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辺野古の海に米軍新基地を作らせるな!         かけはし2004.07.5号

ボーリング調査を阻止しよう

大西照雄さんが現地報告

二カ月超えた座り込みに連帯し支えるために

六月二十六日、東京・文京区民センターで「辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない6・26集会」が開催された。集会では、ヘリ基地反対協代表委員・ジュゴン監視団運営委員の大西照雄さんが、この日で六十九日目となった辺野古現地での座り込み行動を軸にしたボーリング調査阻止の闘いについて報告し、米軍基地を沖縄・日本・韓国から追い出すまで頑張ろうと呼びかけた。
主催は、「辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会」。会場には百六十一人が集まって大西さんの報告を聞き、現地の闘いに連帯し防衛庁と防衛施設庁にボーリング調査の中止を求める毎週月曜日の行動や、座り込み行動を支えるカンパ運動、ほとんど報じられていない沖縄の闘いを知らせる街頭での大情宣活動などに取り組むことについて全体で確認した。会場で集められたカンパ七万九百八十円は、大西さんに手渡された。
命どぅ宝ネットワークの太田武二さんの司会で進められた集会では、最初に沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの上原成信さんが主催者を代表してあいさつに立ち、「辺野古の闘いを支え、米日の戦争政策を沖縄から打ち返していく闘いに力を貸してほしい。全野党共闘で参院選を闘う糸数恵子さんを勝利させよう」と呼びかけた。
大西照雄さんは、辺野古現地での闘いの経過と現状、そして展望について報告した。
闘いは陸上だけではなく、嵐の海に七十二歳の女性も含む十三人が乗った七艇のカヌーを並べ、命がけで調査船の港外への出港を阻止する闘いも展開された。テントに座り込み、学習や情報交換、陸と海でどのような攻撃があってもそれをはね返すためのあらゆる行動の訓練が、毎日行われている。「沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団」を結成し、アメリカでラムズフェルド国防長官とペンタゴンを被告としたジュゴン訴訟を提訴した。沖縄で開かれる国際サンゴ学会やアメリカの環境NGO生物多様性センターと連携した闘いも進んでいる。
大西さんは、国民的・国際的闘いを繰り広げてボーリング調査を阻止し、たとえそこで負けたとしてもその後のアセスメントの各段階や海上でのあらゆる手段を駆使した闘いで、必ず新基地建設を阻止する決意を表明した。そして首都圏では、防衛庁・防衛施設庁へのボーリング調査と基地建設の中止を求める闘い、環境庁・文化庁に生物多様性とジュゴンを守ることを要請する闘い、アメリカ大使館への要請行動などを、環境団体、平和団体などの共同の闘いとして進めてほしいと訴えた。
集会ではこのほか、東京沖縄県人会青年部の三線演奏、WWF(世界自然保護基金)ジャパンからのメッセージを受け、集会決議を採択し、首都圏での連帯行動について確認した。
         (I)



ソウル

新自由主義と戦争に反対する国際的連帯を
8カ国から参加しアジア社会運動・民衆運動総会
国境と分野を超えた共同の闘いへ

 六月十四日午前九時から、高麗大学第二学館講堂でインド、ネパール、タイ、インドネシア、フィリピン、香港、日本、韓国の参加者二百人が結集して、アジア社会運動・民衆運動総会が開催された。
 全体討論に先立って、民主労総の司会から昨日のWEF対抗デモ行進・行動の中で、十五人が負傷し学生二人が入院していること、WEFそのものが機動隊に守られながら、多国籍資本のために機能していることなどが報告された。
 〈新自由主義と戦争に対抗するアジア社会運動の課題〉と題して、全体会が開始され、情勢認識に対する総論的な発表と主要課題に関する具体的分析のために、パク・ソウさん(全国民主連帯執行委員:韓国)とケイさん(FTAウォッチ:タイ)の司会で、まず、ニコラ・ブラントさん(フォーカス・オンザ・グローバル・サウス)が基調報告。
 続いて、労働分野についてイ・ヘソンさん(韓国民主労総副委員長)、農民運動からインドラ・ルビスさん(ヴィア・カンペシーナ【農民の通う道】:インドネシア)、反戦平和の課題では福山真劫さん(平和フォーラム事務局長:日本)、女性の運動からジャイワ・アレンカールさん(女性団体:インド)が報告した。
 基調報告でニコラさんは、反戦運動と反グローバリゼーション運動の広まりの中で何を展望し、課題となっているものは何かということを、この十年の歴史(95年WTO設立以降)を振り返りながら提起した。
 この十年、新自由主義グローバリゼーションに反対する運動は文字通り世界中に拡大するとともに、G7、IMF、WTOの支配体制を掘り崩してきた。それを促進した世界的な反グローバル運動は大きな支持を得て、二〇〇一年世界社会フォーラムを開催することで、「もう一つの世界」へ向かうビジョンの模索と民衆のグローバル化をもたらした。
 同時に、二〇〇一年は9・11テロもあり、「テロとの戦争」の名の下でのグローバルな戦争の時代へと入った。イラク戦争の背景には、軍事力をバックにするグローバリゼーションの真実の姿があることなどが提起された。結論的には、各国政府のイラク派兵に反対し、イラク占領軍の撤退要求の国際的運動が大切であること、またWTO、IMFなど国際的機関はますます機能停止状況となり、新自由主義的政策はFTAによって進行させられるという状況のなかで、分野を超え国を超えて新自由主義グローバリゼーションと闘う必要性が強調された。
 韓国民主労総のイさんは、貧困と戦争を強要するグローバリゼーションに反対する視点と、侵略と戦争の世の中から自主平等の社会へ至る方向について提起した。韓国の労働者の七割がいまや非正規職で、その賃金は正規職の五〇%となっていることから話が始まり、九七年のIMF危機を迎えて、民主労総は初めてグローバリゼーションとは何かを理解し、闘うことができたこと、自主的民主政府を創ることで、朝鮮半島の平和統一がなされることなどを指摘した。
 インドラさんは、インドネシアのコメの五割が市場を通じて流通している中で、その六〜七割がアメリカからの輸入品であり、FTAにより、多数の農産物がベトナムから輸入され始めてきたことに触れ、WTO農業交渉は結局、先進国がFTAなどを通して自国の農産物を輸出する体制を守るものでしかなく、自分たちは食糧主権を確立し、労働運動や反戦運動とともに新しい経済モデルを創るべきだとした。
 平和フォーラムの福山さんは、グローバル化の時代の流れと運動の基本方向について展開し、ブッシュの世界戦略と米軍のアジア戦略について見すえ、日本の軍事大国化・対米追随路線との闘いや、世界的共同行動の連携強化として、ANSWERなどが呼びかけている9・11反戦行動の取り組み予定などについて報告した。
 最後にインドのジャイワさんが、グローバル化に伴う女性の周縁化、労働分野の女性化について語った。
 会場からの質疑応答では、日本の全労連の参加者から、ASEAN―中国FTAやアジア地域FTAを推進する中国政府に対する闘争や中国の労働者農民との交流の困難性などをどう見るか質問が出された。この問題は、今回のアジア社会運動総会全体を覆う重要なテーマであったし、来たる香港WTO第六回閣僚会議への香港における対抗行動組織化の大変さも予感させるものだろう。 (S)(次号以降に分科会報告)


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