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静岡空港建設への補助金を打ち切り再評価審議内容公開を |
静岡空港建設をめぐる攻防は、事業再評価期限の三月を迎えていよいよ緊迫の度を加えている（本紙２月23日号）。以下に、国土交通省がすでに建設補助金交付を決めたという情報について、空港はいらない県民の会の要求書を掲載する。
貴省は静岡空港整備事業について再評価の作業を進めていますが、最近、静岡県下には地方空港整備に係る〇四年度補助金予算の箇所付けにおいて、静岡空港に対しても配分する方針が既に決まった旨の情報が流れています。
これが事実とすれば、当空港に対する事業・補助金交付に係る再評価は密室の中で既に完了しているか、あるいは再評価は形式的なもので、事実上、その結果を待つことなく補助金予算の箇所付けがおこなわれていることになります。そうであれば、これは貴省における再評価の客観性と公平さを基本的に疑わせる由々しい事態であります。
静岡空港について、静岡県民はその必要性、需要予測の妥当性、路線開設の可能性、採算性等をめぐって多大の疑問を抱き、その建設については到底、県民の合意が形成されているとは言えません。また、用地取得の絶対的な膠着状況は、静岡県が行うべき再評価の項目の一つとして貴省が求めた「事業進捗の見込み」において、明らかに否定的な事実を示しています。貴省は、あくまでも厳正な再評価の作業を進め、その上に立った結論に基づき、当空港整備事業の中止及び補助金交付の打ち切り決定されますよう、また、このため、貴省における当事業再評価に係る調査審議の内容を即時公開されますよう、強く要求します。
空港はいらない静岡県民の会 共同代表：佐野慶子 島野房巳 鈴木卓馬 竹野昇 吉本健一
（２月28日）
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