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                           かけはし2004.03.08号

中国は北朝鮮難民2人の強制送還をやめよ!

野口孝行さんら3人の早期釈放へ難民救援基金が緊急集会

在日帰国者難民を安全な第3国へ!

 二月二十二日、東京・亀戸文化センターで、「北朝鮮難民の悲劇―野口孝行の早期釈放を求めて―」緊急集会が北朝鮮難民救援基金の主催で開かれた。
 この集会は、中国当局が拘束しているすべての北朝鮮難民、および北朝鮮難民救援基金メンバー野口孝行さん、韓国人NGOメンバー全員の早期釈放を求めるために開かれた。
 北朝鮮難民救援基金事務局長・加藤博さんは、野口さんと脱北者二人の逮捕後の状況を報告し、即時釈放を強く求めた。そして、加藤さんはこの三人のみならず、この間、韓国のNGOなど脱北を支援して、中国で逮捕・投獄されている人々の釈放も強く求めた。加藤さんは、北朝鮮難民の問題は第一に北朝鮮政府の問題だが、北朝鮮政府に加担している中国政府の責任を強く批判した。さらに、加藤さんは日本政府が北朝鮮難民問題に積極的に積極的に関与しようとしないことも同時に厳しく批判した(別掲)。
 二度の拘束・収容を体験した脱北者(日本に帰国した女性)が拘束の状況について証言した。さらに、二月一日に、イギリスのBBC放送が北朝鮮が行っている人体実験の実情を暴露する証言を放送したビデオを上映した。そして、韓国・人権活動家キム・サンホンがそれを裏付ける国家保衛部の「収容所の男性を生体の実験に必要な対象とする」移管書を提示して説明した。その移管書を持ちだし、脱北した科学者たちも、中国当局に拘束され消息不明になっていることを明らかにした。
 最後に、「中国当局は北朝鮮難民二人を強制送還してはならない!拘束された元帰国者難民を安全な第三国に!」とする北朝鮮難民救援基金の緊急声明を確認した。(M)



加藤博事務局長の報告から――
難民条約踏みにじる中国当局と弾圧を容認する日本外務省

 昨年十二月十日、中国公安機関は北朝鮮を脱出してきた四十歳代の女性Aさんと五十歳代のBさん二人と国際担当・野口孝行を広西壮(チワン)族自治区南寧市で拘束した。二人は二十一日に身柄を南寧市公安局看守所から、吉林省の中国・北朝鮮の国境の町図們に移されたもようだ。
 こうした事態になれば、これまでの過去の例から、図們の国境警備隊の拘留所に送られれば一週間以内に、北朝鮮に送還されることになる。強制送還されれば、当基金と接触したことによって、国外逃亡、スパイ容疑で公開処刑、あるいは管理所と呼ばれる強制収容所に送られる可能性もある。
 野口は二月十四日から拘束から逮捕になった。逮捕から二カ月以内に起訴するかどうか決めなければならない。最高十年までの刑が考えられる。かつて脱北を助けた韓国人NGOのチェ・ソンフンさんは五年の刑が下され、二年以上も拘留されている。
 拘束されている野口孝行の状況は一月十七日に母親と叔母が南寧の公安局看守所で三十分の面会をして以来、親類はおろか日本領事の面接もなされていないため、現状に関する情報はまったく入手不可能な状況である。
 中国は難民条約を批准している。難民条約では罰則がされる可能性のある難民を強制送還してはいけないとある。しかし、中国は密告を奨励し、北朝鮮難民をつかまえ、強制送還している。これは重大な国際法違反だ。
 これまで、北朝鮮難民救援基金は日本外務省をはじめ、日本国国会議員、北朝鮮難民と人権に関する国際議員連盟(中川正春・事務局長)、UNHCRジュネーブ本部、東京事務所等に働きかけ、二人の意思を尊重し彼らの望む第三国に出国させるよう働きかけてきた。
 日本の外務省は「国内法を犯したのだから、罰せられるのは当然だ」というような態度を示し、野口の釈放のために積極的な役割を果たそうとしていない。
 また同時に野口とともに拘束された二人の元在日脱北者に日本国籍の親族がいるにもかかわらず、日本外務省はなんら日本への受け入れの表明もしていない。これは、日本政府、外務省の人道に対する認識の欠如の表れである。
 私はイギリスをはじめ欧州委員会、欧州議会、議員に釈放を働きかけた。どこでも、非常に関心を持って迎えてくれ、話を聞いてくれた。
 当基金がUNHCRに対して十分な資料および救援要請をしているにもかかわらず二人の脱北者への関与も実現していない。UNHCRは難民条約により付与された正当な権限を行使し、北朝鮮難民保護のために自らの義務を履行することを、私たちは強く要求する。(発言要旨、責任編集部)

【北朝鮮難民を救おう緊急要請】
 中国で拘束されていた二人の北朝鮮難民(元帰国者)が中朝国境の町図們に移されました。このままなにもしなければ、彼らが一週間以内に北朝鮮に送還される可能性は高く。一度送還されてしまえば、難民を救う手立てはありません。また、送還された難民には死刑を含む重い刑罰が科せられます。中国の大使館には二人の難民を送還しないよう、また、日本外務省、UNHCRには難民を保護するようメールを送ってください。北朝鮮難民救援基金の
掲示板
http://www.tcup5.com/538/koretune.html/ にUNHCR向けの例文があります。(2月27日)


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