今後の弾圧を許さない闘いへ
七月二十三日、立川市女性総合センターアイムで「七・七石原抗議行動被弾圧者奪還集会」が救援会の主催で行われた。
七月七日、一橋大生や首都圏の大学生、市民などが集まった「七・七石原慎太郎はいらない 七夕祭」は、女性・障害を持つ人・外国人への差別発言を公然と繰り返し、反動都政を行っている石原慎太郎都知事の一橋大講演会(学生サークルのキャリアデザイン委員会主催、OB組織の如水会)に抗議行動を行った。
この過程で不当逮捕されたAさんが二十日に十三日間の不当勾留、人権侵害の取り調べ攻撃をはねのけて奪還された。この集会は、当初、不当な長期勾留に抗議し、即時奪還に向けた支援集会として準備していたが、弁護団と救援会、支援が一体となった救援活動によってAさんの奪還を実現した勝利集会となった。
救援会は、立川署に不当勾留されているAさんへの激励行動(十一日、十六日)や勾留理由開示裁判(十六日)の取り組み、さらに地裁八王子支部の勾留延長決定(十八日)に対して弁護人が二十日に準公告の申し立てを行い、地裁が認めるまでの経過を報告した。そして、「今回、釈放されたが処分は決定されたわけではない。起訴される可能性もある。不当起訴を阻止し、逮捕を理由にした生活保護の不当な打ち切りを阻止し、差別主義者石原と、その明らかな差別性を感じることすらできなくなりつつあるこの社会に対して、抗議の声をあげ続けるために、救援会の活動は続きます」と訴えた。
「石原慎太郎はいらない 七夕祭」主催者から、七月七日当日状況や抗議行動の意義について報告し、「石原慎太郎は、女性、障害を持つ人・外国人への差別発言を繰り返し、『日の丸・君が代』の教育現場への強制や、都立大解体、防災訓練と称して自衛隊出動、さまざまな福祉手当・施策の切り捨てなどの政策を進めてきた。このような人物の講演会は許せなかった。権力が学内を徘徊し、Aさんを不当逮捕したことに対してあらためて抗議していきたい」とアピールした。
一橋院生自治会の仲間は、「七月七日の警察の学内立ち入りに関する事実経過と三自治会(前期自治会執行委員会、後期学生会執行委員会、院生自治会理事会)の見解」を報告した。
山本弁護士は、この間の弁護活動の取り組みを報告し、「裁判所は、『石原車の左側後部ドアを一回足蹴りにしたにすぎず、未だ損害額が確定していないとはいえ、損傷の程度が軽いことは明らかである。したがって、本件は、事案自体が相当に軽微なものといわざるを得ない』と認めた。皆さんの支援の成果だ。起訴猶予に向けて全力をつくしていきたい」と発言した。
奪還されたAさんは、「本当にありがとうございました。国立市に石原が来ることを許せなかった。『日の丸・君が代』を押しつけ、都教育委員会に反対する市民に対して右翼ががなりたてている。石原の差別発言を上げればきりない。その張本人が来るということは絶対に許せなかった。何とか直接阻もうとして、石原の車を蹴った」と発言し、闘う決意を力強く行った。
続いて発言は、カンパアピール、Aさんの友人、七・四被弾圧者、立川・反戦ビラ被弾圧者から連帯アピールが行われた。詳細は、「七・七石原抗議行動救援会」のホームページを見てください。(Y)
http://3.csx.jp/j7protest/
BSE--アメリカ政府は全頭検査を行え
米国食肉加工労働者を囲む集い
「食の安全と職場の安全のために連帯を」とアピール
七月二十二日、東京渋谷勤労福祉会館で「米国食肉加工労働者を囲む集い」が東京安全衛生センターの呼びかけによって開かれた。
アメリカでBSEが発症し、牛肉の輸入がストップする中で、日本への輸出の四分の一を占めている米食肉大手タイソン・フーズ社の組合「チームスターズ」のローカル556の代表者が来日した。来日の目的は輸入再開前に、日本の政府に対し、タイソン社が食肉の安全規則を守るよう協力を要請するものだ。同労組は米農務省に、全頭検査の実施を要求している。二十二日、東京都内で街頭キャンペーンや農水省への申し入れを行った。
チームスターズローカル566の闘い
集会の最初に、国際労働研究所の戸塚秀夫さんがチームスターズ労組ローカル556の闘いの意義を次のように提起した。
経済のグローバル化の中で、労働者の国際連帯が重要である。注目すべき点は、@「Safe Jobs, Safe food!」(安全な職場と安全な食品)をスローガンに掲げているように、旧来の労働運動の領域を広げて、企業スキャンダルをチェックできるA消費者・環境団体との共闘が追求されている。六月十四日、労組は全頭検査の要求を決議し、それを受けて消費者団体も決議したBタイソン・フーズ社は食品衛生を守っていない。現場の声を聞く関係を工場内で作っていくことが重要だ。そのためには、チームスターズ労組中央指導部の保守的で腐敗した指導を変えていかなければならないだろう。パスコ工場労組はラテン系移民労働者が中心になって組織している――。
続いて、タイソン社パスコ工場の千五百人が加盟する地方組織の委員長メルキアデス・ペレイラさん(37)と六年間、工場で働くラファエル・アギラーさん(33)が報告した(別掲)。この集いには、農民連盟や農民組合、日本消費者連盟、ひまわり診療所、APWSLなど幅広い参加者があり、おのおのの立場から熱心な質疑応答が行われた。
「牛肉の輸出禁止によって、労働者が解雇されることはないのか」の質問に対して、ペレイラさんは「そうしたことはない。労働が過酷なので、毎週二十五人が止めていき、またそれだけ雇われる。日本の食肉加工工場を見学したが、日本の職場は天国のようだと感じた」と語った。さらに、危険部位の除去について「タイソン社では牛を機械で真っ二つにするので、脳ミソや脊髄が飛び散り肉についてしまう」とずさんな衛生管理を批判した。(M)
メルキアデス・ペレイラさんの報告から
タイソン社と日本政府に圧力を
私はメキシコ人で、十七年前からアメリカに来た。安全な食べ物と職場を求めるのは世界共通だ。九〇%の労働者が移住労働者だ。汚い仕事を安い賃金でやるから会社は雇っている。使い捨て労働者だ。異国に来て、言葉も分からない。経営者はわれわれが自分たちの権利を主張することもないと思っている。
一九九九年に、安全と賃上げを要求して組織化を始めた。私ともう一人が解雇された。中央の指導のないまま、千五百人が五週間のストを行った。ストの結果、何も手に入れられなかったが、自分たちの声をあげることができたことが重要だった。
職場で一番の問題はラインのスピードだ。スピードが速ければ速いほど、利益があがる。スピードを落とすように求めて労働者が裁判で勝っても、タイソンはそれを実行しようとしない。腕を落とす労災が発生しても補償を行おうとしない。自分たちだけでは勝ち抜けないから、こうして、タイソンとの闘いの連帯を求めて日本までやってきた。
タイソンはBSE検査の緩和を求めている。危ない部位はちゃんと処置しているとタイソンは言っているが、それを検査しているのは会社だ。日米で妥結しても、だれがそれを検証をするのか。それができるのは働く労働者だ。
われわれの要求は、@充分な従業員を雇うことA食品の安全を組合に管理させること――だ。タイソン社と日本政府に圧力をかけてほしい。自分たちは新しい・グローバルな夢を求めてやってきた。ともに闘いましょう。
(発言要旨。文責編集部)
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