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    かけはし2019年6月24日号

防衛省がデータ改ざん


6.8〜10

秋田市の説明会で怒りの抗議

イージス・アショア配備撤回を

地元住民は絶対認めない

 【秋田】五月二七日、防衛省は秋田県と市に対して、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、陸上自衛隊新屋演習場が「適地」とする説明会を開催しこれを伝えた。地元秋田市が示した懸念事項に対し、最初の説明会から変更した点は、警備体制を「二〇〇人から二五〇人」に増員し、主要設備を住宅地から「七〇〇m」離して緩衝地帯を設置すること、また騒音被害除去のため「二五〇m」の保安距離を設定し、県道65号の付け替えと、県有地の取得の二点を新たに県に提案し、懸念に応えるという形式をとりながらより突っ込んだものとなった。
 これに対し県と市ともに「独自に検討検証する」とした。さらに六月三日には知事は「賛否は来年中にはする必要がある」と踏み込んだ。穂積秋田市長は「判断は二、三年かかる」とその含みを持たせた見解を述べた。
 こうした防衛省の動きに対して当日県庁前と秋田駅前の二カ所で抗議行動が取り組まれた。また新屋勝平地区一六町内で組織する地域振興会長は「絶対認めるわけにはいかない」との抗議声明を出した。

悪質きわまる
データの偽造
六月五日、「秋田魁(さきがけ)新報」の指摘により防衛省の報告書の数値に誤りがあることが判明した。これは代替地調査の中で明らかになったもので、代替地から山までの角度を実際の数値「4〜15度」より「15〜20度」と過大に設定し、他の候補地を不適としたものである。防衛省は担当者の誤りで片づけようとしているが、初めから新屋ありきであり、そのため他の候補地を不適とするための角度を過大に改ざんしたというのが本当のところだろう。
こうした問題がある中で、防衛省は八日から一〇日までの住民説明会を強行した。八日の新屋勝平地区住民を対象とした説明会では、新屋勝平地区振興会会長が「数値に誤りがある以上説明会は一度差し戻すべきだ」と防衛省に提案するも、同省は説明会を強行した。これに対し地元住民からは「新屋ありきだ」「アリバイ作りだ」と配備計画撤回を求める声が相次ぎ予定時間が三〇分もオーバーする事態となった。
さらに九、一〇日の説明会では、八日の説明会において、防衛相の担当部署の次長の「居眠り」が明らかとなり、抗議の声が次々と上がった。こうした状況を受けて、佐竹知事は一〇日の県議会において「信頼関係をなくした現状においては協議を続けるのは無理がある。県有地の提供について、検討には至らない。協議は振り出しに戻った」と発言、五月二七日に行われた防衛省との協議後の発言を撤回せざるを得ない形に追い込まれた。
また新屋勝平地区振興会会長は「ミスは本質的問題であり、今後は各町内ごとの説明会は拒否する」と踏み込んだ抗議表明を行った。
こうして防衛省の今回の新屋自衛隊演習場を「適地」とした調査結果説明会は配備計画を一歩前進させるものとはなりえず、県、市の行政の反発を招き、地元住民団体をはじめとする住民のイージス反対の決意をますます固める出発点となった。

計画を完全に
撤回させよう
こうした一連の事態は安倍自民党長期政権の「おごり」の姿勢の反映であり、許すことができない。五月二九日、参院選野党統一候補の一本化が全国一九選挙区で実現した。秋田においても五月二七日に野党統一候補として寺田静氏に決定された。寺田氏は「イージス反対」を掲げている。イージス推進派の自民・保守・公明党は先の統一地方選においてイージス・アショアを争点化させまいと腐心してきたが反イージスを掲げた候補は得票数を伸ばしている。安倍政権―防衛省のイージス・アショア新屋配備計画撤回に向けて七月参院選勝利に向けて闘い抜こう。       (SH)

6.9

宮城全労協ニュース第332号より

野党共闘・市民連合の力を

石垣のりこさん、集会で訴える

 六月九日、仙台市内で「変えよう!アベ政治/ストップ!改憲発議」を訴える集会が開催された。サブ・スローガンは「守るぞ!いのち くらし ふるさと、そして平和」。主催者(実行委員会)発表で一三〇〇人が集まった。
 ミュージシャンたちの演奏に続いて、共同呼びかけ人を代表して後藤東陽さんの開会あいさつ。「いま参議院選挙を前に、ここで私たちが奮闘しなければ、この国はどうなっていくのか」。簡潔で力強い檄であった。
 冒頭、元山仁士郎さんがゲスト発言。元SEALDs沖縄の元山さんは「辺野古」県民投票の会の代表として活躍、ハンガーストライキで訴える姿は当時、全国紙などでも紹介された。前日は広島での集会、夜行で東京、そうして仙台集会に間にあった。
 沖縄県民投票の全県的な実施を求めて闘った経験のなかで、理解と支持の広がりを求めることの大切さを実感したという。元山さんはさらに、「沖縄でいらないものは、どこでもいらない」と言うかもしれないが、そのことと、沖縄は一方的に押し付けられているという現実、つまり「構造的問題」について、みなさんといっしょに考えていきたいと述べた。(〈若い人たちで準備した、もっと話を聞きたい!という企画〉が、デモ行進後に呼びかけられた。)
 特別報告が二つ。第一に、憲法9条のために闘う全国的な首長たちの活動の紹介と訴え。川井貞一さんは元白石市長、鹿野文永さんは元鹿島台町長、ともに集会の共同呼びかけ人でもある。この間、大きなインパクトを全国に与えてきた。東北の地から、首長たちの全国結集を実現していきたいと表明した。
 女川原発の再稼動の是非について「みんなで決める県民投票を実現する会」の代表である多々良哲さんは、多くの賛同を得た試みを大切にしていく、民主主義を問い続け「再稼動」に反対する大きな運動をめざしていきたいと抱負を語った。
 続いてリレートーク。時間が制約されているなかでの発言だったが、それぞれのテーマについて課題や行動の提起がなされた。その項目は次のとおり(タイトルはプログラムからの転載)。
@消費税増税絶対ダメにゃん!
A水は誰のもの?
B地域農業の未来・アベではダメ
C被災者生活再建支援法の抜本改革を
D「社会保障」と「自己責任」
E先生を増やして!!
F働き方改革って?
G憲法を活かしてこそ、私たちひとり一人が主役の社会がつくれる
 発言のなかで「命の水を守る全国の集いin宮城」(六月二九日)への参加が呼びかけられた。

野党・市民連合の勝利へ、
石垣のりこさん訴える!

 これらの発言や提起を受けて、石垣のりこさんが登壇した。明るい声、快活な言葉が会場に響き渡り、会場から声援が飛んだ。
女川原発再稼動に反対、憲法改悪はダメ、沖縄と連帯しよう。自分が抱えてきた主張を、いまこそ人々に訴えていきたい。「たたかう決意を固めた」「ともに勝利を勝ちとろう」と呼びかけた。
各野党代表の発言が続いた。立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社会民主党の代表が発言した。鎌田さゆりさんは、最初の発言者として、石垣のりこさんと出会った時の想いと期待を語った。各党代表は、それぞれの政策をアピールしつつ、参議院選挙の勝利を実現するための連帯と共闘を誓った。
「私たちは、『2020年に新憲法を施行』とする安倍首相の企てに正面から立ち向かい、2019年国会で画策されている改憲発議を絶対に許しません。7月に行われる参議院選挙において、改憲勢力の議席を3分の2以下にすることが決定的に重要です」集会アピールはそのように指摘し、反戦・平和とともに、農林水産業や社会福祉などの要求実現を訴えた。
集会後、デモ行進が行われた。野党・市民連合の全国的な合意以降、これが宮城県内の最初の統一行動であった。
衆参同日選挙の可能性は現時点で流動的だ。政府与党は金融庁報告書問題の幕引きで躍起だ。「100年安心の公的年金」はまったくのデタラメであったことが、専門家たちの報告書によって明らかにされた。選挙を目前にして不都合な事実はなかったことにするという安倍政治の横暴に、抗議が広がっている。
焦点は、参議院での「憲法改悪派三分の二」割れにある。自民・公明の与党選挙ブロックが先行している。「三分の二」の打破、安倍政権の打倒に向けてがんばろう。


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