| 「しないさせない! 戦争協力」関西ネットワークが集会とデモ |
【大阪】七月十六日、「しないさせない!戦争協力関西ネット」主催のイラク派兵法案反対集会が大阪剣崎公園で開かれ、二百五十人が参加した。
主催者を代表して中北龍太郎さんがあいさつ。「国民をだまし、自衛隊を戦地に派遣する小泉政権は許せない、イラクでは八千人もの罪のない市民が殺された。力で世界を制覇しようとする米国のやり方には未来はない。力を合わせて、裸の王様を倒そう」と訴えた。続いて、労働組合から全港湾大阪支部の加来さんがあいさつ。「小泉政権は米国に追随することが国益を守ることだというが、国の政策としてやってきたイランの石油開発を、見合わせろと米国から言われればそれに従うありさまだ」と、米国追随の姿勢を批判した。
続いて、在日米国人のデビッド・ローレンスさんが発言。「いま、米国ではネオナチのような新マッカーシズムの恐怖がある。米国の歴史でこれほどの危機的状況は今までになかった。石油を目的にしたイラクへの介入はベトナムと同じ泥沼状態に向かうだろう。西洋の帝国主義侵略からまぬがれた日本は、イラクや中東の反帝国主義の闘いを支援すべきだ」とアピール。
関西共同行動の原田恵子さんは、「戦争のできる国になりつつある今、一人でも多くの人が声を上げていこう」と訴えた。最後に、フィリピンから来日しているマリールーさんがアピール。マリールーさんは、九月にメキシコのカンクンで開催されるWTO閣僚会議に反対する運動の一環として、九月十三日「グローバリゼーションと軍事化に反対する全世界統一行動」を呼びかけている「フォーカス・オン・ザ・グローバルサウス」の活動家。戦争とともにグローバリゼーションに反対しようと訴えた。
まとめは、おおさかユニオンネットワークの馬場さん。「政府は人を殺しに行く法律を作ろうとしている。そのような事態にならないように、派兵に荷担しない状況を作っていくことが重要だ」と発言。
「しないさせない戦争協力」関西ネットの星川さんの音頭でシュプレヒコールをし、大阪中郵までのデモに出発した。 (T・T)
「空爆と占領下のイラク」講演会
豊田直巳さん(フォトジャーナリスト)の講演を聞く
【大阪】七月十二日、エルおおさかで「空爆と占領下のイラク」講演会が、「しないさせない戦争協力!」関西ネットの主催で開かれた。中北龍太郎さんが主催あいさつした。
続いて、フォトジャーナリスト豊田直巳さんがイラクやアフガニスタンやパレスチナで取材した写真をスライドで示しながら講演した(要旨別掲)。その後、全日建連帯労組の川村さんなどが決意を述べた。(T・T)
豊田直巳さんの講演から――
派兵は国際貢献ではない
三月二十日から一カ月イラクにいたとき、防毒マスクをつけて取材した。恥ずかしいことだが、ひょっとしたら大量破壊兵器が使われるかもしれない、でも結局はウソだった。戦争をするものはいつもウソをつく。ボスニア、コソボでもそうだ。民族浄化といわれていたが、それもウソ。でもそう言われると、本当かと思ってしまう。サダム・フセインのとき、国民投票は一〇〇%の信任だった。それもウソだった。
派兵は軍事的プレゼンス誇示が目的
日本政府はアフガン難民支援といって、現地の十倍の値段のパキスタン製のテントを、安価なパキスタン航空ではなくその五倍も費用をかけて自衛隊機C130で輸送した。ひたすら、軍事的プレゼンスを世界に見せつけることだけが目的だった。しかも、それまでにすでに百万人以上の難民がいたことを忘れたふりをしていた。アフガン空爆で多くのアフガン人が殺されても、政府は何も語らない。
カネがなくて国境を越えられない者、越えても病院まで行けない者もいる。女性を抑圧するタリバン政権のことだけが語られていた日本。抑圧的な政権だったろうが、空爆してもいいという理由はない。抑圧的な政権というなら、日本の皇室とつきあいのあるブータンという王国がある。ここでは国軍によってたくさんの人が殺されたが、日本では議論にもならなかった。
パレスチナで占領に抵抗する人々
イスラエルは国連決議に違反しパレスチナを占領している。追い出された難民は六畳の部屋に十人が暮らしている、壁の向こうは立派な住宅。石を投げて勝てるのか、勝てない。そんなことはみんな知っている。オスロ合意では平和にはならないと私は思っていたが人々には、もしかしたら平和が来るかもしれないという期待があった。しかし、その期待もこの一年間ですべてなくなった。でも抵抗は続く。もう失う物は何もないからだ。なぜ、パレスチナ和平がテロと反テロで語られるのか。日本政府は、イスラエルに国連決議を守れと言わないのか。それを言うのが国際貢献だ。
劣化ウラン弾の被害が広がっている
劣化ウラン弾の取材に行った。広島・長崎を経験した日本がなぜこの戦争を支持するのか。批判されてつらかった。ピンポイント空爆のことで、某テレビ局のアナウンサーが、百五十ミリ砲は三十キロ飛んで十メートル以内の高精度だと言った。ビルを標的にした爆弾が、ビルの上でそれれば地上では百メートルずれる。誤爆ではない。始めから無差別爆撃なのだ。
クラスター爆弾の不発率は二〇%。市民から見れば最初から不発にしているとしか見えない。拾った日本の記者は現地の事情を知らなかったと批判されたが、そうではない。大人も拾うから子どもも拾う。クラスターの小爆弾は住宅街、幼稚園、学校で回収されている。なぜ、落とした者の責任は問われないのか。撤去作業はフセイン政権時代は消防署員がやっていた。いまはそうしたシステムはなくなった。市民の目から見ればだれが悪いか分かる。
劣化ウラン弾は、湾岸戦争の時も砂漠で使われた。その被害者はいまも出ている。米国のシンクタンクもそれを認め、使用停止を求める声明を出した。今度の空爆では、市街地でいっぱい使われている。三百倍から四千倍の放射線だ。どんな被害が出てくるか考えると、真っ青になる。
日本の与党の調査団にも会った。水の浄化を一つの目的に自衛隊を派遣するらしいが、劣化ウランの浄化はできるかと聞いたらできないといった。核エネルギー施設から市民が略奪したイエローケーキのカンが転がっていた。その近くで羊が草を食べている。近くに学校もある。放射能カウンターの針が振り切れるほどだった。これは、日本のNGOなども見つけて国連機関に報告していたが、一カ月以上も放置されていて、結局グリーンピースがかたづけた。イラク復興というからには、こういうことをする覚悟がないなら、何を言っているのか分からない。(講演要旨、文責編集部)
イラク特措法反対!
自衛隊を戦場に送るな!
新しい反安保実Zが緊急デモ
七月二十一日、「イラク特措法反対!自衛隊を戦場に送るな!7・21緊急デモ」が行われた。主催は、アメリカの戦争と日本の参戦を許さない!実行委員会(新しい反安保実Z)。午後五時半、東京渋谷・宮下公園に八十人が集まり、集会を行って渋谷一周デモに出発した。
集会では最初に、主催者を代表して山本英夫さんが、イラク特措法案が法案の前提もデタラメで破綻したものであり、次には恒常的派兵法案が目論まれていることについて報告、七月二十八日の延長国会の期限切れに向けて、イラク特措法案=自衛隊イラク派兵法案を阻止するための闘いを続けようと訴えた。
続いて派兵チェック編集委の岡田剛士さんが、ブッシュが「イスラエルとパレスチナの二つの国家を造る」という触れ込みで提起した「ロードマップ」が、現実にはパレスチナ解放運動の解体をさらに押し進めるものでしかないことを批判した。天野恵一さんは、全国戦没者慰霊式と閣僚の靖国参拝に反対して行われる今年の8・15行動について、象徴天皇制に反対する意識が大きく後退している中での困難な状況をめぐって提起した。
簡単な集会を終えてデモに出発、休日でにぎわう渋谷の街に「イラク派兵法案反対!」「自衛隊を戦場に行かせるな!」「米英軍はイラクから撤退しろ!」とシュプレヒコールを響かせた。デモを終えた集約集会では、小泉政権が参院での法案採決強行を予定しているという七月二十五日まで連日の行動が呼びかけられた。 (I)
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