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国際女性デー おんなたちの祭り10周年        かけはし2002.3.18号より

武器よりごはん 武器よりしごと 武器より歌を!


 三月十日、東京ウィメンズプラザで「武器よりごはん 武器よりしごと 武器より歌を!」をメインテーマに、「二〇〇二年三・八国際女性デー おんなたちの祭り 第十回」が開かれた。
 午前十時からは七つのテーマで分科会が開かれた。@セクハラや身体的暴力と闘う「からだで感じるエンパワメント\女性のための暴力撃退プログラム」AFGM(女性性器切除)廃絶を支援する女たちの会からの、アフリカにおけるFGM廃絶運動についての報告Bフィリピンの女性運動・平和運動・農民運動・労働運動などの連合体であるCONFREEDEMの代表であるサルバシオン・M・コルプスさんの報告を中心にした「グローバル化とアジアの女性」C女性自身の身体についてもっと知ろうとする「もっと知ろうよ自分のからだ」D注目されているワークシェアリング・オランダモデルをめぐって「パーと労働と女性の自立−オランダ調査報告から見えてきたこと」Eウィメンズアート「越境する女たち」F「どうしている?ママ友達のおつきあい−音羽の事件から考える」
 午後の全体会では最初に、「スライドでつづるお祭りおんなの十年」。クララ・ツェトキンらが始めた国際女性デーの歴史と、山あり谷あり今年で十回目となった「おんなたちの祭り」の足跡を振り返り、「やっぱり、女が世界をかえなくちゃ」という訴え。
 シンガーソングライターの小野田桃子さんが、「おんなたちの祭りの歌−武器より歌を」の歌声を響かせた。アジア女性資料センターの松井やよりさんは、「グローバル化と女性への暴力」と題して講演、資本のグローバル化と社会の「タリバン化」が表裏一体のものとして進んでおり、女性への暴力と貧困を作り出していると指摘し、「自分の場からグローバル化に抵抗しよう」と訴えた。
 リレーメッセージでは、中国帰国者の会代表の鈴木則子さんが「中国残留孤児」の悲劇を切々と語り、「戦争を繰り返してはならない」と訴えた。さらにフィリピン元「慰安婦」裁判支援ネットワークからのアピール、ドメスティックバイオレンスと法と福祉の狭間で苦しみ離婚を決意した女性の報告、しんぐるまざーずふぉーらむからの児童扶養手当切り下げ案撤回運動のアピール、均等待遇アクション二〇〇三からの訴え、中野区非常勤職員賃金差別裁判原告・平川景子さんの「非常勤・パートだって人間らしく生きたい」というアピール、許すな!憲法改悪・市民連絡会の女性たちの「戦時法制=有事立法に反対しよう」という訴え、東京都の女性政策をみる・問う・言う会からの「東京女性財団廃止問題の現状と石原都政の女性政策」などの報告が次々に行なわれた。
 報告の間には、会場全体でのフラダンスや講談振興紅団の講談風朗毒・「愛の奇跡」などが行なわれ、楽しい「おんなたちの祭り」を盛り上げた。  (I)

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