺事態法や『国旗・国歌法』などの成立と二〇〇一年の『9・11』を決定的な転機として戦争と差別と監視の国家体制を支える国民意識が作りだされている。一九八七年の国鉄分割・民営化以後、労働者はもの言わぬ奴隷となったかのようだ。これを食い止める闘いは、平和で平等な社会を築く闘いでもある」と熱っぽく語りかけた。
ここでイギリスのRMT(鉄道海運労組)のトニー・ドナヘイ委員長が登壇し、会場は大きな拍手に包まれた。ドナヘイさんは「私たちの闘いは平和のための闘いであり、人権のための闘いであり、社会に正義を打ち立てる闘いだ。民営化とグローバリゼーションに対する闘いは国際的な運動である。イギリスでも同様な攻撃がかけられている。日本の鉄道労働者の不屈の闘いに大きく励まされている。心からの連帯を送る」とアピールした。
9・15判決には
大いに勝算あり
鉄建公団訴訟弁護団長の加藤晋介弁護士は「9・15判決」の展望について次のように語った。
「判決には十分な勝算がある。二〇〇三年十二月の最高裁判決は、JRに責任なしと言いながら、不当労働行為があったとしたらその責は清算事業団が負うべき、と述べた。そして不当労働行為があったことは地労委の命令ですでに明確になっている。鉄建公団訴訟の中で清算事業団が就職あっせんを行ったという主張のデタラメは明らかになっており、彼らの側も『時効』論で切ることはできなくなっている」。「鉄建公団訴訟には大いに勝算があるが、国鉄闘争が負け戦であるという事実は変えることができない。問題はこの負け戦の中から、新しい労働運動をどのように作りだしていくかという心構えで闘っていくことだ」。
最後に、国労闘争団鉄道運輸機構訴訟原告団、全動労争議団鉄道運輸機構訴訟団原告団の家族、動労千葉争議団鉄道運輸機構訴訟原告団、国労闘争団鉄道建設公団訴訟原告団が壇上に勢ぞろいし、それぞれ力強い闘いの決意表明。集会アピール採択の後に全体の団結ガンバローを行って、デモに出発した。 (K)
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