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    かけはし2019年5月27日号

関西生コンつぶしの弾圧許すな!


5.15

公判と併行し、大阪地裁前座り込み

労働組合の権利全面否定する検察・警察

 【大阪】全日建連帯労組関西地区生コン支部のストライキを威力業務妨害だとする刑事事件の裁判の二回目が五月一五日、大阪地裁であった。
 関生支部は二〇一七年一二月、輸送関連労働者の賃上げの基礎となる輸送運賃の値上げを求めてストライキをやった。大弾圧が始まった直後の昨年九月集会での、関生支部書記長、武洋一さんの報告をもう一度聞いてみよう。

運賃引き上げ
求めストライキ
「現在、大阪の生コン業者は一業者を除いてほぼ一〇〇%大阪広域生コン協同組合に組織されている。生コンの安値乱売で疲弊した大阪広域生コン協同組合(大阪広域協)は、関生支部に対する敵対姿勢を改め、業界再建への協力を要請してきた」。
「その際、大阪広域協は関生支部との約束(業界側からの福祉基金の拠出)の履行・セメント生コン業界の構造改革・安定的な経営確立のための労組の活動に対する報いとしての環境整備基金(生コン一立米当たり一〇〇円)の拠出を約束した。この基金のことを知った建交労・生コン産労・UAゼンセンは、それまでの姿勢を改め謝罪し、共闘関係を再開した。二〇一二年頃、生コンは一立米八〇〇〇円ぐらいだったが、大阪広域協の団結力で、今は一万八〇〇〇円になっている」。
「しかし、輸送運賃がそれに見合って上がっていないので、大阪広域協は運賃引き上げを約束してくれた。ところが、いつ・いくら引き上げるのか、一向に回答がないので、昨年12月運賃引き上げを求めてストライキをやった」。

ストライキが
業務妨害か!
「このストライキが威力業務妨害だというのだ。訴えられているのは七牟禮時夫副委員長他七人。憲法二八条(団結権・団体交渉権その他団体行動権を保障している)、及び労働組合法を真っ向から否定する警察・検察の暴挙というしかない。熊沢誠甲南大学名誉教授の言葉を借りれば、広域協組そしてその背後にいるセメント大資本やゼネコン大企業がより多くもうけたいがために、産別組合である関生労組が邪魔になったのであろう」。
五月一五日は、朝八時に大阪地裁前の西天満若松浜公園に集まり、大弾圧を許さない実行委員会としての短い集会を開いた。冒頭、連帯労組中央の小谷野書記長があいさつ。

権力弾圧に連動
して懲戒解雇
「現在、広域協組は権力弾圧に便乗して、仲間たちを懲戒解雇するという攻撃も新たに仕掛けている。昨年から、仲間たちを連帯系と称して輸送会社は仕事をさせない、日々雇用労働者には仕事を拒絶する。兵糧攻めによって組合を根絶やしにしてしまおうという攻撃をしてきた」。
「権力弾圧が始まると、難波生コンを初めとした旧経営者会の中心人物たちが、労働者が逮捕されている最中に、懲戒解雇する。あり得ないことだ。推定無罪が原則ではないか。逮捕自体を解雇の理由にはできない。このようなことをあちこちで重ねてきている。連休前にも、奈良県では吉田生コン、ナガレレミコンの専属会社小谷運輸で、七年も前の些細な出来事を口実に解雇する。こうしたことまで起こっているという有り様だ。率直に言って私たちの取り組みも立ち後れているのは事実だが、このような会社に対する抗議行動を開始した。皆さんの力も借りながら、関生らしい闘いをやっていきたい。関生支部も連帯労組も先頭に立って断固たる決意で闘う」と決意を述べた。
その後、関生支部坂田副委員長からのアピール、「私たちの闘いは労働運動、市民運動、社会運動の存立をかけた闘いだ。先日の全港湾のゼネラルストライキは希望を与えた。私たちはこれからも胸を張ってストライキを打っていきたい」と述べた。
続いて、社民党の参議院選全国区予定候補者大椿ゆうこさん(大阪教育合同労組執行委員)の決意、実行委員会参加団体からのアピールが続いた。
それから、まる一日の予定で開かれる第二回公判の傍聴券が配布される九時前に、地裁構内に移動した。相手側はおそらく広域協組関係なのか数十人が動員されて来ていて、数の上では関生側の支持者が相手側を圧倒していた。傍聴参加者の報告では、関生側傍聴者が三に対し、相手側は一だったとのこと。一〇時に公判が始まって昼の休憩時に公判の様子を、連帯労組中央の小谷野書記長が報告した。

「出荷妨害」して
いるのは資本
それによると、「約束を守れとやったストが威力業務妨害に問われた裁判。今日は二月一日に続く二回目の公判。この件で捕まった組合員は合わせて二四人いるが、併合されて八人が被告になっている。宇部三菱セメントの大阪港セメント出荷基地のストライキ、中央大阪生コンの生コン工場でのストライキ。これを威力業務妨害だといった企業の尻馬にのった大阪府警がでっち上げた事件だ」。
今日の法廷では、検察側が、関生という組合は過去にも何度も傷害事件を起こしていると過去の判決を引用しながら二通目の冒頭陳述書を読み上げようとしたので、組合側の代理人が、それは今回の事件と何の関係があるのか、不当だと抗議・異議を申し立てた。
その点の取り扱いは裁判の中で検討するとなった。その後、検察は宇部三菱セメントの出荷時期に組合員が運転手にビラを渡して説得活動をしているビデオを延々と流した。会社側の管理職や工場の社員が組合員の二倍ぐらい出てきて、車の前に立ちはだかっている。誰が見ても、出荷を妨害しているのは宇部三菱の側だと思えるビデオだった。
昼近くになると、警察が出てくるが、威力業務妨害だと警告をするでもなく、入ってくる車のタイヤがツルツルで、組合側が指摘すると警察もそのことを運転手に告げ説得していた。威力業務妨害の現場だという検察の説明だったが、むしろ業務妨害でないものを業務妨害に仕立てたことがわかるような映像だった。

 

法例違反して
いるのは会社
昼食休憩を挟んで、午後一時半から公判再開。その間、外の若松浜公園では、集会や、シュプレヒコールをやり、法廷の仲間を激励。午後四時過ぎに法廷が終わり、再び小谷野書記長が法廷報告。「午後は退屈な時間だった。ほとんど映像の上映だった。一二月一二日から一三日にかけて二カ所でやったストライキの時、工場の監視カメラなどの映像、管理職が取った映像、一部警察の取った映像の上映だった。何を立証したいのかわからなかった」。
「宇部三菱のセメントを管理している上田組や宇部三菱の管理職たちはヘルメットをかぶっている。プラカードには業務妨害しないでください。仕事の邪魔しないでくださいなどを書いたプラカードを示して、あたかも組合が業務妨害をしているような絵柄をつくるためだったと思うが、逆に彼らの方が人数も多いし、車の前に立ちはだかって車を止めている。車の前には組合員はいない。そのような場面を延々と流していた。どこが業務妨害なんだ?という感じ」。
「上田組の車は、タイヤがツルツルで、道路交通法上問題だと指摘すると、交通警察が来て警告書を運転手に渡す場面が出てきた。そのときも車は止まっている。これは業務妨害ではなく、私たちは法令違反を指摘するコンプライアンス活動といっている。次回は、上田組の被害実態について証言をし、順次検察側の証人尋問が進んでいく。その後に、こちら側から被告の側の立証となると、今日の映像などをとらまえて、威力業務妨害という実態はないじゃないかと力強く反撃していきたい。今後とも支援よろしくお願いしたい」。
佐伯弁護士。「動画の様子を第一印象で頭に入れてほしいとの理由で今日の手続きをした。あらかじめ説明しておけばよかったかなと思う。見ていて眠くなるというぐらいが、これ業務妨害ですか、ということにつながると思う。来週から証人尋問が始まり、大変な局面に入る。正念場と思い頑張る」。
最後に、訴えられている組合員を代表し七牟禮時夫副委員長があいさつ、「八人は当たり前のことをやって逮捕された。これを認めるわけにはいかない。無罪に向けて闘っていきたい。支援をよろしくお願いしたい」。
本日の行動は、朝八時から午後の今まで、法廷と合わせて一五〇人が参加した。まとめは全港湾大阪支部小林書記長。次回は五月二七日午前九時集合。          (T・T)

「新天皇即位の賀詞」に共産党が賛成

「立場」と「運動」は別?

志位委員長発言を批判する


 日本共産党の天皇制への「すり寄り」は、明らかに一線を越えてしまった。衆院は四月九日の本会議で「新天皇の即位にあたっての賀詞」を全会一致で可決した。「全会一致」ということは、当然にも共産党もこの「賀詞」に賛成した、ということになる。
 この「賀詞賛成」の態度について、日本共産党の志位和夫委員長は記者団の質問に、次のように答えた。(「赤旗」日曜版5月19日号から引用)
 「天皇の制度というのは憲法上の制度です。この制度に基づいて新しい方が天皇に即位したのですから、祝意を示すことは当然だと考えています。私も談話で祝意を述べました。国会としても祝意を示すことは当然だと考えます」。
 当然にも一般紙の記者は突っ込みをかける。「平成の(前天皇の)即位礼正殿の儀のあとの賀詞には反対しましたが、その時との違いは?」
 志位は何のてらいもなく、次のように答える。
 「当時の綱領は『君主制の廃止』を掲げていました。その規定は二〇〇四年の綱領改定のさいに変えたわけです。改定した綱領では、天皇条項も含めて現行憲法のすべての条項を順守する立場を綱領に明記し、『君主制の廃止』という規定は削除しました。そういう綱領の改定に伴って、こういう態度を取ったということです」。
 この後、一般紙の記者からは「天皇制は憲法で明記されている一方で、封建的な身分制度の名残ではないかとの意見もありますが」との突っ込みがあった。
 さすがに志位は共産党としては綱領で「民主共和制の実現をはかるべきだとの立場に立つ」と弁明している。しかし、彼は次のように付け加える。
 「綱領のこの部分は、日本共産党として民主共和制の実現をはかるべきという『立場に立つ』という言い方になっています。つまり、『私たちの立場はこうです』という表明をしているのです。……綱領のこの規定は、『私たちの立場はこうです』――つまり将来的にこの制度の存続が問題になったときには、そういう立場に立ちますと表明していますが、同時に、わが党として、この問題で、たとえば運動を起こしたりするというものではないということです」。
 「立場に立つ」ということは、その立場で「運動をする」ということではない――この理屈がお分かりだろうか。それは「護憲」の立場に立つが「護憲」の運動をするわけではない、という詭弁と同じである。「天皇制反対」の立場に立つということは、「天皇制反対」の運動をすることによってしか現実のものにはなりえない。少なくとも新天皇への「賀詞」に退席、あるいは「棄権」するぐらいの姿勢すら取れないのだろうか。       (純)

コラム

資源ゴミの日

 資源ゴミの日が近づいた。月に一度だ。新聞、チラシ、ダンボール、空きカン、衣料品等が中心だ。阪神・淡路大震災以前に住んでいたマンションには大きな倉庫があり、何時でも手の空いた時に運び込むことができた。現在住んでいる所は駐車場の一角にゴミ出し場がある。ゴミ出しの当日は午前八時までに出さなければならない。しかもゴミの分別が細分化されているので結構忙しい。毎朝ゴミ出しをしているような感覚に陥るような時がある。その時間帯は出勤するために駐車場を出ようとする車とぶつかりそうにもなる。
 最近はチラシが大量なので折込みを止めてもらい新聞本紙だけにしている。今の私たちには役に立つ情報がほとんど無いからだ。しかもメモ用紙になる裏面が白紙のチラシはほとんど無くどうしようもない。スーパーなどのチラシもネットで見ることができる。おかげで運び出す資源ゴミの重さがずいぶん軽減された。回収業者の人には申し訳ないが。
 今回は衣料品を中心に出す予定だ。かってはアンダーシャツやシーツ等綿製品が中心の消耗品が多かった。今は「終い支度」のための衣料品が中心だ。それを整理するのはなかなか難しい。もう着ることができないものは簡単だがそれぞれに思いが残っているからだ。「これはあの時買ったものだ」その頃の私をとりまく状況が思い出される。今回ゴミに出すべきかもう少し置いておいたほうが良いのかを判断するのにかなりの時間を費やすことになる。結局あまりに少ないと次回まわしになる。ひとつひとつに思いをめぐらし考えあぐねているうちに、せっかく整理してあったものがバラバラになり遂には収拾がつかなくなってしまう。そのうちに時間切れとなりドッと疲れが出てくるのである。
 やむなく資源ゴミに出した衣料品のその後の行方がすこしばかり気になる時がある。少しは古着として役に立っているのだろうか。まだ見映えがし十分役に立つスーツやコート、ジーンズ、革製品などは選別され国内の古着の市場に売りに出されるそうだ。その他まだ着ることのできるTシャツ等夏もの類は細かく選別され主に東南アジア各国に輸出され古着として役立っているという。
 このような古着市場は現在も拡大し続けており、国内だけでなく世界各国、地域でも同様だそうだ。リユースできない綿製品等は裁断されウエースに作り変えられる。その他資源ゴミとして集められた物は細かく分別されそれぞれに見合ったものに作り変えられる。それは私たちの想像をはるかにこえるという。
 さて私もまた耐用年数をすでにオーバーしてしまっている。資源ゴミとして再利用できるのだろうか、それとも単なる粗大ゴミなのであろうか。
         (灘)




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