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日比谷メーデーに一万一千人              かけはし2005.5.16号

公共サービスを守り改憲阻止する労働者の闘いを


外国人労働者・失
業者と連帯しよう

 五月一日、日比谷野音の内外で「第76回日比谷メーデー」が開催され、昨年より多くの一万一千人が参加した。
 開会に先立ち、JR福知山線事故で亡くなった人を悼み一分間の黙祷を行った。主催者あいさつを阿部力さん(国労東京委員長)が行った。
 「今回のJR事故は安全が優先されなければならないのにそうなっていない。われわれはチェック機能を果たして二度と事故をおこさないようにしたい。新自由主義の攻撃によって、非正規職が三分の一を占めるようになった。過労死は増え、医療・年金改悪が行われた。増税が待っている。郵政の民営化阻止、国鉄闘争の勝利、教基法・憲法改悪阻止、沖縄基地撤去闘争、イラクからの自衛隊の撤退を求める闘いをアジア人民と連帯して、労働組合として闘いぬく」。
 続いて都労連委員長の増淵静雄さんは、「歴史的転換の中で、自民党は公務員の政治活動の規制を強化する法案を出し、組合運動の圧殺を行おうとしている。こうした事態を外国人、失業者とともに団結してはねかえそう」と連帯のあいさつを行った。
 社民党党首福島みずほさんは「今回のJR西日本の事故は国鉄民営化に事故の背景がある。いまこそ労働組合の出番だ」と労働組合に檄を飛ばした。さらに福島さんは「秋の臨時国会で、憲法改正のための国民投票法案、教基法の改悪法案を与党は出そうとしている。なんとしてでもこれを阻止しよう」と訴えた。
 次に、韓国民主労総が「東北アジアが流動化し緊張しているなかで、労働者の国際的な団結が必要である」と訴えるメッセージ文を読み上げた。PANTA&中川五郎with SKIを大久保青志都議候補が紹介し演奏が行われた。

痛みを強制する郵
政民営化にNO!

 続いて、ルイス・カーレットさん(全国一般なんぶ)、内田正さん(郵政労働者ユニオン)、松本和明さん(国労東京闘争団)が決意表明を行った。
 ルイスさん「資本のグローバル攻撃に対して、労働運動のグローバル化で対抗しよう」。内田さん「世界で郵政の民営化が成功した例はない。自治体の九三%が反対している。民営化されたら、国民への痛みが強制される。断固阻止したい」。松本さん「解雇撤回の闘いは十九年目を迎える。闘争団の団結を固め、政府の責任を追及していく」。
 最後にメーデーアピールを採択して都内をデモ行進した。       (M)
          


大阪中之島メーデー
JR事故糾弾!競争より共生の社会をめざそう


 【大阪】中之島メーデー実行委員会主催の大阪中之島メーデーは、小雨のぱらつく中で二千人の労働者を集めて開催された。
 オープニングの関生太鼓で始まり、大野さん(全港湾大阪支部)、横山さん(大阪教育合同)の司会で進行した。はじめに、JR福知山線事故の犠牲者に一分間の黙祷を捧げた。
 開会のあいさつをした前田裕悟さん(大阪全労協議長)は、「JR事故は競争社会と成果主義の結果だ。我々は、競争より共生の社会を!を掲げて中之島メーデーを開催してきた。郵政民営化、憲法改悪という事態を前にして、労働組合はどのような役割を担っていくべきか問われている」とあいさつした。
 主催者を代表して加来洋八郎さん(全港湾大阪支部委員長)があいさつした。加来さんは、「関生支部の武委員長はじめ六人はいまだに拘束されている。しかしこの権力の弾圧を契機に、生コン関連の五つの労組は再び団結を取り戻し、05春闘で一定の成果を獲得した。弾圧を契機に、企業内運動ではなく、業種別運動・産業別運動・地域別運動の重要性がいっそう明らかになった」と述べ、また政治情勢について、品川正治さん(元経済同友会専務理事)が国民連合の機関誌『日本の進路』のインタビューで語っていることを紹介した。
 それは、日本が米国との2プラス2協議で台湾問題まで共通の戦略目標にしたことにふれ、「それではアジアにおける日本の役割そのものが変わってしまう。太平洋戦争の悲惨な経験から何も教訓を得ない国に戻ってしまうのではないか。私たちはもっと明確に発言すべきだ。ナショナリズムに誘導するのは政治であり、それを裏で支えているのが産軍複合体だ」と述べ、「自動車や情報通信の大企業が日本財界のトップに上り、武器輸出三原則の緩和を提言し、憲法九条を改悪して集団的自衛権の行使を明記するように求めている。ビジネスチャンスを拡大するために、彼らは国のあり方に手をつけようとしている。国家は国民のものだ、一握りの勝ち組経営者のものではない」と訴えている。
 最後に加来さんは、三月十六日沖縄県伊良部町議会が自衛隊駐屯要請決議をしたことに対し、労働組合や町民が反撃に出て、三月二十四日三千人(七千人の島民中)を集め説明会を開催させ、三月二十五日町議会は決議を白紙撤回したことを報告し、闘う労働組合は、社会にとっても必要であると述べた。

労働者の団結で権
利侵害をはね返せ

 連帯のあいさつのはじめは、中島光孝さん(大阪労働者弁護団事務局長)。中島さんは、「ベトナム戦争終結の年のメーデーに参加したときには、今のような社会がくるとは想像すらできなかった。しかし、今を変えようという気がある限りこのままで終わることはない、ともに闘おう」と訴えた。
 中北龍太郎さん(関西共同行動代表)は、「小泉政権はイラクに派兵し、その延長上に憲法を根こそぎ破壊しようとしている。自民・民主保守二大政党のもとで、着々と改憲の動きが強化されている。これを跳ね返すのは労働者の団結以外にない」と語り、九条の会に連帯して五月三日大阪城野外音楽堂で超党派でもたれる集会への参加を訴えた。
 竹内さん(沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会)は、名護市辺野古での海上基地(2700m×700m)建設阻止の闘いへの支援を訴えた。
 澄田さん(社民党大阪府会議員)、山下さん(新社会党茨木市市会議員)、尾辻さん(大阪府議会議員)、酒井さん(尼崎市議会議員)が連帯のあいさつを行った。
 続いて、争議組合からのアピール。全日建関西生コン支部からは、権力による権利侵害としての一月と三月の弾圧に対し、一月二十三日に緊急抗議集会(千百二十四人、七十三団体の参加)を持ったこと、三月の大阪市内での自動車パレード(二百八十六台、五百六十四人参加)、四月七日の大阪地裁包囲行動(千百九十四人、六十三団体)を連続して行ったことを報告した。そして「このたびの弾圧は、セメント大手・大手ゼネコンに対して、中小企業が協同組合をつくり対等な取引をやることが成功しそれを全国化しようとしていた時だった。しかし関連五労組共闘はこれを契機にむしろ強まった」と、述べた。
 大阪教育合同からは、尼崎市のALTが一五%の賃金引き下げに対して闘っているという報告。郵政ユニオンからは、郵政民営化問題では、小泉対自民党郵政族の利権争いとして報道されているが、ここに労働組合と市民が入るべきだと訴えた。神戸の国際交流センターに嘱託として働いていて解雇された小谷さんは、自らつくった有期雇用全国ネットからの呼びかけをした。最後に、争議が三月十五日に解決した大塚製薬から和解解決の報告があった。
 このあと、岡本民&フォークデストロイヤのミニライブ演奏が続き、波来和明さん(国労近畿地本副委員長)によるメーデーアピール提案を全体で確認し、スローガン採択、川村賢市さん(全日建関西生コン支部)の閉会のあいさつで終了した。この後、憲法改悪反対などを市民に訴えて米国総領事館前を通り西梅田公園までデモ行進をした。(T・T)


小名浜メーデーに400人
改憲阻止の統一行動を力強く推進しよう


 【いわき】小名浜地区労に結集する中小の港湾運輸労組が中心になった小名浜地区メーデー実行委員会主催で、四百人の労働者が参加して、第76回小名浜メーデーが開かれた。
 小名浜メーデーは、第一に五月一日に行うこと。第二に団結力を示す示威行動を行うこと。第三に労働者の大同団結のために一切の選別排除を行わないこと。このことを基本に、メーデーの歴史と伝統を引き継ぐために十六年前から行われてきた。
 今年のメーデーは、憲法九条と二十五条をめぐる憲法改悪の動きを背景に、平和と人としての幸福権を守るために、護憲運動の大きなうねりを作り出す第一歩として行われた。
 冒頭、実行委員長である坂本吉延さん(全港湾小名浜支部委員長)は、「護憲運動の大同団結を作り出そう。護憲のための統一行動を。」とあいさつした。
 社民党・共産党・国労の連帯のあいさつの後、壇上に立った佐藤和良さん(いわき市議会議員)は、市民運動としてのイラク反戦運動の取り組み経過をふまえ、「共に改憲阻止の取り組みを行っていく」と決意を表明した。集会の後、参加者は改憲阻止を訴え市内をデモ行進した。 (K)


全都野宿労働者統一メーデー
地域生活移行支援事業にかこつけた排除を許すな

 五月一日、今年も新宿・柏木公園で全都野宿労働者統一メーデーが行われた。この通称「新宿メーデー」も今年で十一回目を数える。今年も都内各地から二百人以上の野宿労働者、支援者が結集した。
 十二時から始まった集会では司会に立った新宿連絡会の仲間が、「東京都の進める地域生活移行支援事業についての評価は様々であるが、事業を利用したいという仲間の意志を尊重する。そしてアパートに入居した仲間を支援していく。さらに事業にかこつけた排除を行おうとする勢力にはともに闘っていく。という最低限の合意が出来るだろうと思います」と述べた。そして「現状では対策自身が非常に少なく、その中身も十分なものではなく、まだまだ要求をしていかなければならない」と。基調的な発言を行った。また「代々木公園でも排除があった場合には新宿も部隊を動員してともに闘う」と表明した。

「屋根と仕事」を
訴えてデモ行進

 続いて各参加団体の発言に入る。三多摩野宿者人権ネットワークの仲間は地域の中でどのように共生していけるのかとして、立川で地域の清掃を始めたことなどを紹介した。
 山谷争議団・反失実の仲間は午前中に隅田川から地域生活移行支援事業でアパートに移る仲間の引っ越しを手伝ってきたことを報告しながら、「しかし、アパートに入って職に就けたとしても喜べない。野宿する前の状態に戻っただけで、三十万も四十万ももらえる仕事に就けるわけじゃないし、いつ首になるかも分からない」、「バラバラにならず、仲間どうしのつながりを大事にして、全国の仲間と共に新たな取り組みを作っていこう」と訴えた。
 続いて渋谷・野自連の仲間が、代々木公園で今秋の排除を臭わせながら地域生活移行支援事業を押しつけようとする東京都のやり方に対して強い批判を展開した。
 さらに池袋連絡会、新宿連絡会の仲間よりの発言を受けてデモに出発。
 都庁前を通り、中央公園まで「屋根と仕事」を訴えて力強くデモンストレーションを行った。
 さらに山谷、渋谷の仲間は夕方から渋谷で行われた「自由と生存のメーデー」(通称フリーターメーデー)の集会、デモに参加した。(板)


4・28郵政処分26周年抗議行動
被解雇者の現職復帰実現し反民営化の闘いを

 四月二十八日、「4・28郵政処分26周年抗議行動」が行われた。出勤時に合わせて、首切りされた当時に働いていた郵便局へ就労行動、昼には霞ケ関にある日本郵政公社への抗議、夜には『郵政首切り物語』の上映会が行われた。
 昨年、東京高裁で4・28免職処分を取り消す画期的な勝利判決を勝ち取ったが、郵政公社は上告して就労を拒否している。許し難い態度を貫く郵政公社への断固たる抗議行動が行われた。七人の解雇撤回を闘う仲間を支える各団体や郵政ユニオンが参加した。
 被解雇者の池田実さんは「二十八年間闘ってきた。なぜ、そんなに長くやっているのかと聞かれる。長く、ねばり強く闘ってこれたのは支援のおかげだ。勝利判決を勝ち取ったことで、自信を持てばいいと思っている。郵政の卑劣な労務政策は変わっていない。もう一度郵便局に戻って労働者・市民のための郵便局に変えていきたい」と決意を語った。
 鉄建公団訴訟団団長の酒井さんは「JR西日本の事故は分割民営化が背景にある。国鉄時代に三つのことが安全性の問題でいわれた。@公共性の問題。これはなくなったA安全の問題。国鉄時代は安全綱領があったが、これが民営化後変えられてしまい、安全性がないがしろにされたB労組が機能を果たしていたが、それができなくなった。今後、JRが事故の究明のために、情報を隠さないように要求していく」と訴えた。
 さらに、フランスからやってきたSUD・PTTのエルワン・ケランさんは「フランス公社は民営化の準備をしている。民営化されれば、一日では郵便物がつかなくなる。民営化攻撃は決して日本だけの問題ではない。国際的に連帯してはねかえしていこう」と訴えた。
 その他、人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会、郵政ユニオンの大阪城東局、新東京局の仲間、解雇撤回を勝ち取った渡辺工業所の仲間などが連帯のアピールを行った。郵政公社に解雇の撤回と就労を認めるように断固たる抗議行動を行った。

「郵政クビ切り物
語」上映とトーク

 夕方から文京シビックセンターで、「郵政クビ切り物語〜4・28処分と郵政職場〜郵政版:人らしく生きよう」〈ビデオプレス制作〉制作者&出演者のトークが郵政4・28ネット、ビデオプレス主催で行われ八十九人が参加した。
 この映画は解雇された池田実さんと名古屋哲一さんを主人公に描いたものだ。「アッ」と驚くデキゴトの連続。二十六年前、年賀状も配られない全国の郵便局での越年闘争。「差別・合理化は許さない!」と全逓労組は闘った。そして六十一人のクビ切りを含む八千百八十三人もの4・28報復処分。その全逓本部が、4・28免職者を今度は組合からもクビ切り。昨年東京高裁での逆転大勝利判決。しかし、反省なき郵政当局。そして今、ゆうメイト問題をめぐって新たな闘いへと発展している。
 上映後のトークで、ビデオプレスの松原明さんは「4・28処分撤回の闘いは二十六年間を知らないと分かりづらく複雑である。そこをどう描くか難しかった。逆転判決があった。これが希望の星になった。JR事故はすごい人べらしによって起こったものだ。これは郵政でも同じだ。困難な中でがんばって闘うことによってこうしたひどい状態を変えられる――そんなことを伝えられたのではないか」と語った。
 ビデオプレスの佐々木有美さんは「闘ってきた二人の人間的な魅力に比べて、争議に敵対している中間管理職の姿を見て、どちらが人間としてよいか一目瞭然ではないか。名古屋さんの友人の故森田秀幸さんを労働者像のモデルにできた。人間らしい生き方をした森田さんを追悼文で『うまく立ち回ることを考慮しない人生』と名古屋さんは語った。最後に、高裁勝利判決が後押ししてくれた」と語った。
 続いて、フランスSUDの仲間、相模原米軍補給所前でM48戦車阻止闘争を闘った時、逮捕・起訴されたが、その二十七年後にその事実が明らかになり解雇された仲間からのアピールなどが行われた。全国各地で、上映会を成功させよう。
(M)
b「郵政クビ切り物語」(ビデオプレス制作)/2005年・68分/ビデオ(DVD版もあり)/定価6000円※団体(上映権つき)20000円
連絡先 bビデオプレス TEL03―3530―8588 FAX03―3530―8578 
b郵政4・28ネット TEL03―3862―3589 FAX03―3865―2832


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