かけはし重要記事

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第四インターナショナル第15回世界大会決議草案 5  かけはし2002.1.21号より

第四インターナショナルの役割と任務 1



1 この時期の新しい政治サイクルと戦略的任務

(1)活動の新しい政治サイクル、労働者運動、社会運動、民衆運動の綱領的・政治的方針と組織化は、支配階級の猛烈な攻撃に対する抵抗を全段階で課題としている。それは、いまなお労働者運動と民衆運動の多くをまとめ上げている「社会的新自由主義」を打ち破り、運動を反資本主義と国際主義を基礎にして(再)構築するという戦略的任務を提示している。

(2)新しいサイクルの出発点から、こうした機会が存在しているのは次の理由による。
――新自由主義の言説は危機に陥っている。新自由主義の諸政策は、その社会的に後退した性格をあらわにしている。とりわけ「新自由主義的」社会民主主義の「第三の道」(その異なった組織的・地域的変形を伴って)は、その空虚さを暴露している。具体的政策の面ではますます、資本主義的グローバリゼーションに奉仕する新自由主義政策と、搾取・抑圧されている大衆の必要に合致する反資本主義的方針との間の選択になっている。
――支配的諸潮流(社会民主主義者、スターリニスト、ポピュリスト的民族主義者)の歴史的危機と伝統的労働者運動の凋落は、一九一七年以来なかった、しかし依然としてきわめて不利な条件の下で、政治的・組織的オルタナティブにとっての広範なスペースを開いている。社会的諸闘争の全般的高揚は、社会運動の再生を推し進めている。この新しいサイクルの出発点から、伝統的労働運動官僚の統制をはずれた戦闘的でラディカルな諸勢力(政治的、社会的、労働組合的、市民的、そして知識人の)は、なくてはならない役割を果たし、イニシアティブを取ることさえあった。
――再度の政治的活性化と新しいラディカリズムを身につけた新しい青年世代と、一九六八年ならびに一九八五―九五年のサイクルの経験を持つ世代で、いまなお能動的である活動家たちとの融合が可能になった。
――強まる抵抗に直面しつつ新自由主義の攻撃が続いている社会・政治的かつ経済的危機の情勢は、階級的分極化を育み、社会ならびに社会運動の中での政治的討論を促進している。
――グローバル化した資本主義のこの新たな歴史的段階に対する反対運動の中で、新しい国際主義が目を見張るような段階に入った。

(3)社会運動の歴史的変化は、最初の局面に到達したばかりである。われわれは長期にわたる再建に直面している。
 世界情勢の転換は、活動家のサークルの中で広がっていた政治的無力感と運命論を打ち砕いた。国際情勢の目を見張るような激変をもたらす歴史的・象徴的な出来事に裏切られた反資本主義的/反帝国主義的な社会運動の再組織化は、今日では分散化し分裂している被搾取・被抑圧階層を、社会的選択や諸要求の選択をめぐって再統一することができる一連の社会的・政治的諸経験という形を取る。それは、社会運動における活動家集団と活動家カードルを再構成し、資本主義の今日の矛盾と被搾取・被抑圧諸階級の活動に基礎をおくグローバルな意味を持った「過渡的」な反資本主義綱領を発展させることである。
 われわれは新たな、きわめて独特な情勢の中にいる。労働者階級は依然として弱体な位置にあり、防衛的であるが、ラディカル左翼は大規模に政治的イニシアティブを回復し、立ち直っている。その目標は、諸闘争と大衆的動員に影響力を持ち、方向づけを行う、大胆で反資本主義的な社会的・政治的左翼を確信をもって自己主張することである。われわれの前にあるのは、社会運動の再組織化が始まった「現時点」と、階級的力関係の転換が国際的規模で攻勢的な戦闘を促進し、社会主義的展望にとって有利なイデオロギー的・政治的気運を創造するこれから起こる段階との間の、長期にわたる困難な道である。

2 闘争を支援し、大衆運動の構築を

(1)われわれの第一の任務は、全国的かつ国際的なレベルで、賃金取得者階級、青年、女性、移民の闘争、動員、キャンペーン、組織化の最前線に立つことであり、依然としてそうである。われわれは現にある大衆運動の建設に参加する。われわれはその中で任務を果たし、責任を持つ。われわれは、大衆運動の目標を自らのものとする。
 われわれは他の活動家や潮流との統一と共同行動をめざす闘いの先頭に立つ。この長期的活動は、労働組合や女性、青年、反戦、エコロジー、反ファシスト、反人種差別の運動を強化することを目指している。それは同時に、政治的方針、要求、戦略の面で、こうした運動を前進させることをも目指している。われわれは、活動家は盛り上がった大衆運動の中から登場し、プロレタリアートに根ざした新しい革命的社会主義の大衆的政党の建設に向かうという確信をもって、こうした活動を遂行するのである。

(2)われわれは、新自由主義的国際政策を批判し、グローバル資本主義の「新機関」の正統性を奪い、反資本主義的/反帝国主義的、国際主義的極を打ち立てるために、帝国主義サミットをめぐって「新自由主義的グローバリゼーションに反対する運動」を引き続き支援し、構築しつづける。

(3)われわれは、現在進められている、あるいはこれから(再)出発する運動を引き続き支援し、強化する。それはとりわけ以下のような課題についてである。
――第三世界の債務の帳消し
――資本主義に疑問を投げかける手段としてのトービン税の課税
――より一般的には、最もはっきりした準国家的諸機関、すなわちWTO、IMF/世界銀行に対してその正統性を剥奪するための闘い(新たな奴隷制度、とりわけ児童労働や女性の超搾取に対して)
――遺伝子組み替え食物に反対する闘い(十五回世界大会のエコロジー議案参照)

(4)われわれは、世界女性行進の成功に基づいて、それぞれの国ならびに世界規模でのフェミニスト運動の促進を提案する。

(5)第四インターナショナルは、グローバルな再軍事化の脅威に対する国際的運動に参加する。グローバル資本主義の軍事的手段であるNATOの解体は、このキャンペーンの中心軸である。われわれは、しばしばアメリカの支配を面前にして「より少ない悪」として提起されている欧州連合軍に反対して闘う。われわれは、核兵器使用の高まる脅威とともにアフリカ大陸での軍備拡大を非難する。

(6)第四インターナショナルは、来るべき時期にその活動において労働の世界にいっそう大きな注目を払う。具体的には、それは社会的闘争におけるより体系的な介入、調整、公開性という形態を取る。労働組合運動は、世界的なレベルでグローバルに、資本とその準国家的補助機関の集中化に対して劇的なまでの遅れを取っている。われわれの目標は、活動的で国際主義的な労働組合運動を建設することである。
(a)それは、何よりもまず第一に、帝国主義諸国と周辺諸国の労働者の中で、連帯、団結、組織化を強化することを意味する。世界プロレタリアートの分散化が強まっているが、それと同時にその数は増加している。このことは、最も搾取された労働者に特別の焦点を当てることを含んでいる。そうした労働者とは、周縁化され、不安定雇用の、新しい奴隷制度の下にに置かれている人びとであり、帝国主義諸国内部の移住労働者、「ニューエコノミー」の中で無権利の青年労働者、非人間的な条件の中で生活している貧困化した大衆を含んでいる。
 それは、勤労女性に特別の関心を払うことを意味しており、そこから出発して女性たちの要求、とりわけ平等な賃金、雇用の保障、パートタイムや臨時労働に有利な条件などの問題を、労働組合の交渉の中に組み込むことを意味する。
 世界資本主義の位階制的構造は、世界プロレタリアートの中で、中枢諸国と周辺諸国の労働者階級の間だけではなく、それぞれの国の勤労諸階級の間にも、平行的で構造的な不平等を強制している。それは、勤労諸階級とそのさまざまな諸部分の間の競争の増大と激化をもたらしている。労働組合運動は、この点においておなじみの、しかしいっそう重大になっている問題にますますぶつかっている(アメリカ・カナダ+ラテンアメリカ、日本+東北アジア)。欧州連合内部で、労働の世界は、国ごとの労働者階級の間の競争を育む強力な手段である超国民的な原基的国家と直接的に相対しており、それはさしせまったEUの東欧への拡大によって激化していくことになるだろう。
(b)われわれはまた、グローバル化した資本主義の中核を形成している多国籍企業に対して闘い、またその企業内部でも闘う。それは特定の、目標に設定した多国籍企業に対決する「企業キャンペーン」を通じて、闘争が展開されている多国籍企業の労働者との国際的連帯を通じて、ICFTU(国際自由労連)と結びついた国際産別書記局が遂行するキャンペーンへの積極的参加を通じて、また多国籍企業の労働者評議会を通じて行われる。
(c)欧州連合の内部では、あからさまな新自由主義政策が超国家的な原基的国家機構から生み出され、それは賃金取得者の日常生活のあらゆる側面、したがって生活そのものに直接的に影響を及ぼしている。そうしたことに直面した公式の欧州労組運動は破滅的な結果しか残さなかった。現存の組織構造は、活性化されなければならない。直接的なイニシアティブが発揮されなければならない。それには次のことが含まれる。
 ある一国て展開されているが、ヨーロッパ全体にとって意義を持つ特別な闘争への連帯。部門別ストライキの調整。部分的諸要求をめぐるキャンペーンと動員の発展。そして包括的な社会的プログラムの確立である。
 しかしなによりもこうした労働組合の諸問題は、労働者運動と社会運動の政治戦略の必要性、現存する社会と国家機関に対するオルタナティブの必要性をただちに提起する(前回大会の決議参照)。
 われわれは、欧州労組連合に属する主要な労組連合内部の活動を通じて、またユーロマーチ運動を通じて、ヨーロッパ内での活動的な労働組合運動に貢献するというわれわれの戦略的課題を継続的に追求していく。

3 新自由主義を打破し、反資本主義の道へ

(1)新自由主義を打破するための闘いは、われわれの政治的闘争の中心を占める。現在進められている経営者と帝国主義者の攻撃は、何百万人もの人びとの生活、地球、民主主義、そして労働者と民衆の運動それ自身に対する真の脅威となっている。抵抗運動の力、組織、そして政治化の発展は、この攻撃を止めるにいたっておらず、それはきわめて残忍で厳しい形態を取りうる。

(2)抵抗運動が勝利を勝ち取れば勝ち取るほど、広範な「反新自由主義」と「反グローバリゼーション」の雰囲気がより発展し、それはよりさまざまに差異化を拡大する。伝統的労働者運動の中で、「新しい」社会運動や国際的な反グローバリゼーション運動の中で、異なった政治的、戦略的、組織的選択肢が登場することになる。

(3)ここで、課題が異なる二つの違ったレベルにおいて、明確化を求め、方針をめぐる闘いが求められる。第一に、反新自由主義であるが改良主義的な潮流に反対することである。こうした流れは、狭隘で憎悪に満ちた民族主義に反対する穏健な国際主義という名目で国際的な諸機関を支持したり、それに参加し、あるいは民主主義的優越性という名目で自らの国民的ブルジョア国家を支援する。
 第二に、ラディカルな潮流の内部で、分析、意見、闘争の方法、イデオロギー、組織の混合した形態がきわめて多様に存在することに対して、われわれは自然発生的な反資本主義/反帝国主義から反資本主義/社会主義的綱領への移行に関する討論に参加しなければならない。政治的ラディカリズムから、プロレタリアートと被抑圧階層の自主的活動と自主的組織化にもとづいた、人民の多数が資本主義やその国家と決裂することを目指す戦略へ。活動家の運動への参加から、革命的社会主義党とインターナショナルの建設に向けて。このことが、現段階におけるわれわれの綱領的、イデオロギー的、政治的関与の全体的な趣旨である。(つづく)


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