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    かけはし2019年10月14日号

「食と農」が危ないぞ!


10.6

日米FTAにNO!

私たちは未来を守れるのか?

犠牲にされる日本農業

「失うだけの貿易交渉」に怒り

農民・農業の切り捨て許すな


  【大阪】日米両政府の物品関税を相互に引き下げる日米貿易協定の署名式が、一〇月七日ホワイトハウスで行われた。報道によると、このとき同時に米国産牛肉に対する緊急輸入制限の運用方法などで付属文書が交わされた。政府は来年一月に協定の批准を目指している。日米貿易協定は対象品目や分野が狭く、影響力は限定的だと言われているが(一〇月九日付毎日)、果たしてそうであろうか。
 関西よつ葉連絡会、ストップTPP緊急行動・関西、戦争あかん!ロックアクションが呼びかけ、全日農京都府連絡会賛同の集会が一〇月六日、大阪PLP会館で開かれ、二〇〇人が参加した。
 本田さん(全日農)が開会のあいさつ、「反TPP緊急行動をともに闘って以来の集会だ。TPPは米国が離脱して終わると思ったら米国抜きのTPPができてしまい、米国との二国間交渉では日本が次々と農業を犠牲にする譲歩をしている」と、将来への不安を述べた。
 集会の最後に、松原さん(よつ葉連絡会)が閉会のあいさつをした。集会後、梅田の中心部までデモ。解散地点で引き続いて、消費税NO!・日米FTA NO!・カジノNO!の野党共同街宣行動があった。 
       (T・T)

鈴木宣弘さん講演から@

失うだけの日米交渉

 鈴木宣弘さん(東京大学教授)が「たたみかける貿易自由化と食と命の危機」と題して講演をした。鈴木さんの詳しい資料の冒頭に「昨年九月末に、失うだけの日米FTAが始まると指摘した。ちょうど一年、残念ながら、やはり失うだけの日米交渉だったことが明るみになった」とある。

 貿易自由化
 の現在地


TPPから離脱した米国は黙っていなかった。日米FTA(二国間貿易協定)が始まり、今年八月二五日に基本合意、九月末署名と、ルール逸脱の拙速で進められた。米中貿易戦争の尻ぬぐいとしてトウモロコシの二七五万トン(約五五〇億円)の追加輸入の約束が協定締結とセットで行われた。           安倍政権はTPP断固反対で選挙にのぞみ、大勝するとあっという間に参加表明。農産物重要五品目は除外するとした国会決議を反故にし、米国のTPP離脱後は、米国の追加要求を阻止するためとしてTPP11を強硬批准した。
日米FTAを避けるためにTPPをやる必要があると言ったのはウソで、TPP11と日米FTAは最初からセットだった。やらないと言っていた日米FTAをやってしまったので、「これはFTAではなく、TAG(物品貿易協定)だ」と言い張った。トランプは選挙対策のため、WTO違反の「つまみ食い」協定を強行しようとしている。さらに、TPP12が頓挫したとき、代わりの成果がほしいと、官邸が「TPP以上に譲歩していいから、早く妥結しろ」と急がせた日欧EPA(経済連携協定)も二〇一九年二月一日に発行した。EUには、TPP以上を譲った。
TPP11では、米国も含めた全体の低関税輸入枠を、米国が抜けたのに、そのまま他の一一カ国に適応した品目が乳製品など三三品目ある。これらについて日米間で米国枠を「二重」に設定すれば、直ちに「TPP越え」となる。米国からのコメの追加輸入七万トンを回避できたという言い方がされるが、WTO枠七七万トンのうち、密約枠で米国から三六万トンが毎年輸入されている。

 トウモロコシ
 追加輸入

 八月二五日の日米首脳会談後の記者会見で、トランプは米国の余剰トウモロコシを安倍首相が数百億円分買うと約束してくれたと嬉しそうに言った。でも、五月末の東京での首脳会談後のトランプの発言からみて、穀物輸入は五月の時点で決まっていたと考えるのが自然である。
安倍は害虫駆除の必要から前倒し購入すると応じたということだが、害虫は確認されているが被害は確認されていない(農水省)。また、前倒しでは総量が増えない。追加でなければトランプは喜ばないはずだ。食害が懸念される日本の飼料用トウモロコシは青刈する粗飼料用だが、余剰トウモロコシは実(濃厚飼料)だから、用途がちがう。
牛にとっては粗飼料と濃厚資料のバランスが重要で、単純に代替できない。また、日本では飼料用には餌コメを使う政策を進めているので、余剰トウモロコシは日本では使い道がない。
米中貿易戦争で、中国向けトウモロコシが輸出できなくなったため、日本が尻拭いをさせられた。日本車の二五%追加関税に脅かされ、日本は差し出すだけになった。味をしめたトランプは、引き続き二五%関税をちらつかせて、際限なく日本にさまざまな「尻拭い」を要求してくるだろう。
振り返れば、戦後の米国の占領政策は、まさに日本を小麦、大豆、トウモロコシなど米国の余剰穀物の最終処分場とすることだった。失うだけの交渉、自動車のために差しだし、自動車も守れないことになる。
(つづく)

10.10

止めよう辺野古新基地建設!東京東部集会

許すな!民意を踏みにじる土砂投入

 一〇月一〇日午後六時半から、東京・錦糸公園で「許すな!民意を踏みにじる土砂投入 止めよう辺野古新基地建設!10・10東京東部集会」が沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実行委の主催で開かれた。
 東部地公労事務局長が「東部地公労として、若い労働組合員を沖縄現地派遣団として送った。闘いを地区に還元し、闘いを継続していくものだ」と地区運動の重要性を訴え、主催者あいさつとした。

安次富浩さん
沖縄現地報告
沖縄から駆けつけた安次富浩さん(ヘリ基地反対協共同代表)が沖縄現地報告を行った。
「東京の下町には思い入れがある。小学校六年まで墨田区で生活していた。今日、一〇・一〇は沖縄の人にとっては特別の日だ。那覇空襲があり住宅の九〇%が焼失し、六〇〇人が死んだ。日本軍の飛行場・港湾も狙われた。石垣島や奄美なども爆撃を受けた。焼夷弾が使われ、その後の東京や大阪などの無差別大空襲の実験としても行われた」。
「一三〇〇機の米空軍は先島の日本軍を叩いてから、その後フィリピンレイテ島への上陸が行われた。日本軍基地建設に祖父も動員され、祖父はこの空襲で殺された。沖縄の日本軍は空襲の可能性を知っていたがこの日は幹部が飲み会をやっていて、米軍にやりたい放題やられた。そして、ひめゆりまで沖縄の人々は根こそぎ動員され、殺されていった」。
「辺野古の埋め立ては進んでいるが、陸上に六メートルも積み上げなければ滑走路は作れない。とてもできるものではない。基地建設に何千万円ものカネを使うのなら、自然災害や社会保障のためにカネを使え。米軍の兵器の爆買いやイージス・アショアの導入など本末転倒だ」。
「玉城デニ―知事は埋め立て設計の変更を認めない。沖縄の民意は玉城知事に受け継がれている。現場で毎日ねばり強く、持続的な抵抗をしている。沖縄の強みはオール沖縄として、今まで基地建設に賛成していた企業が反対するようになっていることだ」。
「天皇制は国体護持のために、敗戦を受け入れるのではなく沖縄を犠牲にした。占領からの回復のためのサンフランシスコ講和条約でも、沖縄メッセージを出して米軍の沖縄占領支配を認めた。沖縄への差別構造は今も続いている。沖縄の自立・未来をどうするか。玉城知事は一国二制度、東アジアとの平和な経済構造を作っていくと発言している。あきらめることなく、闘い続ける」。
次に、沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックの石原さんが、沖縄の米軍基地建設の歴史的経緯を説明し、基地撤去の重要性を訴えた。集会の途中から雨が降り注ぎ傘を持たない参加者も多かったが集会を最後までやり抜いた。     (M)

10.7

辺野古実が防衛省申し入れ

全国の住民と共に安倍を倒す

埋め立てをすぐやめろ

 一〇月七日午後六時半から、辺野古への基地建設を許さない実行委が月例の防衛省申し入れ・抗議行動を行った。実行委から沖縄現地の動きについて説明があり、集会を始めた。
 最初に、ストップ辺野古キャンペーンが「一〇月二六日午後六時半から、飯田橋の市民ボランティアセンターで『ゼネコンと国策』と題する学習会を行うので参加して欲しい」と訴えた。
 次に、沖縄から安次富浩さんが電話でアピールした。
 「台風の影響で、砂利運搬船が大浦湾から出航した。何度も台風がやってくるので作業は進んでいない。辺野古・安和・塩川でねばり強く闘っている。先週、『中国・共和国に対して、二年以内に弾道ミサイルを配備する』と新聞が報じた。そうなれば与那国島など先島が最前線になる。共和国がSLBMの発射実験をし、それに対して日米政府は沖縄に潜水艦配備を押しつけるだろう。民意を無視した軍事基地強化に反対しよう」。
 「全国津々浦々でアベ打倒の闘いをつなげてゆく。佐賀県のノリ業者がオスプレイ配備を阻んでいる。秋田でイージス・アショア配備に反対している。香港でも立ち上がっている。日本でも立ち上がろう。いっしょに前に進んでいこう。勝利するまで闘おう」。

辺野古断念に
追い込もう!
次に辺野古カヌー隊への募集が行われ「一二月三日、安和大行動デーに参加しよう」と訴えた。ストップ大軍拡、基地拡張ノーの仲間は、一〇月一四日文京シビックセンターで、討論集会を行うので参加してほしいと訴えた。警視庁機動隊の沖縄派遣の違法を問う裁判の判決が一二月一六日に東京地裁であり、傍聴参加の要請。
土砂連首都圏は一一月一〇日午後一時から二時、渋谷・原宿で情宣活動その後、二時半から代々木公園からデモ。
沖縄一坪反戦地主会関東ブロックは「琉球人遺骨返還請求訴訟を支える関東の会の結成を報告し、支援を広げよう」と訴えた。
国会包囲実は二つの辺野古埋め立て裁判について、一〇月一一日、文京区民センターで学習会を予定している。
各団体の訴えの最後に日音響の音頭で、ここに座り込めを歌い、防衛省に対して「辺野古埋め立てをやめろ」とシュプレヒコールをあげた。今回の申し入れは日本山妙法寺とピースニュースが行った。来月は一一月四日火曜日午後六時から。(M)


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