| 第1回公判で千二百人が大阪地裁を包囲 かけはし2005.4.25号 |
【大阪】一月十三日に大阪府警が、全日建関西生コン支部の武委員長はじめ四人の執行委員を大谷生コンに対する強要、威力業務妨害の容疑(武委員長には背任容疑も)で逮捕し、二月三日に強要および威力業務妨害で起訴した事件の第一回公判が、四月七日に行われ、弾圧に反対する労働者市民ら千二百人が傍聴および裁判所包囲行動、大阪地方検察庁への抗議デモに参加した。
朝、九時には労働組合員や市民などが大阪地裁に結集し包囲した。十時に裁判が開始されるまでの間、宣伝カーの呼びかけに応え何度もシュプレヒコールをあげ、不当弾圧を糾弾するとともに、拘束された組合執行部の釈放を要求した。
その後場所を中之島公園剣先ひろばに移し、近畿地本川村副委員長の司会で弾圧糾弾・連帯集会が開かれた。集会では全日建とともに「生コン産業政策協議会」をつくって共闘している生コン産業労働組合や全港湾大阪支部からの発言、全金港合同や大阪全労協など関西、千葉動労など各地から結集した労働組合などが、大阪府警・大阪地検などへの抗議と、関西生コン支部への激励の発言をした。
また集会では、裁判が終わってから駆けつけた傍聴者や弁護人からの報告がなされ、武委員長を始め四人の執行委員はそれぞれ元気で、武委員長は元気いっぱいに大阪府警・地検の弾圧の不当性、恣意性を糾弾したこと他の人たちもかえって外にいる人たちに気遣い激励の言葉さえ発していることなどが紹介された。
集会の後、剣先公園から福島区の大阪地検への抗議のデモを行い、地検前では激しいシュプレヒコールをあげた。
なお、大阪府警は三月九日に、西山さんら二人の執行委員を旭光コンクリートに対する強要未遂と威力業務妨害容疑で新たに逮捕、先に逮捕された武委員長と片山執行委員も同容疑で再逮捕し、弾圧を拡大している。
大谷生コン関係の裁判は5月16日(第2回)、6月9日(第3回)(それぞれ13時、803号法廷)、旭光コンクリート関係の裁判は5月23日午前10時(803号法廷)に予定されている。
より一層の注視と連帯が求められている。 (H)
自衛隊第6次派兵をやめろ!
大久保基地包囲でイラクからの撤退を訴える
【大阪】四月十日、京都の城南勤労者福祉会館で「STOP!イラク派兵 平和と連帯ヒューマンチェーン・大久保」が開催された。この集会は「STOP!イラク派兵・京都」と「STOP!イラク派兵―平和憲法を守れ!―宇城久実行委員会」の二団体の呼びかけでおこなわれ、四百人の労働者・学生・市民が集まった。
まず司会者の木下さん(京都府職労)があいさつをした。
木下さんは「私の町、宇治からそして日本から自衛隊のイラク派兵をやめさせるために今日の集会とデモと大久保基地を人間の鎖で包囲する行動を成功させよう」と発言した。
続いて呼びかけ二団体のほうからあいさつがあった。まずSTOP!イラク派兵・京都の服部さんは「花見日和ですが関西一円から集まっていただきありがとうございます。自衛隊をイラクから撤退させるため、これ以上の派兵を止めさせるため行動に立とう。基地を戦争のために使わせない。一人も殺さない殺させない。この声を日本からアジアへ広めていこう」と訴えた。
宇城久実行委員会の宇野正行さんは「組織の違いを越えて、イラク派兵反対と憲法九条を守る運動を共同で作っている。ブッシュは大義のない戦争でイラク市民十万人の命をうばった。そしてそれはいまも続いている。第六次派兵では大久保駐屯地から六十人が派兵される予定だ。イラク現地では二月に給水活動は終わっている。それなのになぜ武器をもって派兵するのか。今日一日の行動だけではなく自衛隊をイラクから撤退させるまで、戦争を終わらせるまで、共同の力で取り組んでいこう」と訴えた。
この後、各団体からのアピールが行われた。四月二十四日に兵庫県伊丹市で開催されるイラク派兵反対大集会の主催団体の「やめろイラク占領!行くな・もどれ自衛隊」大集会実行委員会の和田さんは「今年五月に再度派兵されようとしている。その数は五百人の予定だ。わたしたちは四月二十四日兵庫県伊丹市で三千人規模の派兵反対大集会と自衛隊の伊丹駐屯地、中部方面隊と第三師団を人間の鎖で包囲する、ヒューマンチェーン行動を行う。このイラク戦争には道理はない。イラク占領をやめさせ、イラクの人々に主権を返させよう」と発言した。
共産党議員団の水谷おさむさんは「自衛隊の派兵をじゃましているのが憲法九条だ、アメリカの行動にとことんついていくために憲法を改悪しようとしている。また、過去の侵略戦争を美化しようとする動きもある。憲法九条改悪阻止とイラク派兵反対の、この二つの点で一致して政党、宗教の違いをこえて大きな運動と世論をつくっていこう」と発言した。続いて宇治母親連絡会と青年学生を代表して反戦反政府行動が発言し、集会宣言を採択しデモに出発した。
自衛隊大久保基地前でヒューマンチェーンを行い、基地内の自衛隊員と、周辺住民に、第六次イラク派兵の不当性危険性を訴え、即時の撤退を要求した。(A)
郡山市議補選でトップ当選
蛇石郁子さんと「未来をつくる会」に大きな支持
【郡山】四月十日投票で行われた郡山市議会議員補欠選挙で郡山の未来をつくる会が擁立した蛇石郁子さんが三万九千八百八十六票を獲得しトップ当選を飾った。これによって「未来をつくる会」は駒崎ゆき子さんに続く二つ目の議席を獲得、また、女性市議は四十二人中五人となった。
この市議補選には、二議席に保守系の三人と蛇石さんの四人が立候補、市長選、県議補選も同時実施のトリプル選挙だった。結果は、市議が蛇石さんと保守系一人が当選、最大会派の創風会(自民系)が一議席減らした。県議は前職自民二人が自民一、民主系一となった。自民党分裂でし烈に闘われた市長選は主流派が当選、民主系は遠く及ばす共産党は五千票にも達しなかった。
郡山の未来をつくる会は、一九九九年の市議選で駒崎ゆき子さんを擁立して市議会に議席を得、大型公共事業を進める藤森現市長とそれを支えるオール与党議会体制を批判し、市政を市民のものとする運動を進めてきた。今年に入ってからは、東北文化学園大学薬学部誘致失敗によって約二億円の損失を与えたとして藤森市長に補填を求め福島地裁に提訴している。
蛇石さんの当選は、郡山の未来をつくる会の運動が市民の支持を得ていること、さらにその運動を拡大していく可能性があることを示したといえよう。(中路良一)
コラム
あさりのお土産
昨日の夜、アパートの隣人があさりとばか貝(アオヤギ)を持ってきてくれた。ドライブを兼ねた三浦半島で潮干狩りで取ってきたそうである。水温は冷たくなかったが若潮のため干満の差があまりなく、期待したほど採れなかったらしい。それでも独りものには十分な量である。どのように料理して食うかを考えながら砂抜きしている最中である。
私は東北の日本海の近くで育ったのであさりは、めずらしくないどころか、夏になると毎日のように食べた。あさりは子どもでも簡単に採れた。しかし日本海には潮の干満の差はほとんどなく、夏の海水浴の時にひざ下ぐらいの深さの場所で「ツイスト」のように足を動かし、足に当たるあさりを採るという方法であった。この方法でも結構の量が採れたが、今から考えるとスーパーや魚屋で目にするものより一まわり小さくて、多くはみそ汁の具にするしかなかったように思う。
五月の連休になると横浜方面から東京湾を挟んだ木更津方面まで「潮干狩り観光船」が出る。昼食付き、熊手・ざる付きなどさまざまなコースがあり、いずれも三千五百〜四千円位で電車で木更津に行くのに時間的にも経費的にも割安である。
この十年程、五月の連休を前後して潮干狩りは年々盛んになっている。埼玉から荒川を下って東京湾を往復する船まであるという。この現象は昔に比べ東京湾がかなりきれいになってきたということもあるが、潮干狩りの期間中当該の漁協が何回も浅場にあさりを巻き、誰もが簡単に採れるようにしたことに尽きる。あさりが採れなければ「潮干狩りをした」という満足感はないし、毎年のように家族連れで来ないであろう。
そしてこの潮干狩りブームを支えているのも北朝鮮産のあさりである。今や日本で輸入するあさりの量の七割から八割に及ぶ。日本海側の港に荷揚げされた北朝鮮産のあさりは有明海を始めとして九州や瀬戸内海の内浦などで数カ月間畜養され、市場に出回るだけでなく、潮干狩り場に運ばれるのである。通常三カ月以上日本の海に畜養されれば「国内産」として大手を振ってまかり通るという。砂場で一年以上も畜養されれば泥場で育ったものでも、模様がはっきり出て、最高級品の四日市産とか浜名湖産といってもわからなくなるという。
つり雑誌に「政府の北朝鮮に対する経済制裁問題と『あさり』」というテーマの座談会が掲載されている。「はまぐりなどと違って北朝鮮産のあさりは味が比較的いい。それに国内産が少ないし区別はできない。その上三カ月〜半年も畜養するのだから」「北朝鮮の船を規制したって中国の船で来る。さらにひどいことに日本商社が中国の沿岸で買占め、大型船で運ぶ。そうすれば合法だからね」「値段が上がり、消費者に届く時には一〜一・五割も値上げになる」「国会議員が結局なにも考えず右翼的言辞を並べているだけですよ」。
経済制裁は「反日感情」を増幅させることになっても民衆と人民にとってなんの役割も果たさない。人々が楽しみにしている「潮干狩り」まで奪い、深川丼やあさり汁まで取り上げることにつながる。もしかしたら七割もの北朝鮮産のあさりが混じったお土産は、今晩酒蒸しで食べることにする。 (武)
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