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    かけはし2019年4月1日号

私たちの「知る権利」を守ろう


3.14

マスコミ文化情報労組会議

言論弾圧を許さないぞ

首相官邸前で抗議


メディア労働者
中心に六〇〇人
 三月一四日午後六時半過ぎから、首相官邸前で「私たちの知る権利を守る 3・14首相官邸前行動」が新聞労連、民放労連、出版労連、全印総連、映演労連、映演共闘、広告労協、音楽ユニオン、電算労が加盟する「日本マスコミ文化情報労組会議(通称MIC)」の主催で開かれ、マスコミ関係の労組員ら六〇〇余人が集まった。一時間で終わる予定であったが、八時半過ぎまで行われ、各新聞社労組の仲間たちが次々と政府による言論統制に抗議した。改めて労働組合の団結力を示すものとなった。
 MICは二月一八日、菅義偉官房長官の記者会見をめぐって、首相官邸が記者の質問を「事実誤認」と一方的に断定し、質問制限や妨害行為を正当化する政府答弁書の閣議決定までしたことに抗議する声明を出した。しかし、その後も菅官房長官が「あなたに答える必要はない」と開き直った答弁するなど、事態が深刻化している。そのことを受け、首相官邸の記者会見のあり方をテーマにした首相官邸前行動を緊急開催した。

記者の質問を
妨げる安倍政権
南彰MIC議長(新聞労連委員長)が「不当な記者弾圧で、発言の制限を受けた。その後も質問の指名権によって後回しにされたり妨害されている。辺野古埋め立てで赤土の投入がされているのに、これをウソだとレッテルを張っている。意見の違いがあっても知る権利が大事だ。マスメディア関係労組が官邸に抗議行動をするのは極めて異例であるが、一刻も早く妨害をやめさせなければならない」と主催者あいさつをした。
国会議員の福島みずほさん(社民党、参議院議員)、杉尾秀哉さん(立憲民主党、参議院議員)、奥野総一郎さん(国民民主党、衆議院議員)、田村智子さん(共産党、参議院議員)、森ゆうこさん(自由党、参議院議員)がかけつけ、「取材を規制することは、メディアの政権を監視し、抑制する権利を奪うことで断じて許せない」と連帯のあいさつを行った。
梓澤和幸弁護士は「県民投票で沖縄の民意は示された。日本中が沖縄のようになるのを政権は恐れている。沖縄は冬から春に向かっている。真実と希望を求める声を大きくし、記者への沈黙の強制を撤回させよう」と話した。「メディアで働く女性ネットワーク」林美子代表世話人が「女性ネットには一〇〇人以上の記者が入っている。二月二五日に抗議声明を出した。望月衣塑子さんを孤立させてはならない」と私たちも当事者だと訴えた。
「国境なき記者団日本」事務局・瀬川牧子さんは「ジャーナリストの置かれている立場は年々ひどくなっている。日本は六八位だ。編集部の中でも制限はありはしないか、点検していかなければならない」と語った。

望月記者個人の
問題ではない
次に現場の記者が発言したり、メッセージが紹介された。毎日新聞、北海道新聞、中国新聞、京都新聞、朝日新聞、東京新聞労組、フリージャーナリスト松本ちえさん、など。「問われているのはジャーナリストだ。怒られても、抵抗して情報を取る。望月さんとともに政権を追及すべきだ」。「空気を壊すことだ。偉い人の機嫌を損ねるくらいでないとダメだ。望月さんはそれが出来ている」。「記者会見のあり方に問題がある。官邸がすべて仕切っていることで、記者の質問を制限している。これを変えていかなければならない」。「望月さん個人の問題ではなく、記者への制限は戦前のようなものを言わせず、戦争に協力体制を作ることにつながる」。
発言の最後に、官邸から名指しされた望月衣塑子さん(東京新聞)が「加計学園、伊藤詩織さん問題など、直接安倍首相に質問したいが、記者の質問に応じる機会が極めて少ない。そこで菅官房長官に質問をぶつけた。質問は簡潔にしなさいなどと制限を加えたり、記者会見はあなたの質問に答えるものではないなど妨害した。そして今では他紙の記者にも妨害が及んでいる。官邸の会見が公報のようになってはいけない」と語り、他のジャーナリストとともに言論の自由を守っていくとアピールした。次に「『知る権利』を奪う首相官邸の記者弾圧に抗議する」アピール文を採択した。若者が「FIGHT FOR TRUTH!」「記者の質問 妨害するな」「報道の自由 守ろう」と呼びかけ、全体でコールを官邸にぶつけた。寒い日の言論の自由を守る熱気ある行動であった。 (M)

3.12

武器より暮らしを

大軍拡予算案通すな

参院議員会館前で行動

 三月一二日正午から午後一時半まで、「武器より暮らしを!大軍拡予算案を通すな!参議院議員会館前アクション」が「武器より暮らしを!市民ネット」が主催して行われた。
 司会を武器取引反対ネットワークの杉原浩司さんが行い、「安倍政権は米国から武器を爆買いする一方で福祉予算を削っている。予算の組み換えをするために闘おう」と行動の主旨を述べた。
 続いて参加した仲間たちが次々に発言した。金光理恵さん(安保関連法に反対するママの会@ちば)が「幕張メッセで二回、武器見本市が開かれた。議会に幕張メッセを使わないように請願を出したが棄却された。武器輸出に反対する議員を増やすために議員アンケートも行った。さらに、今後ネット署名を始める」と報告した。
 小寺隆幸さん(軍学共同反対連絡会事務局長)が「大学と武器の共同開発のために、一〇〇億円の予算をつけた。大学では軍事研究に加担しないとしていたが空洞化が進んでいる。マッハ5以上のエンジンの開発を大学が行っている」と産学共同体の動きを批判した。
 井筒高雄さん(ベテランズ・ピース・ジャパン共同代表)が「政府は憲法九条の枠内で国を守るのではなく、敵基地攻撃に踏み出した。普通の市民を殺すことになる。このことを認識すべきだ」と軍拡の動きを批判した。さらに、参加した仲間たち、パトリオットはいらない!習志野基地行動実の吉田さん、西谷修さん(立教大学特任教授)、志葉玲さん(ジャーナリスト)、瀬戸大作さん(避難の協同センター事務局長)、富山洋子さん(日本消費者連盟顧問)、武田隆雄さん(日本山妙法寺僧侶)が軍拡予算を批判した。
 国会議員の宮本徹さん(共産党、衆議院議員)が「一機一一六億円もする米国製のF35戦闘機を一〇五機も爆買いする。米会計検査院によるとF35は酸欠事故が頻発し、機関砲が正確さに欠けると報告している。そんな戦闘機を買うな」と話した。近藤昭一さん(立憲民主党、衆議院議員)が「武器の爆買いよりも九条を形にしろ」と語った。
 ちょうど、東電刑事裁判が行われていたので、福島原発被災者の仲間がかけつけ、三月で仮設住宅・借り上げ住宅から追い出しが始まっていることを報告し「命を奪うものにカネをかけ、命を守るためにカネを使わない」と東電や政府の対応を批判した。
 「戦闘機より保育園を」「武器より被災者の暮らしを」「空母なんかいらない、F35戦闘機なんていらない」とコールして訴えた。 (M)

3.14

被害者・労働者との連帯を

加害責任追及・原発廃止

「皇族出席の追悼式」抗議

 三月一四日、日比谷図書館文化館で「今こそ被害者・労働者と連帯し、加害者責任の追及、原発廃止を!3・11を反原発と責任追及の日に!」(3・11行動実行委)が行われた。
 福島第一原発事故から八年目を迎える三月一一日、安倍政権は国立劇場で秋篠宮が出席して、「東日本大震災八周年追悼式」を行う。地震が発生した午後二時四六分に一斉黙祷を強要し、官公庁、学校、企業など「弔旗掲揚、一斉黙祷」の指示を出している。このプロセスを通して天皇制民衆統合の強化とともに、原発事故を引き起こした国家責任・原発企業責任を後景化させ、被害者も加害者もともに「日本国家の再興」「経済復興」「原発推進」へとからめとるものだ。実行委は、「皇族出席の追悼式典」・一斉黙祷反対を掲げて集会とデモを行った。

天皇「代替わり」
式典にも抗議
集会は基調報告から始まった。とりわけ「皇族出席の追悼式典」に対して「天皇明仁と安倍極右政権が共同してつくった『天皇退位のための皇室典範特例法』の最大の目的が、天皇の『象徴としての務め』を法的に謳いあげ天皇と国家のもとに人民の『統合』、つまり人心の収らん、階級対立の融和を図ることにあります。今回の『皇族出席の追悼式典』もまさにその目的がある。『上皇・天皇・皇嗣皇太子』体制のもとで、今後の日本の原子力政策と電力・独占資本を支える『国民』をつくるための天皇制への統合(奴隷状態)を強めるものです」と暴き出し、批判した。
藤田康元さん(戦時下の現在を考える講座)は、「原発・国体・不安定労働〜茨城の現場から〜」をテーマに講演。
冒頭、藤田さんは、「原発震災の始まりからまる八年。東電原発事故は収束していない。東京電力福島第一原子力発電からの新たな放射性物質の放出は続いている。汚染水は敷地内で増え続けていると同時に、敷地外の外洋への流出も続いている」と指摘した。
そのうえで「廃炉計画が順調に進んでいない。私見では、燃料デブリを取り出して、原子炉を解体して、という廃炉作業を進めることが必要なのか、そもそも疑問だ。事故原因の究明と汚染水問題の解決(軽減)と被ばく労働の最小化を同時に追求する必要があるのではないか。あらゆるデータの公開と敷地内調査を受け入れるべきである」と問題提起した。
さらに放射能汚染の実態を取り上げ、「政府や研究機関は、福島県の超高汚染地に関しては比較的詳しい調査を行ったが、他地域の調査は全く手薄だ。特に、福島県(会津地方を除く)以外のまともな土壌放射能汚染調査を実施していない」ことを批判し、市民による自主的な土壌汚染調査の取り組み(「みんなのデータサイト)を紹介した。
今後の方向性として@東海第二原発再稼動阻止運動 A茨城国体(今年九月)反対運動 B五月一日、新天皇即位を祝わない「反奉祝メーデー」の取り組みについて報告した。
連帯発言が「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」、「オリンピック災害」おことわり連絡会などから行われた。
日比谷公園霞門からデモに移り、「追悼式典」反対と天皇制解体に向けたシュプレヒコールを千代田区一帯にわたって響かせた。デモの途中、東京電力本店前で抗議の申し入れ行動も行った。 (Y)



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