| 40万人移住労働者の分断を許すな かけはし2005.7.11号 |
闘う移住労働者
への「人間狩り」
2003年10月26日、ビドゥ・ジャマル:ソウル宗廟公園で開かれた「取り締まり追放反対移住労働者決起大会」を終えて行進している最中に、警察によって強制連行された。警察は逃亡できないように上着を引き裂き、車内でも殴打が続けられた。
2004年1月7日、ケビ・ハク:バングラデシュ大使館付近で、移住労働者の強制出国措置に対する糾弾集会を終えて戻る途中、出入国管理所の職員らによって連行された。当時、出入国取り締まり班員2人は、スクラムを組んで連行に抵抗していた非武装状態の移住労働者たちに向かって、わずか1メートルほどの距離からガス銃を発射し、ガス銃に撃たれて失神したケビ・ハクを連行した。車で連行される過程でもケビ・ハクは顔や頭を何度も殴られた。当時、警察は出入国職員らの取り締まりを庇護した。
2004年1月15日、シャマル・タパ:「明洞聖堂籠城闘争団」共同代表人シャマル・タパはソウル・恵化洞ロータリー付近で(フィリピン移住労働者たちを組織するためにフィリピン移住労働者たちと恵化洞聖堂近くで会う約束があった)、道を横断中に5人の出入国管理所の職員らによって強制連行された。移住労働者たちの闘争を弱体化させようとする政府の意図をあらわにした典型的なねらい撃ち的な取り締まりだった。
2004年2月17日、クプタ:出入国管理事務所で行われた「移住労働者運動への弾圧・標的取り締まり糾弾、移住労働者ハンスト闘争宣言大会」で、出入国職員らと警察によって連行された。
2005年5月14日、アンワール:5月13日に労組事務所で役員会議を夜11時までやった後、14日午前1時ごろ宿舎に移動するために地下鉄に乗った後、2号線トゥクソム駅で下車したところ、待機していた出入国管理所職員25余人によって強制連行された。労組によれば、連行の過程で出入国管理所職員らの暴行によってアンワール委員長は足と顔にひどい打撲傷を受けたという。14日未明から清州外国人保護所に拘禁されている。
「あくまで共に
闘い続ける」
5月19日、ソウル出入国管理所事務所前でソウル京仁移住労働組合のアンワール委員長の釈放と移住労組に対する弾圧中断を求める集会が開かれた。司会のキム・ヒョク民主労総未組織非正規室長は「移住労組の結成を知らせる記者会見をしてから、まだいくらも経っていないのに、ねらい撃ち取り締まりによって委員長が連行されたというのを、出入国側では『取り締まって見たら委員長だった』などと妄言を吐いている」として政府の標的取り締まりや強制連行を糾弾した。取り締まりの危険を冒して発言に立った移住労組のカジマン事務局長は、少し前に取り締まり班に追われて駆けている最中に凶器に当たって、かかとの骨が割れたロクマン氏に言及して怒りを爆発させた。「われりわれは物ではないし、機械でもない。われわれは韓国の地で労働3権の保障を受けるために韓国労働者たちとともに最後まで闘い続けるであろう」と語り、アンワール委員長の即時釈放を要求した。
3日後の5月22日、明洞聖堂の庭先では、雨の降る中、「移住労組弾圧中断、暴力的取り締まり撤回、労働許可制の保障、労働3権保障」などを要求する決起大会が進められた。385日間の籠城闘争を繰り広げた明洞聖堂のその場所で、移住労働者たちはアンワール委員長の連行に対する怒りを闘争によって再び集中させていた。カジマン事務局長は大会あいさつで「移住労働者と韓国労働者が労働者の権利のために手を取り合って闘っていこう」と語った。非正規連帯会議ク・クオンソ議長は「移住労組は、人間らしく生きたい移住労働者の希望」であり「潰されたり挫折したりすることなく、団結の旗じるしの下、希望の旗を掲げていこう」と語った。清州外国人保護所に収監中のアンワール委員長は電話連結を通じて「苦労をかけてすまない」「命あるかぎり、この地で生き、命果てるとき、この地で死のうと決意した。側にいることができないけれども、あくまで共に闘い続けるだろう」と語り、参加者たちの目頭を熱くさせた。
韓国労働運動
全体への弾圧
昨年、相次いだ移住労働者たちの自殺や、385日間に及んだ遠い異郷での籠城闘争にもかかわらず、韓国政府はただただ「雇用許可制」だけが移住労働者たちの生きる道だと繰り返している。この現実を変えるために移住労働者たちは団結して闘ってきたのであり、4月24日には「ソウル京仁移住労働者労働組合」を立ち上げたのだった。今のところ確かに少数の組合員であるとは言うものの、この国で最も劣悪な非正規職の立場にいる移住労働者たちが独自的に労組を作ったということは、残る40万人の移住労働者たちにとって新たな希望となるだろう。
これに対して労働部や法務部は移住労働者たちの労組を潰すことに必死になっている。移住労組設立申告書に対して、書類手続き上の不備などを理由とした補完要請で「移住労働者の事業場所在地を明らかにしないのであれば申告書を返送する」と脅迫している。その上、移住労組の創立記者会見に不法に紛れ込んで査察をしていてバレた出入国職員のケースにもあきたらず、今は労組指導部に対するねらい撃ち取り締まりを行い、遂に委員長までも拉致した。アンワール委員長を拉致した政府の意図は見え見えだ。移住労組が40万移住労働者の闘争の求心として確立される以前に、その芽の段階から摘んでしまおうということに他ならない。
政府による移住労組への弾圧は、この国の非正規職に対する弾圧であり、韓国労働運動に対する弾圧だ。移住労働者たちの団結と移住労働運動は、移住労働者たちだけの闘争ではなく、韓国で労働し生きていく労働者全体の闘争だ。(「労働者の力」第79号、05年5月27日付、ペク・イルチャ/編集局長)
|