| 第74回メーデーアピール かけはし2003.4.28号より |
日本革命的共産主義者同盟(JRCL)
第七十四回メーデーに参加したすべての労働者の皆さん。日本革命的共産主義者同盟(JRCL)は、第四インターナショナルの旗のもと、全世界で帝国主義の戦争政策に反対する闘いを押し進め、資本の支配による搾取、貧困、性や民族による差別に反対し、環境破壊と闘い抜き、社会主義革命運動を再生する闘いの立場から、すべての労働者の皆さんに熱い連帯のあいさつを送ります。
すべての労働者の皆さん。アメリカ帝国主義ブッシュ政権は、イラクにミサイルと爆弾と無数の劣化ウラン弾の雨を降らせ、デージーカッターやクラスター爆弾などの残虐な大量破壊兵器を投下して数万人のイラク軍兵士と数千人の民衆を殺害し、軍事占領支配を開始しました。
米占領軍はバグダッド占領後、民家や国連機関にまで広がった略奪を放置しながら、石油省だけは厳重な警備を固めて防衛し、略奪者たちの手出しを許しませんでした。ここにも、「石油のための戦争」の現実が露骨に表現されています。
フランクス米中央軍司令官の指揮する米陸軍第四歩兵師団、第三歩兵師団、第百一空挺旅団などが中心となって占領政策を行い、その指示の下で反フセイン派のかいらい組織イラク国民会議(INC)のメンバーが勝手にバグダッド「暫定市長」に就任するなど、事実上の植民地支配が始まっています。
露骨な米軍政・植民地支配に対する怒りが高まり、「侵略者は出ていけ」という反米運動がバグダッド、ナシリヤ、ナガフ、カルバラなどイラク各地に広がっています。モスルでは四月十五日、勝手に「知事」を宣言した人物の親米演説に抗議する数千の民衆に米兵が発砲し、十四人が殺害され多数が負傷する事件が起こっています。
侵略戦争はまだ続いています。フランクス米中央軍司令官は四月十三日、米ABCテレビのインタビューで「今後二〜三カ月で戦争終結宣言をすることはないと思う」と述べ、さらに三カ月以上の長期にわたってイラクで侵略戦争を継続する意図を隠そうともしませんでした。
これ以上、米軍の植民地支配と民衆殺りくを許してはなりません。「フセイン後のイラク」を決める権利を持っているのは、イラクの労働者人民だけです。イラクの石油資源を、植民地支配と中東全体に広げられつつあるアメリカの戦争政策の資金源にさせてはなりません。
米英占領軍は侵略戦争と植民地支配を即時停止し、イラクから直ちに撤退せよ!
米軍とともに参戦したイギリス帝国主義ブレア政権に続き、小泉政権はいち早く、国際法を踏みにじるこの無法な侵略戦争を支持したばかりか、イラクを軍事占領して統治する機関にほかならない米国防総省・イラク復興人道支援室(ORHA)に要員を派遣する方針を固めました。
日本政府はこれまで「占領行政」は、憲法九条で「これを認めない」と明記されている「交戦権」行使の一部であると答弁してきました。日本政府が米国防総省の指揮下に入って占領行政の一部を担うということは、日本が米英と並んで参戦し、交戦権を行使するということにほかならず、憲法に違反することは誤解の余地がありません。小泉政権による憲法破壊は、すでにここまで来ています。
小泉政権は、今国会で有事法案の成立をねらっています。それは、今回のイラク侵略戦争のようなアメリカ帝国主義の無法な先制攻撃戦争に、イギリスのように軍隊を送って直接、参戦する体制を作り出そうとするものです。
すでに小泉政権は、憲法違反の「報復戦争参戦法」によって自衛隊をインド洋に送り、現在も続くブッシュ政権のアフガニスタン侵略戦争を「後方支援」する、海外での軍事行動を続けています。有事法案では、海外で米軍を支援する軍事行動を続ける自衛隊が攻撃を受ければ、「わが国への攻撃」として有事法が発動され、海外での直接的武力行使が可能になります。
しかも、攻撃が「予測される事態」や「おそれがある場合」だと政府が判断しただけで発動されることになっています。ブッシュ政権は、イラクが大量破壊兵器を持っている「おそれ」があり、それをアメリカに対して使う「おそれ」があるとして、イラクへの先制的侵略戦争を行いました。すでに石破防衛長官は、トマホーク巡航ミサイルや長距離爆撃機などの、相手の基地を直接攻撃できる長射程の兵器導入の可能性を示唆しています。それは、イラク侵略戦争と同様の、先制的侵略戦争に道を開くものです。
イラク侵略戦争に対して、全世界で反戦運動が空前の盛り上がりを見せました。日本でも、ワールド・ピース・ナウの運動をはじめとして全国各地でこの間にない大規模な大衆行動が繰り返されました。しかし有事法制が成立すれば、このような反戦運動や報道の自由も制限されることになるでしょう。
すでに福田官房長官は昨年五月の国会で、有事法の下では集会や報道の自由は「公共の福祉に反しない限り」であると答弁しています。すなわち、戦争遂行の支障にならない限り、反戦運動や報道の自由も認めてやろうというものです。そしてそれと一体のものとして、表現の自由を制限し破壊する「個人情報保護法案」の成立がねらわれています。
小泉政権は、ブッシュ政権から「体制護持」の保証を得ることをめざした北朝鮮・金正日専制支配体制の「核瀬戸際外交」を活用して、連休明けにもこの有事法案の衆院通過を強行しようとしています。イラク反戦運動に集まった力を倍加させ、有事法案を廃案に追い込みましょう。
三月七日、小泉政権は労働者の強い反対を押し切り、労働基準法と労働者派遣法の大改悪案を閣議決定して国会に提出し、今国会での成立強行をねらっています。
その内容は、@労働者の権利を定めた法律である労基法に「使用者は解雇できる」という資本家側の解雇の権利を明記するA有期雇用労働の契約期間を原則三年に、高度専門職は五年に延長するB企画業務型裁量労働制の手続き要件を緩和し、対象を拡大するC派遣対象業務を製造業や社会福祉施設の医療業務に拡大し、派遣期間を延長する\\などになっています。
そのねらいは、正社員を解雇しやすくして首切りを押し進め、無権利で首切りが容易な有期雇用労働者や派遣労働者に置き換えること、ホワイトカラー労働者のサービス残業を合法化し、過労死労働を強制すること、そして企業と労働者の直接の雇用関係を切断して、労働運動の解体をさらに押し進めることです。
労基法大改悪案の国会審議は、五月に最大の山場を迎えます。戦争も、首切り自由の過労死社会も許すことはできません。労基法大改悪案を廃案に追い込むために、全力を挙げて闘い抜きましょう。
東証株価は七千円台に突入し、株価崩落はとどまるところを知らない状態に陥っています。小泉「構造改革」が加速する不況の進行の中で、不良債権は増大し続け、金融危機は深刻化し続けています。リストラと倒産、大量解雇の波は高まっています。
世界同時不況の中で吹き荒れる新自由主義と、資本のグローバリゼーションが労働者に押しつける「底辺への競争」は、第二次世界大戦後に形成された現代資本主義が発展の歴史的可能性を使い果たし、労働者に雇用や生活の安定を保障し得なくなったことを表現しています。
今日、資本の支配が全世界でもたらしているのは、大量失業と賃下げと労働条件の引き下げに継ぐ引き下げであり、医療や教育や交通や水の供給をはじめとする公共サービスを食い物にする民営化であり、アグリビジネス(多国籍農業資本)の支配による農業と食の安全の破壊であり、地球温暖化をはじめとするとどまることを知らない環境破壊であり、旧ユーゴ侵略戦争、アフガン侵略戦争、イラク侵略戦争などのグローバル戦争です。
このような資本の支配に対して、「グローバルな平和・公正・人権・民主主義」を求める力強い大衆的闘いを対置しなければなりません。
資本のグローバリゼーションに対決して全世界で大きく発展し続けてきた反グローバリゼーション運動は、一千万人をはるかに超える世界一斉反戦デモを実現したイラク反戦運動の基礎を作り出しました。この世界的運動を、多国籍資本と帝国主義の支配そのものと対決する闘いに発展させることこそ求められています。
日本でもATTACジャパンが結成されました。新自由主義に反対する労働者や農民の闘いがルラ政権を誕生させたブラジル・ポルトアレグレで開催された第三回世界社会フォーラムには、国鉄闘争の旗を掲げて、闘う闘争団の労働者が参加しました。新自由主義と対決する世界の反グローバリゼーション運動の力強い一翼として、日本の労働運動を登場させましょう。そしてその闘いの中に、国際主義的な反資本主義の政治潮流を作り出しましょう。
★アメリカのイラク侵略戦争糾弾! 米英占領軍は即時停戦し、直ちにイラクから撤退せよ! アメリカによるイラク石油資源の支配を許すな! イラク人民自身によるイラク新政府を! 米英はイラクに対して無法な侵略戦争による破壊と殺りくの賠償を行なえ! 米英軍はアラブ中東からでていけ! ブッシュとブレアの戦争犯罪を国際刑事裁判所で裁け! イスラエルは全占領地から即時撤退せよ!
★小泉政権によるイラク戦争支持を糾弾する! 小泉政権はアメリカのイラク占領行政への要員派遣をやめよ! 有事法案を廃案に! アフガン侵略戦争に対する自衛隊による「後方支援」をやめよ! 個人情報保護法案を廃案に! 憲法改悪を阻止しよう! 戦争国家体制の形成を許すな! 日米安保条約を破棄し、すべての米軍基地撤去をかちとろう!
★労基法大改悪を阻止しよう! 小泉「構造改革」と対決する労働者の闘いを強化しよう! 首切り自由を許さない「解雇制限法」を実現しよう! 週三十五時間労働を実現しよう! ヨーロッパ並みの長期失業手当、無期限の失業給付を要求しよう! 国鉄闘争勝利! 国労本部による闘う闘争団の切り捨てを許さず、一〇四七人の解雇撤回をかちとろう! 郵政民営化をはじめとする公共サービス民営化を阻止しよう!
★三里塚闘争勝利! 東峰住民の生活を破壊する暫定滑走路を廃止せよ! 横堀団結小屋を守り抜こう! ヒビ割れ原発の運転再開を許すな! 東電の十七基停止に続き、すべての原発を停止させ、脱原発を実現しよう!
★世界社会主義革命運動の再生をめざし、第四インターナショナルとともに闘おう!
第七十四回メーデー万歳!
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