沖縄報告 6月16日
香港も沖縄も自己決定権のための闘い
沖縄 K・S
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防衛省の違法工事糾弾!
沖縄はいつまでも屈しない
安部政権の無法は通用しない
K9護岸に続きK8護岸でも違法な土砂の陸揚げ
沖縄防衛局はK8護岸の形状を県の許可なく台船が接岸できるようにつくり替え、六月一一日から埋め立て土砂の陸揚げを始めた。当日撮影したドローンの映像で明らかなように、約二〇〇mのK8護岸の半ばあたりが大浦湾側に大きく膨らんで台船が接岸できる構造にされた。辺野古側の埋め立て地域との間を行き来し赤土土砂を運ぶダンプが台船に乗り込む姿がとらえられている。
沖縄県の玉城デニー知事は違法工事を強行する沖縄防衛局に対し、埋め立て工事の中止を求める行政指導文書を出した。同時に、土砂性状の確認のための立ち入り検査を求めた。玉城知事は、一一日夜東京で開かれた県主催の辺野古を訴えるトークキャラバンで「法律のねじ曲げが続くと日本の民主主義も地方自治も成り立たない。薩摩の侵攻以来施政者による圧力が今も続いている。自分ならどうするか主権者として考えて欲しい」と訴えた。一二日には防衛省で岩屋防衛相と面会し、K8護岸を利用した土砂の陸揚げに強く抗議すると共に、埋め立て工事の中止を要求した。
公約を覆して埋め立て承認を行った仲井真前々知事が翁長前知事に圧倒的大差で敗れた二〇一四年の県知事選挙以来、辺野古新基地反対!埋め立てNO!の県民民意はゆるぎない。金、暴力、官僚機構、法律など国家権力を総動員しても、何事も政府の思い通りになるというものではない。沖縄はいつまでも屈しない。先に日本政府の方が崩壊することは明らかだ。
ゲート前と海上の闘いを
支援する全国、世界の人々
政府防衛局は、K9に加えてK8護岸を土砂陸揚げに使い、琉球セメント安和桟橋と本部港(塩川地区)から赤土土砂の積み出しを行い、キャンプ・シュワブの工事用ゲートから様々な建設資材を搬入して、辺野古側の埋め立て区域に土砂を投入することに注力している。当初六カ月で終わるとされていた辺野古側の埋め立て工事は、昨年一二月の着工以来すでに半年たっても、まだまだ終わらない。相当遅れていることに危機感を持った安倍内閣ががむしゃらに工事の強行を図っているのが現在の姿である。水深の浅い辺野古側の埋め立てに成功したとしても軟弱地盤と活断層を抱える大浦湾の難工事が控える。何年かかるか、いくらかかるか分からないし、完成のメドは立たない。それでも軍拡一路の安倍政権は辺野古基地建設に突進する。
政府防衛局の攻撃に押されながらも、現場では,辺野古のゲート前、安和桟橋のゲート前、辺野古と安和の海上で必死の抵抗が続いている。現場には県内各地のみならず、全国各地、韓国を初め世界からの参加者が毎日のように訪れる。六月二四日開幕の国連人権理事会には、デービッド・ケイ特別報告者の「言論と表現の自由に関し日本政府に勧告した一一項目の履行状態」についての報告が提出される。一一項目のうち、「特に沖縄における平和的な集会と抗議の権利を保障するために、あらゆる努力をする」との勧告に、日本政府はこの間何もしてこなかったことが明らかにされる。山城さん、稲葉さんたちの逮捕・勾留・有罪判決が誤りであったことが改めて指摘される。反省のない日本政府は、米軍基地に対する国民の監視の目を奪うドローン改正規制法を5月に施行した。人権が尊重されない国・日本のありのままの姿がいっそうさらけ出される。
沖縄県の行政権限の自主性を貫徹しよう
埋立承認の取り消しや撤回などさまざまな行政権限を行使して政府に対抗する沖縄県を縛り付けようとする日本政府の方策は、国土交通省など政府機関だけでなく、裁判所、国地方係争処理委員会などを意のままに操縦することだ。もう一つは、沖縄県の行政機構を日本の法律体系で縛り付け、県政の柱たる辺野古新基地反対の行政に踏み込めないように規制を加えることだ。
赤土等流出防止条例によって沖縄県保健医療部に属する北部保健所が安和桟橋構内の赤土仮置き場を認可しなければならなかったのか。土木建築部港湾課が防衛局の本部港(塩川地区)の勝手気ままな使用を止められないのか。辺野古新基地建設ストップを県政の柱とするなら県の行政の末端まで貫徹しなければならない。「法律の公平」などという日本政府側の口実に言いくるめられてはならない。新基地建設のためにありとあらゆる法律のねじ曲げを行ってきているのが日本政府だ。県民民意に基づく辺野古NO!埋立STOP!の行政を県の末端まで貫こう。日本政府に対する対等の県行政を実践しよう。沖縄の自己決定権は実際に行使しない限り、絵に描いた餅になる。
香港の自己決定権と沖縄の自己決定権
香港でも中国政府の支配の強化に抵抗して香港の自己決定権を守ろうとする大衆運動が巨大なエネルギーで展開されている。九日の一〇〇万人デモを越え、一六日のデモは二〇〇万人が参加したとされる。行政長官は「逃亡犯条例の審議の延期」を明らかにし、混乱を招いたと陳謝した。東京の香港代表部前では、一三日、沖縄県民投票の会の元山仁士郎さんなどの呼びかけで「香港の自由と民主主義を守る緊急行動」が行われ三〇〇人が結集した。沖縄でも一六日夕、県庁前広場で、学生を中心に数十人が集まり、「民主主義や自治を守る気持ちは沖縄県民と同じ」「香港がんばれ」「香港加油」と声を上げた。
「一国二制度」を形骸化させ、香港をより直接中国政府の統制下で支配しようとした今回の「逃亡犯条例」の改正は自由と民主主義を掲げた香港の大衆運動の力によって粉砕された。香港のデモの中で人々が韓国光州5・18の「イムのための行進曲」を声高らかに歌っている場面も放映された。沖縄の連帯アクションに台湾からの留学生も参加し「同じアジアに住む者として他人ごとではない」と声を上げた。アジアは結びついている。
中国政府の横暴と香港行政府の従属に対し闘う香港の人々を固く支持し連帯しよう。アジア全体の力関係の転換の中で、沖縄の民主主義と自治を勝ちとる自己決定のための闘いは前進する。
6.12
安和桟橋ゲート前
赤土土砂の搬入に
対し根気強く抗議
六月一二日水曜日、安和桟橋ゲート前は早朝から、赤土土砂を積んだダンプの搬入に対し島ぐるみ南部を中心に三〇〜四〇人が終日、根気強い抗議行動を続けた。各島ぐるみのメンバーが代わるがわるマイクを持ち、「埋立止めろ」「赤土入れるな」「海を守れ」「サンゴを守れ」とシュプレヒコールや掛け声をあげ、不法工事の中止・土砂投入のSTOPやダンプの安全運転を訴えるスピーチを続けた。参加者は島ぐるみの他に日本山妙法寺のグループや名護・本部地域の住民が参加した。
琉球セメント安和桟橋構内の赤土置き場について、北部保健所が四月に許可を出していたことが明らかになったが、ゲート前から山城博治さんたち数十人が北部保健所へ出向き、責任者との面会を求めて午前中いっぱい座り込んだ。
桟橋構内の赤土置き場から船積みに使うベルトコンベアーへダンプが行きかい、この日四隻の土砂運搬船に赤土を積み込んだ。一隻目はマルマサ2号、二隻目は第六十八さだ丸、三隻目は松龍丸、四隻目は第八藤進だった。
カヌーチームは、沖縄防衛局が一一日から始めたK8護岸からの土砂陸揚げに対して辺野古の海上で抗議行動を行うため、安和には登場できなかった。
カヌーチームTさんの報告
久しぶりに朝から青空がのぞいた。気温も上がり朝で約二五℃。カヌーは朝八時過ぎ松田ぬ浜を出艇、自走でK8護岸に向かう。三〇分後、K8護岸近くのフロート到着。まだ、昨日のランプウェイ台船が接岸したままだ。二隻のタグボートが引き離岸をするのに約五〇分かかったが、入れ替わりにすぐ赤土を積んだ別の台船が入ってくる。このタイミングでカヌーメンバーはオイルフェンスを越えて阻止行動を行った。しかし、距離があり台船をストップさせることはできなかった。しばらくして台船の可動式桟橋が降り、ダンプが台船に乗り込み赤土の積みだしを始めた。カヌーは午後も再度、フロート越え抗議行動をした。
空の台船が離岸し始めてから次の台船が接岸するまで約二時間かかった。K9護岸では三〇分程度であるのに比べて、長い。理由は、@比較的潮の流れが速い。A浅瀬である。B所々に岩礁がある。C近くにサンゴの分布が何カ所かある、などと思われる。もちろんこれは素人の感じであり、実際はどうなのかは今後の運行状態を見なければならない。
6.15
必勝!参議院選挙
平和の1議席を必ずバトンタッチ!
高良鉄美総決起大会
六月一五日土曜日午後二時から、浦添市てだこホールで、「必勝!参議院選挙 高良鉄美総決起大会」が開かれ、一階席をほぼ埋める約六〇〇人が参加した。司会は宜野湾市選出の宮城一郎県議。島尻選出の大城一馬県議の開会あいさつ、照屋義実本部長の主催者あいさつ、後援会共同代表の稲嶺進前名護市長、玉城デニー知事のメッセージを代読した富川盛武副知事のあと、出席した国会議員が支持の訴えをした。
糸数慶子参院議員は「何としても高良さんの勝利を。平和の一議席を必ずバトンタッチし、国政に送り出そう。安倍政権の腐敗は底なしだ。全国一人区の野党共闘で勝ちぬこう。その代表が高良さんだ」と訴え、壇上で、高良さんと並び手を取り合って高々と掲げた。会場の大きな拍手がこたえた。
照屋寛徳衆院議員は「ハイサイ、ウチナーウマンチュのグスーヨー」とよびかけ、「戦後七四年間、はじめは米軍政下で苦しめられ、復帰後も憲法がない状態が続いてきた。打ち破ろう」と述べた。赤嶺政賢衆院議員は「安倍が一番嫌いな人は憲法学者だ。憲法違反を繰り返し、沖縄の民主主義を踏みつけていることに最も鋭い批判をしているのが憲法学者だからだ。沖縄の誇る憲法学者・高良鉄美を国会に送り出そう。衆参で安倍強権の基盤となっている議員数の三分の二を掘り崩そう」と訴えた。屋良朝博衆院議員は、先だっての三区補選の勝利の礼をまず述べたあと、「あまりにも自分勝手な政治がまかり通っている。沖縄から民主主義を立て直していこう。この議席を落としてはいけない」と述べた。
立憲民主党沖縄県連会長を務める有田芳生参院議員は「辺野古新基地建設は間違いなく頓挫する。専門家の試算によると、辺野古の完成まで一五〜二〇年かかるそうだ。高良勝利と参院選挙の勝利、そして来る衆院選挙の勝利で、辺野古NO!の私たちの新しい政府をつくろう」と呼びかけた。
そのあと、城間幹子那覇市長に続き、県議会与党会派を代表した会派「おきなわ」の赤嶺昇県議、保守系の政策集団「新しい風・にぬふぁぶし」共同代表の金城徹元那覇市議会議長、労働運動を代表して、連合沖縄の大城紀夫会長と統一連の中村司代表、さらに女性局の狩俣信子県議が支持を訴えた。
続いて登壇した高良鉄美予定候補は「糸数議員からのバトンタッチ、絶対に落とさないよう全力投球する。糸数さんが一五年にわたって守ってきた議席は沖縄の人々のチムグクルだ。平和憲法を守る。オスプレイの配備撤回、普天間飛行場の県内移設によらない閉鎖、辺野古新基地反対の三つを掲げた建白書は沖縄の民意が詰まっている」とアピールした。
最後に事務局長が「知識、行動力等すべてそろった高良さんに唯一不足しているものは知名度だ。友人、知人、家族親戚にとことん広げて欲しい」と行動提起したあと、青年部長の翁長雄治那覇市議がガンバロー三唱をリードし、集会の幕を閉じた。
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