| 「ただちに撤退せよ!」防衛庁に第3波抗議行動 かけはし2004.03.22号 |
三月十三日、自衛隊はイラクに行くな!殺すな!3・13実行委員会の主催で、市ケ谷の防衛庁に対する抗議行動が行われた。この行動は一月十七日と二月十五日に続く第三波の行動で、市ケ谷駅前の外濠公園に百人の仲間が集まり、防衛庁前を通るデモを行って派兵反対を訴えた。
デモに先立つ集会では、最初に主催者を代表して天野恵一さんがあいさつした。「かつての戦争で宣戦布告もしないまま現地の軍事行動を追認し続けてヒロシマ・ナガサキに行き着いたことと同様に、いまも平和憲法を掲げたまま既成事実を先行させアメリカの占領支配に加担し、派兵を強行している。戦前以上のメチャメチャな論理だ。運動のなかでも『派兵は専守防衛という自衛隊の本来のあり方から逸脱するものだ』というような言い方が出ている。元自衛隊関係者や自民党が言うなら歓迎するが、既成事実に屈服し、権力者が作りあげてきた論理に屈服するものだ」。
このように運動の現状を批判した天野さんは、憲法制定当時の首相吉田自身が「戦争放棄」の意味について「自衛のための戦争もできないということだ」と述べていたところから、同じ憲法のまま解釈を変えるだけで今日ではかつて「海外での武力行使に当たり違憲」としていた占領軍政に加担するところまで来てしまったことを指摘、「そのプロセスと論理をていねいに批判する必要がある」と訴えた。そして、四月三日に東京・日本キリスト教会館で開かれる「イラン派兵反対、次をどうする!全国交流・討論集会への参加を呼びかけた。
立川自衛隊監視テント村は、自衛隊への反派兵ビラ配布に対する三人逮捕・六カ所家宅捜索という不当弾圧を糾弾し、即時釈放を求めるアピールを行った。三月二十七日に文京区民センターで開かれる「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク結成集会」への参加の呼びかけを受けてデモに出発、防衛庁に向かった。
防衛庁への申し入れへの違法な妨害
防衛庁前では、事前の申し入れで正門前に出ていた防衛庁職員に3・13実行委や立川反戦ビラ弾圧救援会、核とミサイル防衛にNO!キャンペーン2003などがそれぞれの要請文を読みあげて手渡す行動を行おうとした。
これに対して麹町署は、この間にない異常な妨害を行った。昨年来、この実行委だけでなくイラク派兵に反対するさまざまな団体が防衛庁を訪れ、正門前で抗議文や要請文を読みあげて手渡している。一月と二月の二波の行動も同様だった。ところが麹町署は正門横に警官隊の阻止線を張って、要請団の通行を何の法的根拠にももとづかずに違法に妨げた。
「防衛庁と約束しているんだから通せ」「前回と同じ行動がなぜできないのか」「交通を妨害する法的根拠を言え」。厳しい追及に対して「うるさい。言う必要はない」などと叫びながら、警官隊は暴力的に要請団を防衛庁横の一角に押し込め、しかも三角ポールで囲んでしまうなどの違法行為を行った。そのため現場は混乱し、三十分以上にわたって正当なデモ行進が妨げられた。
しかし厳しい抗議を続けた結果、防衛庁に対するこれまで通りの要請行動が行われ、デモも最後まで元気に行われた。 (I)
東京大空襲追悼碑めぐり
米軍の戦争犯罪のあとを被災者とともに歩き、思い起こす
【東京東部】三月六日、東京・江東区で「04年東京大空襲追悼碑めぐり」が行われた。地下鉄菊川駅に六十人が集まった。この追悼碑めぐりは、一九八二年の東京大空襲反戦平和の集いとともに始まり、今回が二十三回目、呼びかけたのは、再び許すな東京大空襲! 反戦平和の集い実行委。
参加者は、東京大空襲被災者の橋本代志子さん、名古屋の空襲被災者の杉山千佐子さん、江東ユニオン、東水労、東京教組江東支部など江東区労組連、日本山妙法寺、東京マイコープ、荒川国際平和展実行委などであった。
10万人を焼き殺され
一九四五年三月十日未明、米軍はB29二百七十九機で東京下町一帯の無差別爆撃を行った。折からの強い北風を受けて、下町は巨大な大火災を起こし、二時間余の焼夷弾爆撃で百万人が住居を失い、十万人が焼き殺された。この後、米軍は無差別都市空襲を日本全国へ拡大し甚大な被害を及ぼした。これは、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下とともに、米政府による戦争犯罪だ。
東京大空襲によって灰じんと化した江東区には、亡くなった人を追悼するための地蔵や観音がいたるところにある。被災した橋本代志子さんは「追悼碑めぐりのコースは四十もある」と言う。それだけ、「二度とこんな悲惨な戦争はいやだ」という遺族たちの思いが込められている。毎年、こうした地蔵や観音が置かれた場所では追悼の催しが行われている。
追悼碑の前で
今回は、夢違い地蔵尊(菊川橋)―八百霊地蔵尊―白河戦災地蔵尊―良信院―善徳寺―成等寺―浄心寺と回った。
追悼碑の前で、被災者の橋本さんは「米軍の空襲により、ものすごい猛火が襲った。道に人が集まり、押しあいへしあいになった。橋に人が集中した。熱さに耐えられず、人が次々に川に飛び込み溺れ死んだ。川は遺体でいっぱいだった。人が死んで行く時、食用ガエルの鳴き声のような低音の声を出した。いまでも、それが耳に残っている。木の根もとに死体が山のように積まれていた。桜の木を植え代えた時、遺骨が出てきた。日本はアメリカに負けたから、今回もアメリカの言うままにイラクへ自衛隊を派兵した。とても許せない」と静かに語った。
戦争犯罪を忘れない
また、名古屋で被災した杉山さんは「空襲によって、私は片目を奪われ、もう一方の目もほとんど見えない。ずっと日本政府に戦後補償を求めてきたが拒絶されてきた。私は八十九歳だが、これからも補償を求めていきたい」と訴えた。地域の仲間はイラク反戦、「日の丸・君が代」など戦争国家化のありかたを批判するなどした。そして、献花をし焼き殺された人々の冥福を祈った。
東深川橋脇の慰霊碑と白河戦災地蔵尊は、被災した在日朝鮮人の李仁洙さん・徳洙さん夫妻が苦労を重ねて独力で建てたものであった。夫婦の建てた碑文には「……大空襲により首都東京に一瞬にして火の海と化し我白河二丁目もまた灰塵となる。その夜の焼死者実に七百余名の多きに及び其惨状は筆舌につくし難い……。幾多の尊き犠牲者の冥福を祈り今後戦争の絶滅を期する……」とある。李さんは帰国運動で北朝鮮に帰って行った。
戦争犯罪を忘れないこのような持続した取り組みが、現在の戦争を止める力になるだろう。 (M)
自衛隊がイラクの戦場に派兵された。第二次大戦の惨禍を経て「戦争をしない国」として再出発したはずの日本が、再び「戦争をする国」へと急激な変貌をとげつつある。以下に、この事態に対して発せられた「沖縄宣言二〇〇四」を掲載する。宣言は、戦争の加害者にも被害者にもなってはならないと訴えている。
2004沖縄宣言
ついに自衛隊がイラクに出動しました。戦後はじめての日本軍の本格的海外派兵です。
アメリカのイラクに対する一方的な武力攻撃と占領支配は、国際法に背く、許すべからざる犯罪です。これに武器を持って自衛隊が参加することは、決して国際社会において日本に期待されている役割ではありません。
日本国民は、第二次世界大戦における加害と被害の悲惨な経験に学び、戦力の保持と武力の行使を永久に放棄することを誓って、平和憲法を制定したはずです。小泉政権は、この平和憲法に背き、数々の戦争法をつぎつぎと制定し、さらに「憲法改正」まで行おうとしています。
もっとも熾烈な地上戦といわれた沖縄戦で、沖縄は住民の三分の一が犠牲になり、今なお、米軍基地が集中し、さらに機能が強化されようとしています。こうした状況の中で生きることを余儀なくされている私たちは、あらゆる戦争に反対し、沖縄から軍事基地をなくすことを通して世界に平和をもたらすことを熱望しています。
アメリカの無法なイラク攻撃と占領、それに対する反撃、そして巻き添えになり殺されていく多数のイラク民衆。このような惨劇を前にして、沖縄の基地が再び他国への攻撃に利用され、また自衛隊が武器を持って戦場に出向くことは許せません。アメリカの軍事政策に加担する日本政府やそれを追認するような政治的雰囲気を絶対に容認することが出来ません。
私たちには、声を出して政府を変えていく責任と力があります。戦争の加害者になることも被害者になることもやめなければなりません。
平和は武力によって達成することは出来ません。私たちは、街頭で、集会で、選挙で、言論活動や文化活動で、不服従行動で、考えられるあらゆる手段を用いて戦争に連なるすべての動きに反対し、平和創造の活動を展開していくことを宣言します。
平和を愛する世界中の人々が、共に立ち上がることを期待します。
04年2月12日
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