| 発電産業労組を先頭に民営化阻止へストライキで闘う韓国労働者 |
二月二十五日、韓国の鉄道、発電、ガス労組を中心とする公企業がゼネストに突入した。ガス労組と鉄道はそれぞれ二十六、二十七日に交渉が妥結し、現場への復帰命令が下されたが、発電労組は「民営化阻止」を掲げ、散開戦術でストライキを継続している。ストライキ突入から一週間を経過しても、五千人を超えるストライキ労働者の中から一人の脱落者も出さずに散開ストライキを続けている発電労組の団結力に、当初、事態を楽観していた当局も焦燥感を隠せず、警察力を動員した検挙や、解雇の脅迫などで弾圧を始めた。
こうした発電労組員たちの闘争に、電力関連労組が発電労組を支援するための連帯ストライキを計画するなど、多くの激励と連帯行動の動きも拡散している。韓国の公共連盟は、海外の労働者・活動家に対し、支援要請を行っている。闘争への弾圧に抗議し、組合員を孤立させないために、ぜひできる範囲での積極的な支援を!
民主労総は二十六日の午後一時から、基幹産業の民営化及び売却方針の撤回、中小零細非正規職の犠牲のない週五日勤務制導入などを要求して、全国百余りの事業場で十万余人が参加する連帯ゼネストに突入したと明らかにした。
この日のストライキには、現代・起亜・双竜自動車、韓国重工業、サムホ重工業など、金属労組傘下の八十四の事業場、社会保険労組など計百余りの労組から十万人あまりが参加したと民主労総は集計した。
民主労総、連帯ゼネストに突入
民主労総はこの日、ゼネストに突入した後、午後三時ソウル宗廟公園と蔚山、光州、大田、清州など、全国二十二カ所でゼネスト勝利決起大会を開いて公企業労組のストライキに対する政府側の誠実な交渉を要求し、政府が万一座り込み場に警察兵力を投入し、労組幹部を司法処理すれば、即刻対政府総力闘争に入ると主張した。
一方、社会保険労組員二千余名はこの日の昼、ストライキ中の発電産業労組員四千余名が座り込みをしているソウル大の座込み場に合流し、連帯座り込み闘争に入った。
韓国発電労働組合の指導部声明
三月三日、政府と検察、そして使用側は十カ条近い弾圧対策を息つく暇もなく発表した。検察は、「不法ストライキを支持するどんな集会も厳しく処分する」と言って、憲法に保障された国民の基本権を自ら否定した。そればかりか、逮捕の対象を二十四人に増やし、検挙専担班を編成した。政府の指示を受ける使用側は交渉中断を宣言した。使用側は解雇対象を五十二人と発表するかと思えば、損害賠償請求、組合費仮差押さえで脅迫した。使用側は、ひどいことに組合員に対しても仮差押さえをするという。使用側はまた、新規新入社員を採用すると脅迫したり、退職者を募集して代替人材に投入するらしい。この政府は、労働組合がストライキをする時に使う弾圧方式をすべて動員しているわけだ。
しかし、われわれはこの程度の弾圧はすでに予想していた。この政府が労働者の正当な闘争を踏みにじる政権であることをすでに知っていたのだから、そして、このような弾圧を潜り抜けなければ、決して勝利できないということを知りながらも、敢然とストライキ闘争を選択したのだ。したがって、われわれは泰然自若としている。五千六百余の組合員は、今日も明日も動揺することなくストライキ隊伍を維持するだろう。われわれは、政府と使用側の理性を失った弾圧を見て、勝利の日が近づいてきたことを悟った。
われわれは、誇らしい発電労組のストライキ指導部として宣言する。われわれに加えられるどんな弾圧と困難も、精一杯甘受する。発電所の売却を防ぎ、組合員の生存権を守れるのであれば、監獄はわれわれの居間だと考える。解雇と懲戒は、闘争過程で得た誇らしい象徴として記憶する。
われわれ発電産業労働組合執行部以下、本部長、支部長一同は、政府と使用側の弾圧をはねのけ、闘争勝利の日まで少しも揺らぎなくストライキ隊伍の先頭に立つことを、誇り高い五千六百余の組合員同志を代表して宣言する。三月三日 韓国発電産業労働組合委員長イホドンほか
(日本レイバーネットホームページより。http://www.labornetjr.org) |