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軍隊はいますぐイラクから出ていけ!          かけはし2005.3.28号

今こそイラク占領を終わらせよう

全世界と日本の闘いを結び反戦行動の強化を


 【大阪】「3・19グローバル反戦行動デーinおおさか」実行委員会主催の集会が、大阪扇町公園で開かれ、七百五十人の労働者、市民が参加した。増田京子さん(箕面市会議員)と松橋実さん(郵政ユニオン)が司会をした。
 主催者を代表して中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク代表)があいさつした。
 「米国は二年前全世界の圧倒的に多くの人々の反対を無視してイラク攻撃を開始し、無法な占領によって普通のイラクの人々十万人を虐殺した。そして恒久的な軍事基地を建設して中東の石油を奪い取ろうとしている。二期目に入ったブッシュ政権は先制攻撃戦略を一層強め、アジア太平洋地域にもそれを広げようとしている。不安定な弧の東側に位置する日本は、小泉政権によって米軍の戦略に丸ごと組み込まれようとしている」。
 「これを確かなものにするために改憲策動がある。日本は改憲翼賛政党に乗っ取られているが、市民の六割以上が9条改憲に反対しているし、イラクでの米軍は世界から孤立をしている。市民が手をつなぎ、日本を戦争に突入させる改憲攻撃を阻止しよう」。
 続いて、連帯のメッセージが代読された。始めは、日本の母親たちへ、平和の作り手である女性たちへ、広島長崎、そして恐ろしい植民地時代の子孫である日本国民の皆さまへ、日本の国会議員の皆さまへ、という「ハナ・イブラヒーム イラク・女性の意思委員会」からのもので、現代史上最悪の米国の植民地主義的帝国主義を支援している日本の軍隊のイラク駐留を止めるように訴えるものだった。この委員会が呼びかけている国会誓願署名一万人分が提出されたとの報告があった。
 続いて、韓国の金容漢さん(平澤拡張反対平澤対策委員会常任代表・民主労働党平澤委員会委員長)、韓国「イラク派兵反対非常国民行動」、岩国の田村順玄さん(岩国市会議員)、沖縄名護の安次富浩さん(名護ヘリ基地反対協代表委員)からのメッセージが代読された。

4・24伊丹基地包
囲行動への結集を

 次に、連帯発言が続いた。最初に米軍基地撤去をめざす神奈川県央共闘会議の知花さんが、米国第一軍団司令部のキャンプ座間への移転に反対し、二月二十九日にはキャンプ座間にある在日陸軍司令部を三千人で包囲した闘いなどを報告した。
 また横須賀を基地にしている米軍の空母カールビンソンから飛び立った爆撃機がファルージャを爆撃し、随伴するイージス艦からはトマホークが発射されたこと、また横須賀にある航空母艦が二〇〇八年には原子力空母にかわろうとしているがこれは絶対に阻止をしなければならないこと」などが訴えられた。
 実行委員会から四月二十四日に行う伊丹千僧基地と総監部包囲のヒューマンチェーンへの呼びかけが行われた。
 この後、二団体から決意表明があった。初めは、全日建連帯労組の川村さん。
 「今年一月十三日に関西生コン支部武委員長他三人が、背任及び威力業務妨害と強要未遂で不当逮捕され、いまだに拘留されているが、三月九日に新たに二人が逮捕された。そのねらいは、生コン大手に対抗して関生労組が取り組んできた協同組合加盟促進運動をつぶすことにある。徹底的に闘う」と決意表明があった。
 もう一人の、憲法九条関西の綾仁さんからは「イラクに派兵されている自衛隊のうち給水活動に従事しているのは三十人ぐらいで、後は警備などらしい。復興活動などやっていない。すぐ撤退し、その金でイラク人の失業者を雇用すべきだ。一人の自衛隊員に払われる手当で二十七人のイラク人が雇用できる。イラクで自衛隊がイラク人を殺していない、また殺されてもいないのは九条のおかげだ。憲法改悪派はとても強いが、これに負けずにまわりに憲法を広げていき、世論に訴える活動を展開しよう」との訴えがあった。
 最後に加来さん(全港湾関西地方大阪支部委員長)から、この後同じ会場で開かれる「イラク占領支配反対!自衛隊の即時撤退を求める3・19大阪集会」(大阪平和人権センター主催)に参加しようとの呼びかけがあり、参加者は集会終了後、 大阪平和人権センター主催の集会に合流した。

平和人権センター
と共同集会・デモ

 平和人権センター主催の集会参加者四千二百人のうち、圧倒的多くは自治労の労働者で、日教組は少なかった。集会議長は米田さん(部落解放同盟共闘副部長)、山元さん(全港湾大阪支部書記長)。主催者のあいさつの後、辻恵衆議院議員(民主党)が国政報告をして、自民党にかわって政権を担当できるように選挙に勝たねばならないことを訴えた。連帯のあいさつは、「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」を代表して服部さんが行った。
 ベトナムでは戦争が終わって三十年たった今も、体に障害を持った子どもがたくさん生まれている。特別アピールをした中村さん(米軍の枯葉剤作戦の犠牲になったベトナムの子に医薬品を送る活動をしてきたNPO「南大阪とアジアの平和友好のかけ橋」議長)は、三月二十四日に開く「ドクさんとともに考える平和の集い」への参加を呼びかけた。
 続いて、このNPO法人の招きで来阪したホーチミン市の病院副院長とともにグエン・ドクさん(枯れ葉剤の影響で結合体双生児として生まれた)たちが紹介された。一行の三人は、ベトナムで枯葉剤被害者がどのような生活をしているか報告したい、二十四日の集会に参加してほしいと訴えた。
 この後、「イラク女性の意思委員会」と稲見哲男衆議院議員からのメッセージが披露され、集会決議を採択して集会を終えた。参加者は集会後、イラクからの軍隊の撤退を訴えるシュプレヒコールをしながら、米国の大阪領事館前を通り大阪市役所まで二・五キロの道をデモ行進をした。
 同じ扇町公園で夕方から、劣化ウラン弾の被害に苦しむ子どもを支援する団体「イラクの子どもを救う会」(代表:西谷文和さん)が企画したろうそく集会が開かれ、二千人が集まった。点火された二千本のろうそくの灯火で、「STOP!WAR」と描き、戦争反対のメッセージを浮かべ、その後ろうそくを手にJR大阪駅までデモ行進をした。二十日付の新聞の報道によれば、三月二十日、大阪城公園では「3・20世界反戦共同行動大阪集会」(共産党・全労連系)が開かれ、八千人が参加、赤とピンクのプラカードを掲げて、平和と(憲法9条の)9の人文字を描いた。また、大阪中之島剣先公園では、「END OCCUPATION OF IRAQ イラク占領を終わらせるために」が開かれ二百人が参加した。    (T・T)


20労組が呼びかけて日比谷集会
国際共同行動の力でいまこそ平和を作り出そう!

 三月二十日、前日のワールド・ピース・ナウ主催の集会に続き、陸・海・空・港湾二十労組を中心とした「いまこそ平和を守るとき 国際共同行動3・20集会」に六千人が参加して、東京・日比谷野音で開催された。
 最初に、主催者を代表して、平和をつくる宗教者ネットの代表が「三月十九日、二十日の世界中で米軍のイラクからの撤退を求めて行動している。共同の輪を広げよう。憲法九条の改正を許すな」と訴えた。
 決意表明は、航空安全推進会議、全労連、マスコミ文化情報労組が行い、日本共産党の志位委員長、党首代理で社民党の保坂展人さんが続いた。
 もっとも拍手が盛り上がったのは、大阪集会から直接会場に駆けつけたイラク人ハッサン・アリー・ハッサン・アボットさんの生々しい現地報告であった。
 「私の知っている七人の兄弟のうち四人がすでにガンで死亡し、二人が現在ガンを患っている。こうした被害はどんどん広がるだろう。……米軍がユーフラテス川の橋を渡っている時、仕掛けられた爆弾が爆発した。近くの家に住んでいる住民が驚いて外に出ると犯人と間違って、米軍に撃たれるという事件があった。米軍の戦車の横を歩いていると銃を向けられるなどは日常茶飯事で、いつも死の影を感じている」。
 その後、前日集会を開催したWPNを代表して「戦争反対・有事をつくるな!市民緊急行動」の高田健さん、映画「草の乱」の神山征二郎監督が連帯のあいさつをし、集会決議の後二十労組を先頭にデモに出発した。        (D)


九条の会広島講演会に2700人
被爆地で広がる共感の輪九条を守る新しい運動を

 【広島】三月十二日、広島で開かれた「九条の会」講演会には、主催者の予想を上回る二千七百人が参加した。被爆地ヒロシマの原点を軸に憲法九条の意義を訴える講師たちの姿に、共感の輪が広がった。
 寒の戻りの小雪が舞う当日、開会の二時間前から三百人を超す参加者の列ができている。平和ゼミの高校生たちが、声をからして整理をはじめる。一時間前には列は千人を超え、受付を二十分早めて入場してもらう。第一会場は瞬く間に一杯。第二会場への誘導も大忙し。これまでの講演会の様子を事前に聞いていたものの、これ程とは!と思う間もなく第三、第四会場も埋まってしまう。午後二時開演。参加者は二千七百人、当初の予想を上回る参集だ。
 「九条の会」広島講演会を成功させる会呼びかけ人の一人になった弁護士の江島晴夫さんが、開会あいさつ。中国電力も含む地元財界の顧問弁護士を務め、自身は「保守」だが、シベリア抑留経験を持ち、イラク反戦の短歌をつくるなど、心底の九条擁護派。「思想、立場に関係なく、九条は堅持しなくては。二度と戦争に踏み出さないよう、今日来られた若い人は尽力してください。」と力強くアピール。
 「九条の会」事務局の高田健さんが、昨年六月発足以降の各地の様子を報告。「正式に連絡が取れ、把握できているものだけで各地で千以上の会ができた。家族・親戚の集まりの席で結成したと言ったものが無数にある。事務局電話は不通状態、国民投票に向けて、確かな手ごたえを感じる。このうねりをさらに広げて頂きたい」と訴えた後、講演に入った。
 最初の講演に起った大江健三郎さんは、「戦後思想の出発点にヒロシマがあり、真っ直ぐに九条と結びつく。新しい憲法で個人が解放され、理性的な自己決定の能力を働かせ、新しい規範を作る自由を得た。武器輸出三原則は戦後最も大切な規範。破棄してはならない。九条も同じ。国民投票で改正反対の投票をすれば、私たちの力は発揮され、それが新しい規範になる」と淡々と訴えた。
 二人目は鶴見俊輔さん。「原爆が落とされたヒロシマで、素晴らしい詩と文章が多く書かれている。唯一正当と信じられていた国家から自分を見るのではなく、新しい視野を創り出している。今、かつての考えを復興させ、軍隊を持つ普通の国になろうという動きが起きているとき、原爆投下という悲惨な体験と引き換えに得た新しい視野を拭い去ってよいのか。国家がどれほど凶悪なことができるか、二十世紀の歴史が証明しており、国家は時代遅れで、九条改悪反対は当然」と力説。
 講演の最後に起ったのは澤地久枝さん。自身の引き上げ体験から、当時の日本という国の無責任さと、それを棚上げにして、再び戦争のできる国にしようとしていることへの怒りを込めて、「今の憲法は、日本がどん底で勝ち取った人類の永久の理想、腹をくくって守りましょう」と熱烈に訴えた。
 呼びかけ人の一人でカトリック広島教区長の三末篤実さんが「平和の実現は互いに信じあう一人ひとりの行動から始まる」と、会の最後を締めくくり、寒波を撥ね退ける広島講演は成功裏に終了した。

「もうこれ以上
は入れません」

 今回の取り組みは、過去数年、広島において続けられてきた憲法改悪反対運動(憲法調査会監視活動・講演会活動等)における、様々な団体・グループの共同行動の積み重ねの成果の上に立って、実現したもの。昨年八月の参院選広島選挙区での「護憲派統一」には至らなかった地平を、「裾野広げ」する視点、契機を提供する企画として、追及された。
 正直、当初の企画段階では、「憲法問題で、千人規模は危ないのでは?(やった実績もない)」と言う声が多い中からスタート。しかし実行委員会を重ねる過程で、「会場の規模が足りない。もっと収容のキャパを!」と意見続出。第四会場まで何とか確保した時点(二週間前)で、混乱を避ける意味で前売り券「売り止め」の措置。それからの事務局(連絡先)の役割は「もう、入れません。すいません」と謝ることが主要任務という九条・改憲問題に対する、従来の「左翼」の認識を改めねばならない状態。
 ただ、連合の縛りも含め、民主党関係労組・団体への働きかけ(動向)は微妙な課題を残している。(U/T)


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