| 第四インターナショナル第15回世界大会決議草案 5 かけはし2002.2.4号より |
第四インターナショナルの役割と任務(目次)
T この時期の新しい政治サイクルと戦略的任務
U 闘争を支援し、大衆運動の構築を
V 新自由主義を打破し、反資本主義の道へ(以上前号)
W 労働者階級の統一と階級的労働組合運動のために
X 広範な反資本主義的プロレタリア党の建設
Y 新たな青年の急進化
Z 過渡的綱領の再構築
[ われわれの政治的特徴と組織的調整の強化
\ 第四インターナショナルの過去と現在(以上本号)
] 新しい国際主義と新しいインターナショナル
7 過渡的綱領の再構築
資本主義の新しい歴史的時期と革命的社会主義者の闘争は、真の綱領的再構築を求めるものであり、それは資本主義の内部と被搾取階級・被抑圧階層の間の双方における構造的、社会的、文化的変動の全面的措置を講ずるものになるだろう。再構築された綱領は、労働者運動の最初の百五十年間と、最初の勝利した社会主義革命とその堕落についての批判的総括をふくむものになるだろう。それは人民大衆の間での意識の現状を考慮し、彼らの要求や、行動と組織化の諸様式と結びついたものになるだろう。
われわれは、このような二十一世紀の過渡的綱領は一グループや特殊な潮流の特権ではないことに留意しつつ、可能なかぎりこの綱領に貢献するだろう。それは早まった、学術的演習によってもたらされるものではない。マルクスの時代以来の、幾つもの継起的な過渡的綱領がそうであったように、大規模で自由な討論、集団的な推敲、「グローバル」化した共同作業、批判的・自己批判的討議、現在的かつ将来的な社会的経験へのオープンな態度――これらすべてが必要になる。これは、諸潮流や諸組織の間の政治的闘争が止もうとしないかぎり、またあらゆる活動家組織がその戦闘的活動の出版物の中でただちに回答を出す必要があるかぎり、真の挑戦課題である。
われわれは、綱領的・戦略的討論の中で、社会主義のための闘争が提起するすべての問題を取り上げ、次のような討論をはぐくんでいくだろう。
(1)世界的なエコロジー危機、全般的な社会的後退、人類の大多数の悲惨な貧困、労働世界の中での社会的不平等から出発した、社会的必要と人権の普遍的綱領を定式化する必要性。
(2)支配的な所有階級の基盤を形成する富と生産・交換手段の私的所有の存在が、この社会的綱領の実現にとって障害になっていること。かくして、人類の利益のためにこの階級から収奪することは避けることのできない必要事である。
(3)超被搾取階層(賃金取得者、小生産者、貧しい人びと、不安定雇用の人びとの中の)だけが苦しみを受けていると見なす、「金持ちや搾取者に対する貧しい人びと」という考え方に基づいた表面的で道徳的な分析は、資本主義的蓄積の真の源泉とそれに止めを打つことができる真の社会的勢力を事実上あいまいにするものである。それに対してわれわれは、搾取された賃労働を分析の核心に据える。
(4)グローバル化された賃金労働者階級の反資本主義的・社会主義的戦略の決定的役割。資本主義の搾取と抑圧に対するその団結に焦点を当てるために、われわれは刷新された広範で具体的な分析を展開する必要がある。この分析は、労働者階級の具体的状況、その闘争方法、当面する要求、組織形態などの多様性を含んだものでなければならない。
(5)原則と実践としての民主主義、透明性、大衆的統制。それは、社会による、とりわけその中の搾取され、抑圧された部分による実践的介入として理解されるものであり、スターリニストの経験に対する批判的要素としてであり、またブルジョア民主主義に対するラディカルな疑義としてである。
(6)歴史的経験と、社会や被搾取階級の間の新しい社会的・文化的諸条件を考慮した党についての概念。
8 われわれの政治的特徴と組織的調整の強化
われわれは二つのことを見ている。
第一に、運動内部でのわれわれの潜在的影響力とわれわれの諸組織の政治的・組織的力の間には顕著なギャップが存在する。われわれの広がり、あるいはわれわれの持っている個人的なイデオロギー的影響は、党の強化にはほとんどないしはまったく反映されていない。われわれの分析の質、われわれの活動家の関与、そして社会主義的展望の推進が十分ではないことは明確である。
第二に、現在進行中の再政治化のプロセスは、人びとが自然発生的に諸政党(革命的であろうとなかろうと)に参加するという事態をもたらしてはいない。この障害は、青年の間ではとりわけ大きい。
革命的マルクス主義組織は、日々の活動、大衆活動と運動の中で実現すべき特殊な政治的機能を持っていることを明らかに示す能力を持たなければならない。それが結論である。そのためには、われわれの思想のより定期的で持続的な宣伝、より一貫した煽動、政治的・戦略的討論への関与、これらすべてを支える組織的システムの強化がとりわけ必要である。要するに、それは社会と運動の中でわれわれを特徴づけ、アイデンティティーを与え、社会運動の中での他のイデオロギー的・政治的潮流との対比を際立たせる政治的自律性を必要とする。
この自律性は、非難と論争のセクト主義的ラウンドの開始や短期的利益をねらった「加入」戦術を意味するものではない。それはわが革命的マルクス主義潮流に特有の、大衆運動と党の関係についての伝統的理解から出発する。
(1)特有の感覚と機能のメカニズムをふくむ運動の自律性と内部民主主義の尊重。
(2)運動に寄生し、運動を征服しようとする啓蒙的でごう慢な前衛概念の拒否。
運動に単純に随伴することと、自己主張して運動にイデオロギー的に寄生すること以外の第三の道が存在する。セクト主義的なラディカル潮流が強い革命的確信を持って若者につきまとい、戦闘的関与を行うための十分な余地が存在している。われわれの対応は、彼らと同じではありえない。しかしわれわれの主要な問題は一般的なセクト主義にあるのではなく、革命的マルクス主義組織を過小評価したり、希薄化したりするような政治的・組織的ふるまいである。われわれはこれを、三つの結合したレベルで正す必要がある。
――独立した方針
――運動における、鮮明な輪郭を持った政治的ふるまい。より明確で統一した関わり
――よりよい内部的調整
9 第四インターナショナルの過去と現在
(1)第四インターナショナルは、ファシズム、スターリニズム、世界大戦というプロレタリアートと労働者運動の最大の敗北に抗して誕生した。われわれの支部は国際労働者運動の中の極少数派であり、すべての反革命的勢力(社会民主主義者、スターリニスト、ファシスト、民主主義的ブルジョワ国家)から弾圧を受けた。各支部は、自らを真の党(革命党)に転化させることに成功しなかった。われわれの支部は、すべての革命的・日常的闘争の最前線で闘ったにもかかわらず、諸事態について評価し、官僚的偽造から革命的マルクス主義の成果を防衛するところにまで切り縮められた。
一九七〇年代、世界中の革命的高揚によって、大衆的インターナショナルに向けて前進する時が来たと考えることが可能になった。この当時、第四インターナショナルは他の国際的トロツキストグループ(ランベール派、モレノ派、ミリタント派潮流、イギリスSWP/「国家資本主義」潮流)との間で、いずれが正統な「トロツキスト」潮流であるかをめぐって闘った(そして同様の闘いが第四インターナショナル内部で、アメリカSWPと国際多数派の間で行われた)。
第四インターナショナルは、他のグループがそうしたようなセクト主義的熱中に屈伏することは決してなかったとはいえ、自らが正当な政治的前衛であり、革命的インターナショナルの再建にとっての中核であると見なしていた。
(2)変化の時期は一九八〇年代に明確となった。第四インターナショナルの危機とベルリンの壁の崩壊は、振り子を逆の方向に振ることになった。それは第四インターナショナルの存在そのものを脅かすほどだった。一九八〇年代と九〇年代の大規模な反動的攻勢に対するわれわれの戦闘的回答は、社会主義的宣伝の呪文に逃げ込み、大衆運動に寄生し、自己中心的自己主張に落ち込むといったセクト主義的硬化をもたらさなかった。こうしたところに落ち込んだ諸組織は、深刻な内部的危機を避けられなかった。
第四インターナショナルもまた国際的労働者運動の全般的後退の組織的代価を支払ったが、自らの組織的統一と政治的統一を維持しつつ、この反動的時期を苦労してくぐりぬけた。それは以下によってである。
――批判的で今日的なマルクス主義の展開
――「この世紀の総括」と第四インターナショナルそれ自身に関するとらわれのない徹底した討論
――新たな世界情勢を形成する大きな事態への対応についての異なった分析をめぐる討論と対立の中で、その継続性を促進する内部的実践
――労働者運動や社会運動に根ざし、その最前線に立ちつづけたこと(一国的かつ国際的に)
――諸運動の中での体系的で統一的な活動
――とりわけ複数主義的で反資本主義的な組織再編に向けた闘いにおける、統一的でラディカルなアプローチ
(3)現在、組織としての第四インターナショナルの状況は次のように定義できる。
――活動家グループ、他の組織内の潮流を結集する革命家の国際組織であり、いずれの組織も党としての側面を持たず、党としての役割を果たしていない。
――綱領的参照点と集団的・個人的な政治経験に関しては比類のない政治組織であり、とりわけ女性への抑圧、ゲイ/レズビアンへの抑圧、エコロジーなど、これまで革命的潮流がほとんど取り上げてこなかった諸課題について、詳細な論議と熟考をなしうる能力を持っている
――こうしてわれわれは生き生きとした有効な組織的手段ではあるが、しかしきわめて不安定なものである。それは、各構成部分の弱さ、ならびに活動家の現実に対応した調整能力と指導部の構造の再建の困難さによってもたらされている。われわれが組織の構造を保持しているという事実、そして疑いなくこの種の唯一の国際的グループであるという事実は、新しい活動家の世代が登場する新しい政治的時代において貴重な財産である。(つづく)
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