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    かけはし2019年6月10日号

現場闘争と選挙の両輪で闘うぞ


沖縄報告 6月2日


野党共闘と連携し安倍政権を追い詰めよう

沖縄 K・S

6.1

辺野古ゲート前に900人

辺野古新基地は絶対に造らせない!

 

 六月一日土曜日、オール沖縄会議主催による辺野古ゲート前県民大行動が行われ、各地の島ぐるみを中心に九〇〇人が参加した。
 全体集会は沖縄平和運動センターの大城悟事務局長の進行で、午前一一時から始まった。大城さんはまず、「残すのは米軍基地ではなく美ら海だ。ジュゴンを守ろう。サンゴを守ろう。未来を守ろう」とシュプレヒコールをリードした。
 はじめに主催者のオール沖縄会議から、共同代表の一人で参院沖縄選挙区の予定候補の高良鉄美さんが「改憲が行われるとさらに世の中が変わる。とめどない軍事費の増大、辺野古の強行、年金・福祉の切り捨て、さらに産業そのものの軍事化。止めなければならない」と訴えた。

4人の国会
議員の発言
そのあと、国会議員のあいさつが続いた。赤嶺政賢さん(衆院沖縄一区)は「いつもトップバッターで発言する照屋寛徳さんが風邪と高熱で参加できないため、私から発言する」と前置きして、「参院一人区の野党協力が進んだ。ここで勝利すれば改憲勢力を三分の二以下に追いやることができる。野党共闘が始まったのは、翁長知事の誕生を契機としてだった。その時はまだ、辺野古新基地反対は入っていなかった。しかし今回、野党の政策協定の中に、辺野古ストップ、普天間返還は明確に入っている。憲法、辺野古、消費税など未来を賭けた大事な参院選に勝ち抜こう」と訴えた。
四月の三区補選で当選した屋良朝博さんは「衆院の環境委員会に所属している。環境問題から基地問題に切り込んでいく。昨日の委員会で、PFOSなど基地周辺の地下水汚染について質問した。環境補足協定は日本の米国従属が露わで、日本が独立国家なのか疑う。今回のトランプ来日で日本政府は農業という大事なところでの規制を解除することになった。国の主権のない状態は辺野古と同じだ。沖縄から日本の民主主義を再建しよう」と話した。
糸数慶子さんは「安倍はトランプにアメリカ製武器の多額購入で大盤振る舞いし世界中の笑い物になっている。六年前、岩手と沖縄のみだった野党の勝利した県が今回市民と野党共闘の広がりによって大きな可能性が見えてきた。ドローン規制法の改正は基地に対する監視の目をふさぐもので大問題だ。国会でも取り上げ、政府防衛省に交渉していく。明日の女性殺害に対する追悼抗議集会に参加してほしい」と呼びかけた。
伊波洋一さんは「米海兵隊では、辺野古は使い物にならないという議論がある。国会でただすと、政府答弁は、議論があることは承知しているが、内容についてはコメントできない、というものだ。大浦湾の軟弱地盤についても、軟弱地盤があるということは承知していると言うがきちんとしたコメントはない。一事が万事こんな調子だ。大浦湾の九〇mに及ぶ軟弱地盤に工事はできない。国はウソをつくのをやめるべきだ」と述べた。

ヘリ基地反対協
と県議会各派
オール沖縄会議現地闘争部として発言したヘリ基地反対協の安次富浩さんは「辺野古、安和、塩川での現地の闘いが多くの県民の結集につながっている。軟弱地盤、活断層、その他諸々を抱える新基地建設はできる訳がない。地に足の着いたしっかりした闘いをつくりあげよう」と訴えた。
そのあと、県議会与党各派の発言が続いた。社民・社大・結連合の宮城一郎県議は「高良鉄美さんの参院選を勝ち抜こう」とアピールした。共産会派の瀬長美佐雄県議は「埋立は必ず止められる。いつまでアメリカの属国を続けるのか。安倍を倒し、政治を取り戻そう」と述べた。会派「おきなわ」の親川敬県議は「四〜五月、県議会決議をもって上京し政府への要請行動など県民の声を広げていった」と報告した。

島ぐるみ名護と
カヌーチーム
島ぐるみ会議名護の仲村市議は「今朝の新聞で、岩屋はまた、辺野古唯一を言っている。以前、沖縄には沖縄の民主主義があるかもしれないが日本には日本の民主主義がある、と表明していた人だ。今沖縄は日本が占領している。沖縄の民意をつぶしトランプと一緒になって軍事国家づくりに突き進んでいる。止めよう」と訴えた。
そのあと、カヌーチーム約一〇人が午前中海上行動に出たそのままのウェットスーツ姿でそろって前に立ち、代表のメンバーとして南城市の安里さんがスピーチした。「毎日朝七時に集まり海に出ている。フロートを越え工事現場に向かうが海保に拘束される。そうしたらまた現場に向かいフロートを越えていく。長い闘いになる。一人でも多くカヌーに乗って欲しい。日曜日は朝九時からカヌー教室を開いている。私も以前娘を連れて参加した。是非子供たちと一緒に参加して、次のカヌーメンバーを養成していこう」とアピールすると、参加者の大きな拍手が起こった。

辺野古現地と参院
選を両輪に6〜7
月の闘いに全力を
尽くそう!
このところ土曜日の資材搬入はない。第一土曜日の辺野古行動は月に一度、全県各地の島ぐるみと国会議員、県議会議員、市町村議員たちが総結集し、改めて辺野古阻止へ向けた決意を固める場になっている。交流と情報交換の場でもある。この日の結集は九〇〇人。前回五月の連休明けの土曜行動に比べてはるかに多くの県民が結集し、熱気もあった。集会では参院選の高良鉄美さんの勝利の訴えがすべての発言者から語られた。辺野古の現場での闘いと参院選の闘いは車の両輪だ。選挙区での高良さんと比例区での野党を勝利させる文字通り草の根の選挙運動と辺野古・安和・塩川への最大限の現場結集を全力でやり抜こう。

5.29

安和桟橋に100人

ゲート前と海上で根気強い闘い

 五月二九日水曜日は琉球セメント安和桟橋に各地の島ぐるみとカヌーチームが結集し早朝から夕方まで根気強い行動をくり広げた。桟橋には月曜日に半分ほど土砂を積み込んだ運搬船マルマサ1号が早朝からベルトコンベアーの土砂を積み込んでいる。カヌーチームはゴムボートを含め一三艇が海上行動を展開した。

カヌーチームTさんの報告


午前一〇時安和の海岸から出艇した。桟橋の下から輸送船に近づき、船側に張られた網に取り付いた。一〇時四〇分、「出港の準備ができました」との船上の放送が聞こえてきた。海保は「危険ですから桟橋から離れてください」と何度もスピーカーで警告したあと、海に飛び込み襲いかかってくる。全員が拘束される。結局ガット台船が桟橋を離れたのは一二時、出港の準備ができてから船が出るまで一時間二〇分費やした。
私たちが岸に戻る時、岩壁に多くの人が迎えてくれてうれしかった。このように連携して阻止行動することは大事だ。通常ガット台船(運搬船)は一日に三隻安和桟橋から出港するが、本日は二隻目の出港は無理だと思う。つまり、一隻に抑えたと言うことになる。
昼食後、カヌーチームはゲート前行動に合流した。

安和・塩川からの同
時搬出を目論む防衛局
ゲート前では、赤土土砂を搬入するダンプに対する信号順守と安全運転をアピールする行動が休みなく続けられた。その結果一回の青信号で進入することのできるダンプはほぼ一台のみ。午後四時になっても、この日二隻目の運搬船、第八藤進丸の土砂量はダンプ一五〇台程度で、喫水線は半分のところにとどまっていた。この日のゲート前と海上での行動で、概算でも、ダンプの台数にして三〇〇台分の搬入を止めたことになる。六月から水曜だけでなく毎日ゲート前行動を実際に貫徹することができるなら、安和桟橋からの赤土土砂の搬出にかなり効果的なブレーキをかけることになる。
ところが、こうした事態に危機感を抱いた沖縄防衛局は、琉球セメント安和桟橋構内の敷地に不法に置いていたため県の赤土等流出防止条例によって差し止めを食っていた赤土土砂について、「コンクリートブロックをブルーシートで覆って流出を防ぐ対策をとった」として、これまでビニールシートで覆っていた膨大な量の赤土土砂置き場を使用する許可を県から得たという。そうなると、本部町島ぐるみのメンバーが危惧するように「桟橋内に土砂を運び込めるときにできるだけ運び込んでおけば、船での搬出時はゲート前の警備は不要になる。人員を本部港塩川地区にまわし、安和と塩川の二カ所から搬出できる。K8護岸完成もにらんだ動きだ」。
辺野古埋立をめぐる政府防衛局との対決はいよいよ重大な局面を迎えている。現場での抵抗を強めよう。辺野古、安和、塩川の現場に全力で駆け付けよう。沖縄の民意を無視し、国家権力を私物化し違法行為をいくつも積み重ねて新基地建設をがむしゃらに進める安倍政権には絶対に負けられない。

6.2

米海軍兵による女性殺害追悼抗議集会に450人

「彼女」は「わたし」だったかもしれない…


六月二日日曜日、北谷町のちゃたんニライセンターで、米海軍兵による女性殺害緊急追悼・抗議集会が開かれ、喪服や黒のリボンを身に着けて約四五〇人が参加した。主催者共同代表は、瑞慶覧功県議、亀谷長久北谷町議会議長、高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)、糸数慶子参院議員の四人。強姦救援センター沖縄(REICO)、沖教組女性部、北谷町職労、JAおきなわ女性部、嘉手納爆音訴訟団、連合沖縄、自治労県本部など五三団体が賛同団体に名を連ねた。司会は沖縄うないネットの玉那覇淑子さん。
事件は四月一三日未明に起こった。米海兵隊第三海兵師団所属の海軍三等兵曹が北谷町に住む女性の自宅で女性を殺害したあと自殺した。発見者は女性の小学生になる子どもだった。会場のカナイホールはほぼ満席。厳粛な緊張感が漂う中、はじめに全員立ち上がって黙祷を捧げた。主催者を代表して亀谷議長は「悲惨な事件事故が続く理不尽な中でいつまで生活しなければならないのか。声をあげよう」と提起した。
経過報告を行なった高里さんは「この事件は男女関係のもつれなどではない。女性は今年一月容疑者が性暴行を起こしたとき米憲兵隊に訴えた。警察も知っていた。その時、拘束・取り調べをすべきだった。米軍も県警もダメだ。どうして接近禁止命令が出ていた兵士の外出、外泊が許可されたのか」と強く非難した。
玉城デニー知事は「無念だし、怒りがわく。問題の背景は沖縄の過重な基地の存在にある。全国キャラバンを通じてすべての日本国民の問題だということを提起していく。自分ごととしてしっかりとらえて欲しい」と訴えた。糸数慶子さんは「どれだけ涙を流せばいいのか。どれだけ怒りを上げればいいのか。米軍、日本政府は何の策もない。綱紀粛正や外出規制のリバティ制度は形骸化している。県民の命と暮らしを守るため行動を起こさなければいけない」と述べた。
民謡グループ「でいご娘」のリーダーで、栄口区の自治会長を務める島袋艶子さんは、復帰の翌年の一九七三年、飲酒運転の米兵車両に激突された事故で両親を一瞬で失ったことを回想しながら、「ずっとトラウマになってきた。私は当時二六歳。はじめての妊娠が分かり母親に告げようとした矢先だった。その後、父親の残した艦砲の喰ェヌクサ―を歌ってきた。子供だけが残された状況は今回と重なる。女性の残された子供たちを思いやり、見守る必要がある」と述べた。
そのあと、地域の九人が壇上に登り、リレースピーチを行なった。「新日本婦人の会」、「米軍人軍属による事件被害者の会」、「安保法制に反対するママの会」、「チーム緑ヶ丘一二〇七」、「やんばる島ぐるみ会議」などがそれぞれの思いを語った。そして、「被害者遺族への謝罪と適正な補償」「被害者遺族の保護と継続的なケア」「真相究明と再発防止」「米兵の基地外行動の規制強化の徹底」「被害者支援窓口の強化」の五項目を求めた追悼・抗議声明を読み上げて採択、一時間半にわたる集会の幕を閉じた。



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