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「ワールド ピース ナウ」             かけはし2003.3.31号より

東京を5万人がパレード

空爆強行に悲しみと怒り深く


 三月二十一日、東京の空に「WORLD PEACE NOW」行動に参加した五万人の反戦の叫びが響きわたった。
遂に米英軍によるイラク侵略戦争が始まった。テレビで映し出されるすさまじいキノコ雲と腹に響く爆発音。あの下には、吹き飛ばされて惨殺されている人たちがいる。何とかしてこの一方的な殺りくと破壊を止めたい。そのような、まさにいても立ってもいられない思いの人々が、続々と芝公園に集まってくる。
正午過ぎからのプレ・ラリーに続いて、一時からラリーがスタートした。主催者あいさつに立った星野ゆかさんは叫ぶように語った。「とうとう戦争が始まってしまいました。大きな悲しみと憤りで一杯です。何の正義のない。国連も認めていない。世界中が反対している。あるのはアメリカの欲望と欺瞞と思い上がりだけです。小泉首相は『国民の大多数が反対しているのは承知している』と言いました。内閣の仕事は国民の声を政治に反映させることです。彼にはもう日本の首相としての資格はない! 戦争を止めるために、戦争が二度と起こらない社会を造るために、そして私たちが社会を変える力を持っていることを示すために、本気になって、全力で日本と世界に発信していきましょう!」。
原子力資料情報室の伴英幸さんは、「湾岸戦争に続いて劣化ウラン弾が使われている。これはもう一つの核戦争だ。イラクは三百種類もの新兵器の実験場にされようとしている。米英と、それに追随する日本こそ、最悪の『ならず者国家』だ」と怒りの発言。
基地はいらない!女たちの全国ネットワークの加藤賀津子さん、市民の意見30の会の木村雅英さん、NGO非戦ネットの田中優さんがそれぞれ発言し、音楽演奏が進む中を二つのコースに別れてパレードに出発。
 パレードが出始める頃になっても、切れめなく続々とたくさんの人が集まってくる。各所に配置された何十人ものスタッフが、声をからして叫び、誘導している。今日も幼児から若い人たち、そして戦争体験者まで、本当に幅広い結集だ。怒りと悲しみを戦争のない社会を造り出す希望へとつなげるために、長い長い、本当に長いパレードの列がいつまでもいつまでも続いた。        (I)



戦争強行を糾弾し米大使館前で連続抗議行動
無法な弾圧で4人を不当逮捕

三月二十日、遂に米英は無法・非道な侵略戦争を開始した。WORLD PEACE NOWの仲間たちは、三月二十日から二十二日までの三日間、連続してアメリカ大使館前で抗議行動を行い、「直ちに戦争をやめろ!」「殺すな!」と訴えた。
米英とともに侵略戦争を押し進める小泉政権の意を受けて、警察権力は三月二十日夜、アメリカ大使館周辺の道路という道路をすべて封鎖し、抗議する人々を大使館に近づけないという違法な弾圧体制を敷いた。
霞ケ関から大使館に向かう道路に配置された警官隊の阻止線の前に、ブッシュ政権の暴挙に抗議する千人以上の人々が集まり、一歩でも大使館に近づこうとして一部で激しいもみ合いになった。何の法的根拠もない自らの違法な警備で混乱を作り出したにもかかわらず、警官隊は四人もの人々を不当に逮捕するという、違法に違法を重ねる暴挙を行ったのだ。警察は不当逮捕した四人を直ちに釈放せよ!
二十一日には、昼の五万人行動に参加した仲間たちが再び米大使館前に集まり、即時戦争中止を要求した。この日の警備は前日とは違って、大使館前まで行ける状態に変更されていた。このことからも、前日の警備と弾圧がいかに違法なものかはっきりする。大使館前で、夜遅くまで抗議行動が続けられ、さらに二十二日も抗議行動が展開された。(I)

「戦争とめよう!」
東京・池袋で開戦初日の抗議デモに140人


 【東京北部】三月二十日、池袋で、イラク攻撃反対!有事立法を許すな! 3・20池袋デモが行われた。主催は東京北部地域の市民や労組によって作られた実行委員会。
 六時半より中池袋公園で行われた集会ではまず戦争に協力しない!させない!練馬アクションの池田五律さんが発言し、イラク反戦の闘いと共に有事法制反対の闘いの必要性をうったえた。
 続いて、板橋歩こう会、許すな憲法改悪市民連絡会、東水労北部支部青年女性部、戦争への道を許さない北・板橋・豊島女たちの会、ぬちどう宝ネット、北部共闘、ACA(反資本主義行動)、豊島区議の山口きっこさん、練馬区職労など、東京北部地域や首都圏の仲間が発言した。ぬちどう宝ネットの太田武二さんは三線と歌で反戦を訴えた。
 戦争を阻止するために以前から企画されたデモだったが図らずも開戦初日のデモとなり、多くの人々の注目を集めながら約三十分のデモを行った。
 解散地の南池袋公園では戦争に反対する中野共同行動、立川テント村の発言を受け、反戦・反基地・反自衛隊を闘い東京北部実行委員会の仲間のまとめで締めくくった。参加者は四十人のデモ申請に対して百四十人だった。     (板)



「あなたも戦争を止める1人に!」と八千人デモ
ブッシュも小泉も許さない!

 【大阪】三月二十三日、扇町公園で「国際連帯行動in 大阪 PARTW」が「しないさせない!戦争協力」関西ネットワークと大阪平和人権センターの共催で、八千人を集めて開かれた。
 司会の永末さん(日本婦人会議)と徐翠珍さん(「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク)は、人間の尊厳をじゅうりんするイラク戦争、その戦争に反対する517の議会決議、北朝鮮脅威論と日米同盟を理由に米国の戦争を支持する小泉政権、そのもとで準備される有事法制にふれ、闘いを持続させようと呼びかけた。
 主催者を代表して、大阪平和人権センター副理事長の東裕子さん(大阪教組副委員長)があいさつ。
 「テレビは映画の画面のように戦闘場面を放映しているが、その閃光の下に逃げ惑う人々の生活がある。どんな思いで暮らしているのかを思うといたたまれなくなる。太平洋戦争の時、大阪大空襲で母は数カ月になる私を背負って逃げ惑った。そのことといまのイラクのことが重なる。イラクのことはイラクの人々が決めるものだ。支持する小泉首相にも腹が立つ。戦争反対を大きな声で言っていこう」。
 もう一人の主催者を代表して「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク共同代表の中北龍太郎さんがあいさつした。
 「二月以来三回扇町公園で集会を持ってきたが、今日は大阪では最大規模集会を持つことができた。民主主義を踏みにじる米英の軍事攻撃に怒りを覚える。三月二十日は野蛮な日として永久に世界の人々の心に刻まれるだろう。イラク攻撃はアナン事務総長もはっきり違法だと述べている。米国は先制攻撃と言っているが明らかに侵略戦争だ。石油を奪い中東を支配していくための戦争だ。戦争というより一方的な虐殺だ。世界平和のためにも一刻も早く小泉政権を退陣させ、世界の人々と連帯して戦争をとめる行動を通して二十一世紀の平和を築き上げていこうとよう」。
 続いて、代表アピールとして、自治労大阪府本部副委員長の蜂谷清美さんと箕面ピースネットワークの牧野直子さん(箕面市議会議員)がアピールした。
 牧野さんはイギリスでは子どもたちが連絡を取り合い首相官邸にデモをしたことを報告した。そして「子どもたちは大人に態度表明を突きつけている。アメリカでは『相手の立場に立とう』という十三歳の少女のメッセージが掲載されている。昨日ピースアクションを呼びかけたら、たくさんの子どもたちが参加してくれた。これからは子どもたちとともに行動していかなければいけない」と述べた。
 民主党と社民党からのメッセージが紹介されたあと、兵庫県から来た平和キッズの小学生たち、平和と民主主義を目指す全国交歓会、韓統連大阪、宇多田ヒカルのメッセージをアピールした関西共同行動、ピースボート、在日韓国人の女性、アフガニスタン国際戦犯法廷、毎週木曜日黒衣でアピールしている女たちのピースアクション、街頭で平和を訴えているピースウオーカーズの若者たち、ネットワーク地球村、吹田市の三人の女子中学生から二分間スピーチが続いた。
 全港湾の山元さんから、ブッシュ政権と小泉政権に抗議する集会決議案が提案され拍手で確認。集会のまとめは 「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク共同代表の馬場徳夫さんが行った。
 馬場さんは「戦争が始まってしまったら仕方がないという雰囲気が広がったら大変だ。われわれにはベトナム戦争を止めた運動の経験がある。米国がいかに強大であろうとも、国際世論を高めれば勝利することができる。有事法制制定策動や解雇自由の労働法制改悪にも反対しよう」と訴えた。
 集会の後、参加者は、ピースウォーカーズの若者を先頭に米国総領事館にむけてピースウォークを行った。      (T・T)


開戦から連日のピースウォーク
原爆ドームを囲むリボン行動には2000人

 【広島】三月二十日、ブッシュのイラク攻撃開始と開戦演説を聞いて、ただちに原爆ドーム前に集まった。「原水禁・被団協・平和運動センター」が事前に設定していた座り込みの横に、3・2NO WAR 人文字実行委員会、ピースリンクの面々。入れ替わり立ち代り、五百人の七時間の座り込みの後、ピースウォークに出た。原水禁の人々にもよびかけ、約百人。
 三月二十一日、午後五時までの在外被爆者、郭貴勲さんの裁判勝利祝賀集会終了後、京口門公園から原爆ドーム前まで、約五十人。郭さんや衆議院議員の金子哲夫さんも。
 三月二十二日、原爆ドームからのピースウォークも約五十人。その後、原水協・県労連に合流し、二百人のデモ。この三日間の少ないデモにも街頭の通行人によびかけると、何人かは一緒に歩いてくれるのが情勢の特徴だ。
 三月二十三日、原爆ドームにて、核兵器廃絶をめざすヒロシマの会主催の行動に二千人が結集した。午後一時、司会の湯浅一郎さんがイラク侵略戦争開戦をめぐる情勢を提起した。音楽や詩の朗読をはさみながら、リボンの会の定信さん、原水協系の被団協の金子一士さん、被団協、被爆教職員の 会の石田明さん、社民党衆議院議員の金子哲夫さん、人文字メッセージ実行委員会の嘉指信雄さん、米国人のダネットさん、主催者の森瀧春子さんがアピールをした。
 二時半、思い思いのリボンを持って、究極の大量破壊兵器=原爆の悲惨さの生き証人=ドームを二重に囲んだ。子ども連れ、中学生、高校生、学生も多い。
 三時半からのピースウォークには、八百人が一緒に歩き、唱和のあとには、各自が次々にマイクで思い思いのコールをした。
 開戦から、四日連続のデモは、十八日のブッシュ演説を聞いて決めた。週明けは、昼と夕方の情宣とFAX署名活動が続く。イラク攻撃の即時中止を求める世論を巻き起こそう。
 なお、三月二日の「NO WAR NO DU」の人文字は、三月二十四日のニューヨークタイムズについに、掲載となった。(久野成章)


「戦争をやめろ!」
大阪米総領事館に連続抗議行動

 【大阪】イラク空爆が開始されたら、その日の午後六時に大阪市役所横の女神像前に集まろう、と以前から「しない・させない戦争協力」関西ネットワークとおおさかユニオンネットワークによって呼びかけられていたので、三月二十日約四百人の労働者市民が集まった。その場で簡単な集会が開かれた。全港湾の早朝三十分の抗議ストや全日建連帯労組の二時間ストライキの報告、全労協の招きで来阪し、行動にも参加した韓国民主労総副委員長のイ・ヒョンウオンさんからのアピールもあった。
 その後三々五々、米国総領事館に向けて出発。総領事館前ではすでにシュプレヒコールが始まっていて、次々とそこに合流した。若者たちの「ドント・アタック・イラク」とか「ノー・ウオー ピース・ナウ」というシュプレヒコールに合わせ全体が大きな声で叫んだ。ほぼ一時間くらいシュプレヒコールを続けて抗議行動を終えた。別の団体の行動がその後に続いた。
 「しない・させない戦争協力関西ネットワーク」とおおさかユニオンネットワークは、同じ抗議行動を二十一日十時半から百人で再び行った。米国総領事館前で、韓統連大阪、YWCA、奈良や大阪枚方市から参加した人、毎週JR大阪駅前で反戦アピールをしている女性グループ、学生、教育合同労組、日本キリスト教団、なかまユニオン、退職女性教師の会、神戸から参加した人、カリフォルニア出身の米国人、広島から来た人など次々と個人や団体のメンバーが発言した。
 日本赤十字はイラクに医療品などを送る戦争協力活動を始めた、日本の報道は米国寄りの情報を一方的に流し、イスラエルがパレスチナでやっている虐殺とそれを後押ししている米国のことを伝えていない、ブッシュは嘘で世界の人々をだましている、ブレアーは議会で追及されて「次は北朝鮮だ」と言った、北朝鮮が対象になれば日本は米軍の出撃拠点にされる、米国のイラク爆撃は日本が起こした廬溝橋事件にそっくりだ、等々。
 一時間半ほど抗議行動を続け、関西共同行動共同代表の原田恵子さんのリードによる抗議のシュプレヒコールの後、おおさかユニオンネットワーク代表の馬場徳夫さんが3月23日に開かれる「しない・させない戦争協力」関西ネットワークと旧総評系の平和人権センターの共催による集会への参加を呼びかけた。( T・T )


戦争開始に抗議して厚木基地へ反戦行動
400人がキャンドルデモ

 【神奈川】三月二十一日、米英豪のイラク攻撃開始に対する緊急行動として、厚木基地爆音防止期成同盟、基地撤去をめざす県央共闘会議、神奈川平和運動センターの共催で「米国ブッシュ政権はイラク攻撃を止めろ!〜3・21キャンドルデモin大和〜」が大和公園に四百人の結集で行われた。
 開会あいさつを県央共闘事務局長二分野治さん、主催者あいさつを厚木爆同委員長で、県央共闘議長の鈴木保さんと、平和運動センター事務局長の加藤泉さんが行った。
 その後、フリー・トークという形で、さまざまな団体・個人から発言が行われ、その中でも、広島の被爆者であり、弟を失ったという武田さんの発言は、心を打つものがあった。
 〔平和の言葉〕のパフォーマンスの後、集会アピールを座間市職労委員長大沢宏二さんが読みあげ、拍手で採択の後、全員で「勝利をわれらに」(We shall over come)を歌い、めいめいキャンドルを手に持ち、デモに出発した。
 途中米軍厚木基地の北側で、抗議のシュプレヒコールを行った。私は十五年ほど前に一度来たのだが、あらためて来てみて、夜間であるにもかかわらず、その広大さがはっきりわかった。だれかが言った。「この空がイラクにつながっている……」。
 フェンスの向こう側に見える漆黒の闇の中、イラク民衆の叫びが聞こえる思いだった。
 米英豪はいますぐイラクから撤退せよ! イラクの子どもたちを殺すな! 戦争を支持する小泉政権を許さないぞ! 相鉄線相模大塚駅まで元気にデモをやり抜いた。
「平和で静かな空を」(第三次厚木爆音訴訟団のスローガン)の言葉が心にしみるデモだった。なお、第三次厚木爆音訴訟団では、HPを開設しています。ぜひご覧下さい。
http://www.asahi-net.or.jp/~uj7m-my/(沢)

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