| 2・15ピースアクションin東京 かけはし2003.2.24号より |
全世界でブッシュ政権のイラク侵略戦争に反対する一斉行動が行われた二月十五日、東京では渋谷で「世界の人々とともにイラク攻撃を止めよう!2・15ピースアクションin東京」が行われた。
この行動は、戦争反対・有事法案を廃案に!市民緊急行動、許すな!憲法改悪・市民連絡会、平和を作り出す宗教者ネット、ピースボート、グリーンピース・ジャパン、グローバルピースキャンペーン、平和フォーラム、日本消費者連盟、ATTACジャパンなどの団体が呼びかけ、WORLD
PEACE NOW実行委員会の協力で取り組まれた。
夕方からはハチ公前広場を一杯に埋めて、反戦アピール行動。宣伝カーの上からは、歌やイラクを訪れた仲間たちからの訴えが続き、広場ではブッシュのお面をつけた「ブッシュ隊」のにぎやかなパフォーマンスに拍手がわく。
目立つのは、自分から手を伸ばしてビラを受け取っていく人が多いことだ。世界最大の大量破壊兵器保有国であるアメリカが、十年以上の経済制裁で苦しむイラクに圧倒的な軍事力で襲いかかろうとする理不尽さに、たくさんの人々が不信と怒りを感じていることを実感させる光景だ。
午後六時半から、宮下公園で集会が始まった。続々と詰めかける人々で狭い公園はたちまち埋めつくされ、超満員となった。前後左右、公園から道路をまたぐ歩道橋の上まで鈴なりの人また人だ。外国人の参加者も、普通の集会とは比べものにならないほど多い。
呼びかけ団体を代表して、市民緊急行動の高田健さんが状況を報告する。「今日二月十五日、ロンドンで百万人、ローマで百五十万人、ニューヨークで四十万人など、世界六百カ所以上でイラク戦争に反対する集会が行われ、一千万人をはるかに超える人が参加しています。喜納昌吉さんはイラクでコンサートを開き、平和を訴えています。生田萬二さんは韓国でいま開かれている米軍装甲車による少女ひき殺し事件に抗議する十万人集会に参加しています。この場からは、若い仲間たちが戦争を止めるためにイラクに出発します。世界の平和を求める人たちが心を一つに合わせ、どうしても戦争を止めたい!」。
外国人の参加者が日本人の報告を一言ずつ英語で通訳するという、海外ゲストを招いた普段の集会とは逆の運営だ。それほど多くの海外から来た人々が参加しているのだ。
イラク市民国際調査団の二十七人が「人間の盾」となって戦争を止めるために出発する。代表してピースボートのモ美樹さんが、「なぜあなたが行かなければならないのと母親に泣かれてしまった。戦争が起こったらどうするのとも言われた。でも私は、どうしても戦争を止めるために行ってきます」と決意表明した。
JVC(日本国際ボランティアセンター)の河合さんがイラクの状況について報告した。「十年を超えた経済制裁のもとで、すでに百万人が亡くなった。子どもたちの半分が栄養不良になり、劣化ウラン弾による被曝で小児がんや白血病や感染症が多発しているが、制裁による薬品不足でほとんどまともな治療もできない。すでにイラクの人々は十分に悲惨な状況下に置かれている。戦争が始まればこの人々を戦火が直撃する」。
「バグダッドの人々は戦争が始まっても、家があり家族や親戚がいるここを離れないと言っている。『人は死ぬ時は死ぬ。私たちは湾岸戦争の時も生き延びた』。米軍は三日間で湾岸戦争以上の爆弾の雨を、この逃げ場のない人々の上に降らせようとしている」。
平和フォーラムの市村さんは、連邦裁判所の許可が下りず戒厳令状況で行われているニューヨークでの反戦集会について報告し、過去最大となったこの世界一斉反戦行動の力で戦争を止めようと訴えた。
人ごみでごった返す渋谷の街を一周するデモに出発する。「戦争止めよう!」「NO WAR!」。力一杯に反戦を訴えて進む長い長いデモに、駆け寄って手を差し出し握手する人や、手を振る人も多い。街を一周し先頭の隊列が公園に戻ってきたとき、最後尾はまだ出発の準備をしているところだった。デモコース全体を隊列が埋め、一つにつながってしまったのだ。
「私たちの予想をはるかに超え、今日の行動には五千人が参加しました。三月八日には日比谷野外音楽堂を中心にもう一度、さらにたくさんの人々が集まりましょう。平和を求める世界の人々と一緒になって、必ず戦争を止めましょう」。主催者からの呼びかけを歓声と拍手で確認。1・18と2・15。世界的にまれなほどの大衆運動の陥没状態にあった日本でも、ブッシュ・ブレア・小泉の無法で非道な戦争に対する怒りと危機感の高まりの中で、ようやく人々の大きなうねりが始まりつつある。 (I)
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