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    かけはし2018年4月30日号

憲法9条の改悪ゆるさない


3.24

とめよう!戦争への道 関西のつどい

沖縄の反基地闘争と共に


 【大阪】二〇〇三年三月に始まったイラク戦争からまる一五年の三月二四日、「とめよう!戦争への道 関西のつどい」がエルおおさか大ホールで開かれ、八〇〇人の市民が参加した。
 主催者を代表して米田彰男さん(戦争させない一〇〇〇人委員会大阪代表)が開会のあいさつをした。
 続いて、柳澤協二さん(元内閣官房副長官補)が、「今日の戦争の危機にどう向き合うか―イラク戦争の教訓を踏まえて」と題して講演した。柳澤さんは防衛省自衛隊運用局長だったが、防衛研究所での勤務を経てイラク戦争の時は小泉政権の内閣官房副長官補だった。柳澤さんは、「戦争を知らない政治家たちが政治をしているし、国民も戦争を知らない人がほとんどになってしまった。私も戦後生まれだ。憲法を守るというだけではなく、戦争とはどんなものかを知る必要がある」と提起した。

安次富浩さんが
語る名護市長選
 講演に続いて、安次富浩さん(ヘリ基地反対協議会共同代表)の沖縄報告。
 安次富さんは、今年二月の名護市長選の敗北について次のような個人的な総括から話を始めた。「敗北の要因はなんと言っても大きな油断だった。というのは、稲嶺市政に齟齬は一つもなかったから、安心しきっていた。選対の慢心だった。相手候補は決まるまでゴタゴタしていたし、オスプレイの事故も相手候補には不利だった。一方自民党は総がかりで、徹底的な企業対策をやった。相手候補は辺野古隠しをやり、補欠選に出た安次富効果が発揮できず、学生や青年の公開討論の申し入れも相手候補は拒否した。公明党対策も失敗だった。前回自主投票だったことに学会員が反発しているというのも怪情報だった。工事は止められないのだから、振興策を受け容れる方がいいという宣伝が、稲嶺陣営にも入っていた。警察による公職選挙法適用について稲嶺陣営に再三の恫喝がかかり、選対役員がビビってしまったが、相手陣営は自粛せずにやった。若者対策も不十分だった。名桜大の学生も奮闘したが、小泉進次カの演説に負けた」。
 「現地の運動については、まず七万種あるといわれる貴重なサンゴの群落を移植する問題がある。一四ある群落のうち一三はダメになった。それは防衛省の責任だ。私たちは、移植には反対だ。沖縄県土砂条例の改正問題。県外からの搬入土砂に含まれる外来生物調査を厳格にする必要がある。県民投票をという話があるが、二〇〇〇年に地方自治法が改正され、県民投票は各自治体の受託受任事務になったので、多くの反翁長自治体を抱えている中では、翁長県政に対するダメージが大きくなる可能性もある。辺野古の海には、辺野古断層と楚久断層という活断層があり、海底は軟弱地盤であることがポセイドンの調査結果が公表されて分かった。これを防衛省は隠していた。米国でのジュゴン裁判の差し戻し裁判が五月に結審する。名護市議会では、野党(辺野古反対)が多数だ。一一月知事選に向け戦略会議を早期に立ち上げ、勝利を目指す。森友問題では、もっと大阪府知事を攻めよう。それが沖縄連帯だ」。

デモ行進で平和
への思いつなぐ
政党からは、森山浩行衆議院議員(立憲民主党大阪府連代表)と服部良一元衆院議員(社民党大阪府連代表)の連帯のあいさつがあった。また、崔誠一さん(在日韓国民主統一連合大阪府本部事務局長)と池島芙紀子さん(ストップ・ザ・もんじゅ事務局代表)からアピールがあった。中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク共同代表)が閉会のあいさつをした。集会後、西梅田までデモを敢行した。 (T・T)



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