沖縄報告 1月21日
辺野古基地建設是非を問う県民投票の完全実現へ
沖縄 K・S
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2.24
辺野古県民投票の成功へ
新基地NO! 沖縄の民意を明確に示そう!
辺野古埋め立ての賛否を問う二月二四日の県民投票をめぐって、不参加を表明して全県実施を妨害する宜野湾市、沖縄市、うるま市、宮古島市、石垣市の五市長と自民系市議に対する抗議と糾弾の運動が活発に進められている。沖縄市で五〇〇人、うるま市で三〇〇人の抗議集会が開かれたのを始め、各市で抗議行動や損害賠償裁判の原告集め、県民投票実施を求める署名などが行われている。辺野古県民投票の会代表の元山仁士郎さんは宜野湾市役所前で体力ギリギリの一〇五時間ハンストを行った。全県各地の多くの人びとが支援に駆け付け、署名を行った。
五人の市長は当該市における県民投票の実施を拒むいかなる権限も法的根拠もない。県民投票の投票権は県知事選挙、県議会議員選挙の投票権と同じく、県民の基本的な権利である。市議会の決議や市長の判断で奪うことのできるものではない。市民の選挙で選ばれた市議や市長が市民の投票権を奪うというのは本末転倒、ありえない事態だ。辺野古県民投票をめぐって繰り広げられている県民投票不参加表明の五市長と全県実施を要求する市民との対立は、県民の総意で新基地NO!の民意を明らかにすることを妨害する行政の長や議員との民主主義をめぐる妥協の余地のない対立だ。
五市の市議や市長のバックに、沖縄選挙区で落選し最近比例で復活した宮崎衆院議員が県民投票予算案の市議会での否決や市長の不参加を行う悪知恵をつけていたことが明るみに出た。宮崎議員作成の資料には「県民投票の不適切さを訴え、予算案を否決することに全力を尽くすべき」「議会で否決された予算案を市長が執行することは議会軽視であり不適切」「否決しても議員が損害賠償など法的な責任を負うことはない」などと書いていた。昨年末、自民党本部から強い指示があったというから、宮崎議員の行為は安倍政権への忖度というより官邸からの直接指示とみなした方がよいかもしれない。
その筋書き通り、五市の市長は市議会での否決・再議の否決を受け、口をそろえて「市議会の決定は重い」と言いながら県民投票不参加を表明したのだった。越権行為も甚だしい。五人の市長の中では日本会議や安倍官邸との近さの違いがあるにせよ、市長として県民投票不参加の違法行為を行った点では同罪だ。市民の基本的権利を奪う政治家が市長の座にとどまることを市民は決して許さないだろう。
県民投票で問うことは辺野古の埋立ての賛否だ。戦後七三年間続く基地の島・沖縄に、さらに新たに米海兵隊基地を造るための埋め立てをさせていいのか? という沖縄の行く末に関わる重大問題だ。すべての県民が自分の意思を表明する権利がある。その権利を奪おうとするのが五市長なのだ。五市長は全員リコールか次の選挙で落選することは確実だ。市長の座を追われた後になって自分が犯した重大な間違いに気づいても遅い。
二月二四日県民投票を成功させよう。三六市町村と共に五市での県民投票の実施をさせよう。どうしても拒否するなら、市民の自主投票を盛大にやり抜こう。法的に正式な県民投票としてカウントされないとしても市民の意思を明確に示そう。高い投票率と埋め立て反対票の高比率で沖縄の民意を全国全世界に訴えよう。ゆるぎない沖縄の民意が最後には勝利する。
1.16
安和桟橋での赤土土砂阻止行動
ゲート前と海上で運搬船搬出を1隻に
毎週水曜日の現地行動は年明けから、琉球セメント安和桟橋から辺野古への赤土土砂搬出を止めるため、辺野古ゲート前には最小限の人員を残して、安和に集中する形で行われている。一月一六日水曜日も早朝から、本部町島ぐるみ会議を中心に全県各地から桟橋ゲート前に結集した。ゲート前には、「新基地は住民の暮らしと命をおびやかす」との黄色ののぼりが林立し、琉球セメント正面入り口に至る歩道には本部町島ぐるみ会議の「ふるさとの土は平和のために使いたい」との横断幕が掲げられている。
名護、宜野座、金武、那覇、南風原、糸満、南城、八重瀬など各地の島ぐるみの参加者は九時ごろには約一〇〇人に達した。県内二紙はもちろん、米ニューハンプシャー州からの取材陣も来ている。福島など日本本土からの参加者もいる。平和運動センター議長の山城博治さんのリードで「新基地反対」「土砂を運ぶな」「海を守れ」などとコールを繰り返しながら、ゲート前をグルグル行進する。採石場から赤土土砂を積んだダンプが次々にゲート前に到着し、赤信号で右折のウィンカーを点滅させながら待機する。青信号になり、対向車両が通りすぎるのを待って、ダンプはゲート前のデモ行進の群れに突っ込んでくる。
「もう基地はいらない」「不法工事やめろ」「辺野古埋め立てNO!」などのプラカードを手にしたデモ隊は、危険運転を行うダンプの運転手に激しく抗議する。同時にゲート前に陣取った警察機動隊が、ダンプの通り道を開けるためにデモの規制に出てくる。信号は赤に変わる。一回の青信号で大体一台、せいぜい二台のダンプが進入する。対向車両が多い時には一台も進入できない時もある。この日は通常の半分程度の搬入にとどまった。ゲート前行動の成果だ。
他方、海上ではカヌーチームが土砂運搬船の出航を止めるため、時々小雨が降る寒空の中、カヌー一三艇とゴムボート一艇で果敢に行動した。九時過ぎから運搬船の周りに群がり、一部はアンカーロープに張り付いて出航阻止の体制を取る。ずーと粘って、弁当もカヌーの上でとり、海保が海に飛び込んで強制排除を行うまで、約七時間にわたって頑張り抜いた。通常は午前、昼、午後の一日三回の運搬船による搬出が行われるところを、この日はゲート前と海上行動で一回にとどめた。小さな成果だが、積み重なれば、大きなダメージを相手に与えることができる。
違法に違法を重ねる政府防衛局
昨年一二月一四日の土砂投入から一カ月余りたち、辺野古の埋立予定海域A―1にはかなりの量の土砂が投入された。この海域は全体の埋め立て面積の約四%、体積にすると〇・七%に相当する。政府防衛局は三月二五日から埋立予定海域Aへの土砂投入を行うと発表した。キャンプ・シュワブの工事用ゲートからはそのために使用すると思われる大きなグリ石を積んだダンプが多数進入している。辺野古の埋め立ては今後どうなるのか? 心配し心を痛めている人々も多いことだろう。政府防衛局はいかにも辺野古の埋め立てが順調に進んでいるかのように演出しているが、実態は違う。
写真で明らかなように、埋め立てに使っている土砂は赤土だ。申請・許可された埋め立て用土砂は岩ズリと言って、石や岩くずを主とする細粒分比率一〇%以下のものだ。沖縄県の担当者は防衛局から「海上投入による濁りを少なくするため細粒分の割合を二〜一三%にする」との説明を受けていたという。ところが、昨年七月に埋め立て用土砂を発注する際、沖縄防衛局は「細粒分比率四〇%以下」で行った。細粒分比率が高くなるほど粘土に近くなる。一月一六日の野党国会議員団との話し合いの場で、沖縄防衛局は環境保全図書で自ら定めた内容を勝手に変更した理由を「護岸で囲まれているから濁りは広がらない」と言いつくろった。安倍政権は違法であろうと何であろうとやりたいことを行い、詭弁を弄してごまかす。
赤土は値段が安い。場合によっては処理にお金をかけなければならない位だ。それを一社だけの見積もりで、役所の基準を大幅に上回る金額で購入しているのが防衛局だ。政府防衛局には国民の税金を大切にしようという意識がまるでない。湯水のように軍事費を使い、軍事産業をもうけさせている。
沖縄県は沖縄防衛局に対し「環境に重大な悪影響を及ぼす恐れ」を指摘し、埋立承認時の条件として交わした留意事項違反を理由に、搬出の停止と立ち入り検査を求めている。野党国会議員団との意見交換の場で、謝花喜一郎副知事は違法を重ねる国を批判し「埋立承認の再撤回」に言及した。仲井真前知事の埋め立て承認時の約束であった普天間飛行場の五年以内の運用停止の反故、岩礁破砕許可を更新しないままでの埋め立て工事の強行、K9護岸の土砂搬入のための独断での使用、埋立順序の変更、埋立承認撤回に対する行政不服審査制度を悪用した執行停止、琉球セメント桟橋の完了届以前の使用および目的外使用など、政府防衛局の埋め立て工事のすべてが不法に不法を積み重ねたものだ。
将来安倍政権の辺野古新基地建設が歴史的な検証の対象とされるとき、アセスの過程から仲井真前知事の埋立承認を経て埋め立て工事の強行に至るまで全部が不法に不法を重ねたものであることが暴かれるはずだ。辺野古の埋め立ては違法行為の「砂上の楼閣」のようなものだ。
安倍政権は辺野古の浅い海への赤土土砂の投入をがむしゃらに進めているが、軟弱地盤や活断層のある大浦湾の深い海での埋め立て工事の先行きは見えない。沖縄県の試算によると、今後一三年、二兆五千億円、当初予算の一〇倍にも膨れ上がる。工事は直ちに中止すべきだ。増税、国民の生活破壊、軍事拡張路線のもと辺野古の新基地建設に執着する安倍政権は早晩倒れ、辺野古・大浦湾の埋め立て工事は中途で止まることになるだろう。そうすると、辺野古の海に無残なコンクリートの残骸が残る。翁長前知事が知事就任前から度々指摘していたような事態が現実のものとなる。誰が責任を取るのか。
冷静に先を見通す政府なら、完成の見通しもなく、県民ぐるみの反対に直面している辺野古の埋め立てを決してやらない。安倍政権は、先の見通しもなく日米戦争に突入していった天皇制政府と同じで、主観的な願望で国家権力を行使している。その破滅的な悪影響は沖縄だけでなく全国民に及ぶ。その弊害を早く終わらせ、埋め立てを止めて元の海を取り戻すために、沖縄は県民ぐるみで屈しない闘いを続ける。
カヌーチームTさんの報告
1月18日(金)
天候:晴れ、風弱く海は凪状態。朝八時二五分ごろK9護岸近くのフロートに到着。いつもならダンプカーが護岸に並び、土砂(赤土)をいっぱいに積み込み忙しく動き回っているが、今日は動きがない。一〇時過ぎダンプカーが台船に乗り移り始めた。
私たちはこのタイミングでフロートを超えた。今日の拘束時間はおよそ五〇分。カヌチャリゾート前で私たちの抗議船に乗り移り解放された。通常、私たちは最も遠く、しかも外洋に近く危険な開口部(船の出入り口)まで運ばれ、ここから瀬嵩の浜に帰ることになる。瀬嵩の浜に近い所にも開口部はある。ここは波も穏やか、何より瀬嵩の浜まで短時間で行くことができる。しかし彼らはいろんな理由をつけて、そこから出そうとはしない。
彼らは私たちをGB (ゴムボート)に乗せて最大一時間五〇分もかけて浜まで送り返すが、この時、私たちに対して@その理由(法的根拠)A行く先、Bその時間などは一切告げることはない。たとえトイレに行きたくても、急病人(船酔いなど)が出ても、それに対応する事はほとんどない。毎回、強く抗議していこうと思う。
1月19日(土)
天候:晴れ、風弱く海は凪状態、朝約15℃、陽が当たると暖かい。
大浦湾K9護岸で八時三〇分から作業が始まった。台船に昨日の残りの土砂(赤土)がダンプカーで約三〇台分残っていた。台船に山盛り(約3000t)あるとそれを全部積み出すのは約七時間かかることがわかった。
私たちは一時間ほど待ち、台船の入れ替えるタイミングでフロートを超えた。今日は土曜日でもありカヌーは多かったがタイミングが合わずあまり成果はなかった。このような日もあるのはやむを得ない。新しいランプウェイ台船が違法な土砂を積み海上保安官に守られ、入れ替わりで入ってくる。海保も同罪だ。
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