かけはし重要記事

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パンフ紹介『青年戦線』No158            かけはし2002.1.21号より

資本と軍事のグローバリゼーションを撃ち破ろう


 ニューヨークでの「9・11同時多発テロ」、十二月「皇太子妃出産奉祝強要」、イスラエルの対パレスチナ全面戦争。二〇〇一年は、「失業、右翼、テロ、戦争、天皇」と帝国主義の反動攻勢のオンパレードともいえる様相を呈した。しかし、支配階級の一挙的な暴走に対して、日本で、世界中で、闘いの火蓋が切って落とされていることもまた事実だ。
 二〇〇二年最初の今号の内容は、闘いの現場報告と反グローバリゼーション運動推進のための討論・学習素材として特徴づけられる。
 八月十五日、小泉の靖国神社参拝に抗議する闘いは、周辺を制圧する右翼・権力が次々と市民のデモ隊を襲撃するという流血の事態となった。カメラを抱えたマスコミも「反日報道」などと罵られ容赦のない攻撃対象になった。権力は右翼の規制を装いつつも、彼らを後押ししてデモ隊への鎮圧を繰り返した。今年の靖国をめぐる攻防は、昨年より一層激化するだろう。こうした右翼と権力の暴力にどう対応しどう立ち向かっていくのか、現場で負傷した仲間は提起している。
 三里塚東峰現地では、農民と支援の抗議の声を無視して「テスト飛行」が強行された。公団は今年四月の暫定滑走路供用開始に向け、着々と準備を進めている。東峰の風景は急速に変わり、訪れた人を驚かせる。「三里塚現地調査マップ」は、三里塚現地の闘争の要所を、歴史を振り返りながら紹介した地図だ。
 アジ連公開講座再録は「グローバリゼーション」と「パレスチナ」。九月二十九日の対談のなかで、「環境と金融リサーチ」の田中徹二さんはIMFやWTOによる経済大国の世界支配の構造を説き、高島義一さん(新時代社)は、反グローバリズム運動の視点から、金融収益中心の現代の「マネー資本主義」の本質を問う。そして「9・11テロ」とテロを賛美する勢力を厳しく批判している。
 十月二十七日の講演は岡田剛士さん(パレスチナ行動委)による中東情勢分析。岡田さんは中央アジアの石油資源を狙う米石油業界のもくろみと、パレスチナ解放闘争の現状の問題点を提起した。両日の講演内容が詳細に再録されている。
 映画評「リリイ・シュシュのすべて」は、管理される現代の子供たちのメッセージ。永い間封印されてきた「叫び」は、「力」に結実するのだろうか。読書案内は『星をつけた子供たち』。ナチス支配下のユダヤ人の子供たちの過酷な運命を描く。トロツキーの『テロリズムと共産主義』と『テロリズム批判』(トロツキー研究第17号)は、今こそ光彩を放つ必読のバイブルと言える。
 一人称で語る文書も掲載。「夫婦別姓」をめぐって悩み悶々としている時に野宿者支援の運動に関わり進むべき道を模索している仲間、自宅周辺の携帯電話のアンテナ建設から電磁波問題を追求している仲間、「9・11」の事件から「テロリズム」についての文献を学習した仲間などなど。闘いと運動のなかで、感じ取ったこと、学んだことの数々――きたんのないこれらのメッセージが本誌から発信されている。ページ数七十頁の増大号である。
 テロ、戦争、天皇主義、リストラ、雇用不安、大失業、福祉切り捨て、貧困と所得格差。強化される戦争と新自由主義的政策に異議を唱え抵抗しようとする人々の団結を打ち固め、今年も元気に街頭へ繰り出そう。      (佐藤隆)

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