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                            かけはし2005.4.11号

ただちに処分を撤回せよ

都教委による「君が代」不起立52人への処分強行を糾弾する


 東京都教育委員会は三月三十一日、都内の公立小中学校や都立学校の卒業式での君が代斉唱時、校長の職務命令に反して起立しなかったとして、教員五十二人に戒告などの処分を強行した。処分内容は、戒告三十八人、うち一人は退職後再雇用を取り消した。また、昨年の卒業式での不起立などで処分を既に受けている十四人を減給(十分の一)処分した。この攻撃は、昨年、「日の丸・君が代」に強制に対して抗議した約二百人におよぶ教職員を処分したことに続く、暴挙である。石原都知事・都教委による憲法改悪、教育基本法改悪を先取りにした報復処分を糾弾する。
 都教委は、〇三年十月二十三日に「卒業式・入学式等における国旗掲揚及び国歌斉唱に関する実施指針」を通達し、校長が教職員に「職務命令」で「日の丸・君が代」の強制を行うことを強めてきた。だが、〇四年卒・入学式時、「日の丸・君が代」強制に抗議する教職員が不起立などの闘いを展開した。この闘いは、イラクに自衛隊が派兵している中、戦争ができる国家作りを許さない闘いとしても打ち抜かれた。
 教職員の闘いに驚いた都教委は、処分を乱発し、さらに研修と称して被処分者を呼びつけ思想転向を強要するという人権侵害を繰り返してきた。そして、今春の卒・入学式時に対しては、事前に校長に対して「徹底指導」を強化するとともに、指導マニュアルまで作って反対ビラ配布者に対して権力を動員して弾圧せよと指導していたのだ。
 また、町田市教育委員会は、卒・入学式で生徒が校歌などと同じ声量で「君が代」を歌わせろという通知を市内小中学校に出していた。このように都教委と連動して、攻撃レベルをエスカレートすることによって「忠誠心」を現した。
 「日の丸・君が代」強制に反対する被処分者の闘い、各地域でのねばり強い反対運動の取り組みなどと連帯していこう。石原都知事・都教委よ、 君が代処分を撤回しろ!  (Y) 




強制反対の意思表示の会
学校現場に内心の自由を!良心のままに発信し続ける

 三月二十日、「日の丸・君が代」の強制反対の意思表示の会は、東京・全水道会館で「『明るく非国民!』ココロ裁判の10年 3・20意思表示の会」が行われた。
 一九九九年の「国旗国歌法」制定以降、政府は、全国の学校で「日の丸・君が代」を強制してきた。一つの到達段階を現したのが東京都教育委員会による二○○三年十月二十三日の「国旗・国歌の実施指針」だ。通達は、これまでよりも指導の徹底と反対教員に対する弾圧を宣言した。そして、○四年春の卒業式、入学式で国歌斉唱に反対して起立しなかった教員二百四十三人に戒告や減給処分、解雇などを乱発していった。
 ○五年三月も全国の学校で卒業式が行われ、「日の丸・君が代」を強制している。町田市教育委員会は、「国歌の声量指導」の徹底指導の通知文を出した。都教委は、反対ビラ配布者に対して権力を動員し、不当逮捕をさせるまで攻撃をエスカレートさせている。集会は、今春の卒業・入学式時における「日の丸・君が代」の強制に反対する教員・生徒・保護者たちに連帯するものとして行われた。
 梶川涼子さんが、開催あいさつを行い、「時代状況は悪化している。「日の丸・君が代」に反対し、意思表示を続けていくしかない。学校現場で反対する先生、保護者の方たちの闘いは、ものすごく大変だと思う。少しでも連帯していくために集会とデモで反対アピールをしていきたい」と訴えた。
 続いて、天野恵一さん(意思表示の会)は、「天皇制をめぐる状況について」というテーマから報告。冒頭、NHK番組改ざん問題と右翼のテロに触れ、「かつて松井やよりさんたちが取り組んでいた女性国際戦犯法廷にいやがらせをしていた右翼、NHKに殴り込んだ右翼は、同じグループだった。そして自民党の安倍晋三らとも主張が同じだった。この事実をマスコミは、あまり報道していない。右翼の親玉が権力の中枢に居座るようになってしまったからだ。朝日新聞も沈黙している」と批判した。
 さらに、天皇の「お言葉」、皇室スキャンダルと女性天皇キャンペーン問題を取り上げ、「皇室が積極的に色々な提起をし、それをメディアが取り上げている。皇室の憲法違反行為を許してはならない」と強調した。

「ココロ裁判」の
経験からまなぶ

 次に、ココロ裁判(学校現場に内心の自由を求め、「君が代」強制を憲法に問う裁判)原告団の一人である竹森真紀さんの「おはなし」。
 ココロ裁判は、以下のような経過をたどった。一九八五年八月、文部省は、「国旗掲揚・国歌斉唱」の「徹底通知」を出した。北九州教委は、教職員に四点指導(四点にわたる徹底指導項目)のための職務命令を強制していった。北九州市公立学校の教職員たちは、卒業・入学式の「君が代」斉唱時、反対の意思表示として不起立を行っていった。だが、市教委は、不起立教職員に対して報復処分の強行を繰り返し続けたのである。
 処分撤回闘争を展開しながら闘う教職員たちは、既成の労働組合から独立して、九四年に「北九州がっこうユニオン・うい」を結成した。さらに、被処分者十七人は、九六年十一月、北九州市教委を相手取って「君が代」の強制にかかわる損害賠償等請求事件を福岡地裁に提訴し、新たな反撃をスタート。すでに第三十二回の弁論を行い、今年一月二十五日に最終弁論を迎えた。
 竹森さんは、裁判の争点である四点指導の違憲・違法・不当性について展開し、「『心を込めての斉唱指導』は子どもの思想良心の侵害だ。裁判は、原告が自分自身を取り戻し、国家から奪い返す過程でもあった。国家の暴走を許すのは自己規制だ。他者への想像力と、あきらめずに、良心のままに、発信し続けることだ」と力を込めて結んだ。
 後半の発言は、町田市教委の「君が代」声量指導に反対する仲間から報告、「日の丸・君が代」強制に反対する市民運動ネットワークから卒業式時における「君が代」反対の取り組み紹介などが続いた。集会終了後、参加者全体でデモに移り、神田一帯にわたって「『日の丸・君が代』の強制反対!」「憲法改悪・教育基本法改悪反対!」のシュプレヒコールを繰り返し、訴えていった。  (Y)



投書

どうしてそこまでするの!声量指導
                  町田一郎

 三月十三日、町田森野公園で「日の丸・君が代」声量調査の通知を撤回させよう!集会があり、二百人が参加した。
 集会は三十分、発言者は五人でした。うち二人は保護者と現場の教師。応援団として大学生、退職教師の会、弁護士でみんなたいへん怒っていました。
 三人の子どもを持つ保護者のAさんは一月二十日の声量調査の通知文を見てびっくり。今までやってきた対面卒業式が出来ないなんて納得出来ません。
 中学の音楽教師の立場から―音楽授業が憂鬱ですと言った。生徒から僕らが歌わないと先生処分されちゃうの! これは新聞などを見ての発言でしょうが、教育委員会は一日も早く通知を撤回してほしいと言う。
 大学一年生のB君は、ここには二つの問題があると言う。子どもの人権と子どもの将来の両方を奪っている。飲みたくない牛乳を強制的に飲ましているようなもの、こんなの絶対許せない。そして退職教師の会は後輩が少しでも元気になるならということで、仲間に通知出したら百六十八人からの賛同があったと報告した。
 町田市で仕事をしている弁護士は仲間とともに教育委員会にアピール文を送ったという。
 今日は、朝から日本列島は冷蔵庫。青森県では大雪。ここ東京都町田市もいまにも雪が降りそうな寒風の中、繁華街を通りパレードに出た。子ども大人も色とりどりの風船とプラカードを持ち三十分間歩いた。
 「日の丸・君が代の強制は許さない! 声量調査なんておかしいぞ、撤回せよ!」「卒業式・入学式は子どもたちのものだ! 学校に自由の風をふかせよう!」などなど、道行く人に訴えました。
 パレード終点の公園で、司会者は今日は約二百人でしたが次回は、倍の四百人集めようと言い、集会は終わった。   (3月14日)



「昭和天皇記念館」なんかいらない
今秋開館阻止に向けて一〇〇〇人宣言運動を


 三月二十六日、東京都立川市で「いらない!昭和天皇記念館 勝手に完成するな! 3・26集会・デモ」が行われた。主催は「昭和天皇記念館」建設阻止団。
 二〇〇二年四月、「昭和天皇生誕一〇〇年」を記念して、立川市の昭和記念公園内に「緑と平和の象徴」として「終戦の御聖断」を下した昭和天皇裕仁を賛美する「昭和天皇記念館」建設する計画が明らかになった。その建設を呼びかけた「昭和聖徳記念財団」は各地で建設基金募金運動を開始し、二〇〇三年十二月には事務所を立川市内に移した。
 地元では、こうした動きに抗議する活動が二〇〇三年二月から始まり、六月には「建設阻止団」が発足して、地域社会を動員した天皇主義右翼の募金・宣伝活動に反対してきた。しかし今年三月には記念館の建設工事は完了し、あとは今秋の開館に向けて展示作業を急ぐことになる。
 こうした「草の根」天皇主義を動員しようとする動きに対して、「立川いこいの広場」には約五十人が集まった。最初に阻止団の高田さん(さっちゃん)が経過報告をし「建物はできたが、秋の開館阻止に向けてさらに運動を作りだしていこう。『昭和天皇記念館なんかいらない一〇〇〇人宣言』を呼びかけています」と訴えた。
 東京都国民ホゴ条例を問う連絡会、4・29集会実行委員会、女性と天皇制研究会、国体に反対する千葉の会が発言した後、「日の丸・君が代」強制に反対する国立の市民、国立ピースウィーク、「日の丸・君が代」強制に反対する市民運動ネットワーク、立川自衛隊監視テント村などから連帯あいさつが行われた。
 最後に、立川市議の大沢ゆたかさんが、「これまで市議をつとめた二期七年間にわたって地元の卒入学式に参加し、『君が代』斉唱や起立を拒否してきたが、今年の卒業式で学校に入ろうとすると教員から『あなたは招待していないので中に入れません』と言われた。理由は私が『協力的ではない』からだという」。大沢さんは、こうした異常なまでの反対派排除による「日の丸・君が代」強制に対して、強い憤りを表明した。
 デモは、立川市内をぬけ自衛隊立川基地正門、立川警察署前で自衛隊の海外派兵、立川反戦ビラ入れ弾圧に抗議のシュプレヒコールを行い、最後に昭和記念公園管理事務所への申し入れ書を提出した。  (K)                


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