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止めよう!浜岡原発             かけはし2002.3.11号より

1・2号炉は再開せず、3・4号炉は東海地震が過ぎるまで停止を

3月提訴へ「裁判の会」が発足

 【静岡】二月二十三日、静岡産経会館で「浜岡原発とめよう裁判の会発足大会」が百余人の参加で開かれた。
 裁判に至る経過を鈴木卓馬さん(事務局長代行)が次のように行った。
 「昨年、十一月浜岡原発での立て続けに発生した事故は、一九七六年設置という1号炉の老朽化に加え、迫りくる東海大地震には1号炉のみならず浜岡原発全体が耐えられずこのまま運転を継続すれば、一九八六年のチェルノブイリ原発事故を上回ることは必定との観点から、中部電力を始め、県・国に対して事故の説明や原因究明、そして運転再開を取り止めるよう市民グループ・労働組合・政党などが申し入れてきた」
 「しかし、中部電力・県・国はこれらの申し入れや抗議の声に耳を傾けることなく、着々と運転再開に向け準備を始め、二月七日には、事故の原因の完全な究明のないままに世論の動向を無視し、事故の発生した1号炉と同型の3号炉の運転を再開するに至った。さらに2号炉についても運転を再開することも計画されている」
 「このような動きの中で、浜岡原発周辺の市町村においても不安が高まり、特に1号炉廃炉の決議を上げる自治体も出てきた。県内外の働きかけもあり、裁判に訴える方向を念頭に置きながらこの間、四回の準備会が持たれてさまざまな意見交換、弁護士との話し合いなどを経て今日に及んだ。このような状況の中で、県内の有志約三十人が、一月六日静岡市に集まり、訴訟による運転差し止めを議論しその方向を確認した」。
 続いて、武本和幸さん(柏崎刈羽原発反対同盟・原発反対刈羽村を守る会)がこの間、住民投票によって原発推進政策をストップさせる闘いの教訓を講演した。
 「昨年五月二十七日に、新潟県刈羽村でプルサーマル住民投票が行われ、反対一九二五、賛成一五三三で、プルサーマルを拒否した。刈羽村は千四百世帯のうち、三百八十人が原発関係者という原発城下町(原発七基が存在する)だが、原発計画から疎外され続けた住民の直接意思表明願望は賛否を超えた総意だった」
 「昨年十一月十七日、三重県海山町では推進派がしかけた住民投票で、反対五二一五、賛成二五一二と圧倒的に原発建設を拒否した。こうした住民投票の相次ぐ原発拒否に政府・電力会社は『百万人の原発視察・原子力教育の推進』と必死で巻き返しを画策している。東京都知事石原は『反体制の宣伝で日本がつぶれる』とデマを流している」
 武本さんは「事故の続発、廃棄物処分の問題、深刻化する労働者被曝によって原発はすでに行き詰まっている。原発に変わって、燃料電池の実用化や高効率発電システムなどが進んでいる。原発に未来はない」ことを明らかにした。
 そして、「柏崎原発裁判では裁判を『公開討論会』にした。原発をとりまく時代背景が変化している。新しい運動が展開できるのではないか」と武本さんはエールを送った。
 事務局長の馬場利子さんが「中部電力を相手に、浜岡原発の運転停止の民事差し止め仮処分申請を、静岡地裁に提訴する。訴えの範囲は、現在停止中の1、2号炉は『運転を再開してはならない』。3、4号炉は『東海地震が過ぎ去るまで運転しない』」と訴訟内容を提起した。白鳥良香さん(元静岡県会議員)を「裁判の会」の代表に、共同代表には大築準(スタジオ・リーフ/人間家族編集人)、渡辺春夫(浜松市民ねっと)、佐野慶子(静岡市議会議員)、長野栄一(浜岡原発を考える静岡ネットワーク代表)、松谷清(元静岡市議会議員)、芳賀直哉(静岡大学教授)の六人を選出した。
 当面一千人を目標にして原告及び支援者を県内外に求めること、費用は一口三千円/年。提訴の期日は三月下旬を目標とする。質疑応答ののち全体を確認した。
 訴訟弁護団の河合弘之弁護士らは「連敗中の反原発訴訟だがこの闘いの中で状況を大きく変え、運動の前進をはかってきた。MOX、プルサーマルを止めている状況があるなかで、浜岡訴訟は勝算が大いにある。ここで勝てば、将来展望を大きく開くことができる。耐用年数に近づいてる原発(1、2号炉)と東海地震の切迫と合わせて、この問題は静岡にとどまらず、全国の問題だ。地震が起こる前に間に合うように闘う」と決意を語った。
 集会には、昨年の県知事選に立候補し空港問題や原発の危険性を訴えた水野誠一さん(前参議院議員)、伊藤まさ子さん(浜岡原発一キロ圏内の住民)、東電福島などと闘いマンガで訴える高木章次さん(漫画家、浜岡の漫画を担当)、早川しょうこさん(名古屋、芦浜原発原告)、白井さん(渥美半島から、浜岡原発の祈りを込めて歩いている)そして若いサーファーの澤村浩行さん(サーフィンin浜岡)の反原発の詩の朗読と多くの意見が出され熱気のある発会集会となった。      (S)
連絡先:市民ひろば「とめよう裁判の会」TEL/FAX054-653-2775 〒420-0839 静岡市鷹匠2―12―10ことぶきビル1F
振込先郵便口座:00840―0―119312 浜岡原発を考える静岡ネットワーク

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