| 国会前に響く抗議の声 かけはし2002.2.25号より |
| テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動がブッシュの国会演説に怒りのこぶし |
二月十九日午前十時四十分から、来日中の米大統領ブッシュが参院本会議場で演説を行なった。それは予想通り、アメリカ帝国主義が推し進めるグローバル戦争が正義であることをうたいあげ、小泉政権がそれに世界でも最も積極的に追随する姿勢を表明したことを高く評価するものだった。
テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動は、このブッシュ国会演説に怒りの意志を直接ぶつける行動を展開した。午前十時から、参院議員会館で、抗議の院内集会が開かれた。許すな!憲法改悪・市民連絡会の高田健さんの司会で集会は始まり、最初に参議院議員の福島瑞穂さんと中川智子さん(いずれも社民党)があいさつに立った。福島さんは、前日の国会請願デモを警視庁・千代田署が「不許可」とし憲法第十六条で保障された国民の請願権を違法に踏みにじったことを怒りを込めて糾弾、さらに首脳会談で小泉がブッシュの戦争拡大を支持したばかりか地球温暖化防止に敵対するアメリカの政策も支持し、米英の未臨界核実験には一言の抗議もしなかったと厳しく批判した。
さらに市民緊急行動を代表して日本消費者連盟の富山洋子さん、韓統連の宗世一さん、「戦争と女性への暴力」日本委員会の松井やよりさん、全統一労組の鳥井一平さん、東チモール協会の吉岡志朗さんが、それぞれブッシュ・小泉の戦争政策に強く抗議した。
ブッシュが国会演説を開始する時間に合わせ、百人を超える仲間が議員会館前に並び、たくさんのプラカードや横断幕を掲げ、英語と日本語で「ブッシュは戦争をやめろ!」「民衆を殺すな!」とシュプレヒコールを繰り返した。外で上げられる抗議の声は、肉声でも会議場内で聞こえる。ハンドマイクを使って仲間たちが精一杯上げた抗議の叫びは、ブッシュと小泉にも確実に届いた。 (I)
ブッシュ来訪に抗議し日韓民衆同時行動
東京では六百人が反戦デモ
二月十七日、東京・恵比寿公園で「アメリカは戦争やめろ!小泉は自衛隊を撤兵しろ!ブッシュ来日抗議行動」が行われ、六百人が参加した。
集会は、命どぅ宝ネットワークの「沖縄を返せ」の演奏から始まった。ネットワークの太田武二さんは、「今年が日米安保が発効してから五十年になる。そして、沖縄が県という形で日本に再併合されてから三十年だ。日米軍事同盟を強化する流れに抗して、沖縄・アジアに平和の流れを作っていきたい」とアピールした。
次に渡辺健樹さん(日韓ネット)が主催者あいさつを行い、「ブッシュは、訪日途中のアラスカでの演説で、アジア歴訪の目的について『対テロ戦争が中心議題だ』と明言している。アフガンでは空爆が続き、一般教書演説で『朝鮮民主主義人民共和国・イラン・イラク』を悪の枢軸国と決めつけ、あらゆる手段をとると言っている。まさにブッシュ・小泉会談は『戦争会談』だ。私たちは、このような流れにNO!の声をつきつけ、平和の意志を大きく示していこう」と訴えた。
沖縄・名護ヘリ基地反対運動と連帯
「沖縄からの訴え」では、名護・ヘリ基地反対協代表委員の安次富浩さんから報告が行われた。安次富さんは、名護市長選(二月三日)の反対派敗北について触れ、「不況と失業者の増大下、政府・県・市が一体となって振興策という金のばらまきで名護市民を混乱におとしていれ、新基地建設の是非をめぐる市民投票の結果と違った形になった。しかし、一万一千あまりの市民が『ヘリ基地NO!普天間移設を絶対に許さない』という声をあげた。私たちは、この一万一千をさらに市民投票を上回るような闘いにつなげていきたい。韓国・プエルトリコ・アジア・アラブの人々と固く連帯しながら、ならず者国家アメリカを変えていこう。沖縄の自衛隊基地も含めて基地撤去していく闘いをともに行っていこう」と決意表明した。
参加団体のアピールに移り、「報復」戦争と日本の参戦を許さない!広島実行委の横原由紀夫さん、全世界百五十カ国八万人が集まった第二回世界社会フォーラム(ブラジル)に参加したATTAC・ジャパンの田中徹二さん、許すな!憲法改悪・市民連絡会の高田健さん。全労協の武藤弘道
さんが、それぞれブッシュ来日・日米首脳会談を厳しく批判した。
韓国六百三団体との共同行動として
ノレの会による韓国民衆歌の歌唱のあと、「韓国からの訴え」を富平米軍基地返還・市民公園を造るための仁川市民会議運営委員長の金聖珍さんが行った。
金さんは、「ブッシュが日本、韓国に来ると聞いて、腹が立ってやってきました。韓国には行かせません。日本で足止めをさせましょう」と力強く訴えた。さらに、「米は『ビンラディン』を捕まえると言って、世界に戦争を起してきました。アフガニスタンに攻め込んでいったのは、まぎれもなく侵略戦争だ。いま、朝鮮半島は戦争の暗雲が立ち込め、核戦争につながる道です。このような戦争を目論むブッシュに、朝鮮半島に足を踏み入れることはさせません。いまもソウルでは、ブッシュ訪韓反対の集会が取り組まれている。さらに米は、新自由主義・グローバリゼーションの名の下に労働者を解雇し、農民も苦しめている。米こそが悪の根源だ。ブッシュに鉄槌をくらわせましょう」と発言した。
再び団体アピールが行われ、核とミサイル防衛NO!キャンペーンの杉原浩司さん、テロも報復戦争も反対!市民緊急行動の富山洋子さん、日本キリスト教協議会の大津総幹事から闘う決意表明が行われた。
続いて、実行委は、「ブッシュ米大統領の訪日・訪韓に反対する日韓市民・民衆の共同宣言」を読み上げ、参加者全体で確認した。この宣言は、韓国の六百三の市民、社会、労働団体と日本の広島、大阪、名古屋、東京の反戦、労働団体によって作成され、ブッシュ訪日・訪韓に強く抗議し、共同の反戦・平和の闘いを作り出していくことを提起している。
集会は、最後に「ブッシュ来日に抗議するぞ!アメリカは戦争やめろ!小泉は自衛隊を撤兵しろ!」とシュプレヒコールを行い、渋谷・宮下公園に向けてデモを行った。(Y)
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