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    かけはし2018.年1月22日号

労働者の手配 拘束を解け


民主労総事務総長、民主党本部内でハンスト

労働基準法改悪を取りやめろ


事務総長ら2人
ハンスト5日目
 民主労総のイ・ヨンジュ事務総長が、労働基準法改悪の中止、ハン・サンギュン委員長など拘束労働者の解放、政治手配解除などを要求し、汝矣島(ヨイド)のともに民主党本部の党代表室で断食座り込みに突入してから5日目になった。イ・ヨンジュ事務総長は敷物もなしに水道水と塩30gだけでハンガーストライキを進めている。

 昨日(21日)、民主労総はともに民主党の本部前で緊急の決意大会を開催した。同日、民主労総の組合員らと第9期の役員選挙の決選候補、市民社会団体など200人余りが緊急の決意大会に出席した中で、「労働基準法改悪、恣意的拘禁、政治手配」と書かれた垂れ幕を破るパフォーマンスを見せて、民主党が警察を動員しドアを塞ぎ、イ・ヨンジュ事務総長の激励・支持訪問のために訪れた同僚たちを統制することを糾弾し、党本部へ進入を試みたりもした。

 チェ・ジョンジン民主労総委員長職務代行は開会の辞を通じて、「2015年11月14日、民衆総決起をした理由は労働改悪を阻止して、労働者、民衆の暮らしのために闘った。民主労総は崩壊した民主主義と人権を回復させるきっかけを作っており、朴槿恵退陣の火種だった、民衆総決起で死亡したベク・ナムキ農民の母校中央大学では名誉卒業賞を授与した」。
「誤った点を修正し、われわれの闘争が正当だったので最終結果も逼迫して拘束などの悔しいことが原状回復されることは当然なやり方だ」。
「しかし、民主党は最小限の激励の支持訪問を許可しない反民主主義的な姿を見せている」と糾弾して、民主党に向けて、最小限の便宜を提供することを促した。

 イ・ヨンジュ事務総長は、「政権与党民主党は先週末までも労基法に対する修正案を提出した。今朝も与野党幹事団は、合意案を作ろうとして決裂した。このような民主党の党代表室で断食座り込みが過ぎた行動なのか」と言い、ろうそく広場を作った私たち全員は憲法の精神によって、積弊を清算するよう、正義があるように国政を運営することなどを要求した。
しかし、朴槿恵政権の時にも行われなかった労基法改悪の試みをしていることはさらに、私たちはこれ以上見守ることはできないと糾弾した。。
そして朴槿恵退陣は、文在寅政府と与党民主党が成し遂げたのではなく、まさに広場の多くの国民が一緒に作り出したもので、その部分について文在寅政府と与党民主党に役割を委任した、今から作っていく世の中を文在寅政府と与党民主党が独占してはならない。
広場の精神で討論と省察の場を率いて聴取しなければならない歴史的な責務が文在寅政府と民主党にある、と話した。

 ミリュ人権運動サンランバン活動家は、「ハン・サンギュン委員長とイ・ヨンジュ事務総長が拘束されて手配された理由は、街で集会をしたということだ。集会を不法だというのを恐れて、私たちが集会することを放棄して街に出ることを躊躇したなら、果たして昨年にどのように朴槿恵を引き下ろすができただろうか」。
「私たちはどのように広場に集まって、どのように街頭に出ることができたのだろうか」。
「絶えずそれ(集会)を不法とした権力にもかかわらず、広場に集まって街頭に出るのを恐れなかったため、朴槿恵を退陣させ早期の大統領選挙を行い、文在寅が当選した、もし自分がろうそく大統領だと自任するとしたら今すぐ、ハン・サンギュンを釈放し、イ・ヨンジュの手配を解除しなければならない。これは民主党の責任でもある」と伝えた。

 さらに、「与党になれば、権力を持つようになる。その権力で労働者、民衆の命を握って揺さぶったことが韓国社会で、それに抵抗するために広場に乗り出した。その権力をきちんと使用しろと権力を変えてやったと言い、しかし、誰もが認める世界最長労働時間の中でもともとある労働基準法通りにしようと言って、まともな行政指針を出せと話しているが、国会で厳しい交渉をしている。仕事を少しでもさせようとする社長の前では身動きもできないその権力を与党の党本部に入った民主労総事務総長が民主労総の同志と会うと言うのだが、その出入り口を統制する権力として使用している}と糾弾した。
(「労働と世界」より)

【緊急報道資料】

2018年の強力な闘争展開決議

民主労総中執の中断要請受け ハンスト解除を決定


夜間暖房ない中
10日間ハンスト
 イ・ヨンジュ事務総長は出入りが封鎖された民主党本部で事実上監禁状態と夜間暖房さえない、最悪の座り込み条件で、水と塩だけで10日間の断食座り込みを進めている。
 実際の健康状態は非常に悪化したことが確認されており、さらに健康悪化に対する深刻な憂慮の中で12月27日、民主労総の中央執行委員会は断食座り込みに入って明らかにした3つの要求について、民主労総の新しい執行部とともに2018年、強力な闘争を決議しながら事務総長の断食座り込みの中断を要請することにする。
 中央執行委員会は12月27日午後6時の民主党本部前闘争文化祭で闘争決議とハンストの中断要請を代表団を構成して伝えることにしており、これにイ・ヨンジュ事務総長は、中央執行委員会の決議と要請を受けいれハンスト解団を決断し、党本部を出ることにする。

健康回復した後に
調査に堂々臨む
イ・ヨンジュ事務総長はハンストの解団後すぐに病院に移動し、健康検診を受ける予定であり、健康状態を回復した後に堂々と警察署に出頭し、警察の取り調べに臨む予定。

 

民主党の裏切り
的行動糾弾する
労基法改悪推進の中止など3つの要求について知らぬふりで断食座り込みに対する民主党の圧迫は、ろうそく集会の精神の後退を見せてくれたものと非難され指弾を受けなければならない行動と規定する。

2015年民衆総決起は正義の闘争
イ・ヨンジュ総長に下された手配措置は2015年、民衆総決起集会に対するものであり、当時の民衆総決起は、朴槿恵政権の民主主義と国民生活破壊、そして労働改悪に対抗する闘争で、すでに歴史的、政治的評価が下された正当で正義な闘争だった。これに対して文在寅政府が、ハン・サンギュン委員長を解放しておらず、イ・ヨンジュ総長に対する手配措置を解除しないまま、さらに、拘束までほしいままにするなら、自らろうそくの精神に背を向けることであり、歴史的に正義の闘争に対して有罪を出していることが民衆総決起をともにしたすべての民衆運動陣営から深刻な糾弾との指弾を受ける。

【添付】
〈全国民主労働組合総連盟中央執行委員会の決議文〉

労基法改悪阻止
拘束労働者の解放
韓国民主労総の中央執行委員一同は、労働基準法改悪阻止と拘束労働者の釈放に向けて団結し、決死闘争に乗り出すことを厳重に宣言する。労働基準法改悪案は、中小零細事業所労働者にむしろもっと長くて働いてほしいという「居直り法」であり、長時間労働を強制する労働時間特例制度を維持する「厚顔無恥法」だ。
拘束労働者釈放は過ぎた李明博、朴槿惠政権時代に積もりに積もってきた積弊を清算する第一歩であり、先にロウソクを持った者に加えられた誤った司法判断を正しく戻す大きな一歩だ。

今日でイ・ヨンジュ事務総長の断食闘争が10日目だ。
イ事務総長は△労働基準法改悪阻止△ハン・サンギュン委員長など拘束労働者の釈放△政治手配者手配解除など3つを要求して、座り込みに突入した。
この課題は、民主労総全体の課題であり、今年に続き来年も続けなければならない課題でもある。我々中央執行委員一同は、今年解決していない労基法の改悪阻止と拘束労働者の釈放に向けた闘争で一番先頭に立って進むことを明らかにする。

いわゆる「ろうそく政府」を自任する文在寅政府が発足したが、時間が流れ、見せた態度には失望せざるを得ない。労働時間短縮に向けた労基法改正は、財界の要求でむしろ改悪案になり、全教組と公務員労組は相変わらず法外労組の立場に置かれなければならなかった。建設労働者法は漂流する国会の中に再び繰り越されており、「非正規職ゼロ時代」を約束して始まった野心に満ちた公共部門の非正規職の正規職化宣言は現実には「正規職化ゼロ時代」という無情な結末となっている。昨年の冬を一緒に熱く盛り上げた「広場の協力精神」を基に、政府与党は冷静に省察しなければならない。

立てこもりの課程で、民主党が見せた態度も怒りを買っている。
ストライキ初日から一切の出入りを封鎖する一方、最小限の座り込みに必要な物品も搬入しないように妨げた。
民主労総指導委員団はもちろん、さらには事務総長の家族までも本部前を守る警察の威力に阻まれてあきらめなければならなかった。座り込み初期飲み水搬入すら食い止め、断食者は水道水に依存しなければならない。座り込み現場を訪れた民主党の事務総長は「もはや、われわれが与党、過去と状況が違う」という言葉を吐いて帰った。
秋美愛(チュ・ミエ)民主党代表の面会要請は最後まで拒否し、洪永杓(ホン・ヨンピョ)環境労働委員長は、マスコミのインタビューを求めて「国会が労働界の言葉だけを聞くわけにはいかない」という妄言を吐いた。民主党内部でさえ「私たちがこうであってはならない」という言葉が出るほどであり、政権与党であるともに民主党がこの1年間見せてきた「ろうそく集会の精神の後退」を表すところだ。民主労総は民主党の一部指導部のこのような態度を糾弾せざるを得ない。

 真の弊害の清算は過去の政権の誤った行政・司法措置を正しく取り戻すことにから始まる。 無実の拘束、手配中の労働者問題の解決はそのためより重要だ。中小零細事業所労働者に低賃金―長時間労働を続けろという労働基準法改悪の推進を直ちに中断し、すべての労働者の組織する権利保障に向けた労働関係法改正に乗り出すのがこの政府と与党の時代的役目だ。
時には誤った判断をし、時には正義的でなかった前政権の行政と司法の結果を、憲法の精神によって正すことが真の弊害清算の開始だ。韓国民主労総の中央執行委員一同は過ぎたろうそく広場の叫びだった「憲法の精神に沿った正義の国家」に向けてさらに力強く団結・闘争することを峻厳に明らかにしている。
さらに、民主労総もやはり「ろうそく以降の大韓民国」を作らなければならないという時代精神に共感するすべての与野党および政府と膝を突き合わせて開かれた姿勢で何が正しくて何が何が変わらなければならないか討論することだ。
2017年12月27日

全国民主労働組合総連盟中央執行委員一同
(「労働と世界」より)

声明

拘束労働者釈放し、労働改悪を中止しろ!

イ・ヨンジュ事務総長の民主党本部籠城を支持

社会変革労働者党

 今日、民主労総の李英珠(イ・ヨンジュ)事務総長が、民主党本部党代表室で断食座り込みに突入した。要求案は3つで、△ハン・サンギュン委員長など拘束労働者の解放、△労働基準法改悪の中止、△政治手配解除だ。
 文在寅(ムン・ジェイン)政府は表向きでは弊害の清算と社会的対話を持続的に取り上げながら、労働弊害の清算に向けた基本的な要求にはそっぽを向いてきた。むしろ最近は労働改悪まで突きつけた。労働基準法を改悪して自ら掲げた労働時間短縮公約を覆して違法的長時間労働を合法化し、賃金まで削減すると乗り出したのだ。
 社会変革労働者党はイ・ヨンジュ事務総長の籠城闘争を全面的に支持する。ハン・サンギュン委員長の収監とイ・ヨンジュ事務総長手配は2015年、民衆総決起を主導したという「罪」からだ。朴槿恵(パク・クネ)政府と検察・警察、司法部と保守マスコミは一体で民衆総決起が不法暴力デモと非難した。
 しかし、朴槿恵政府が容易な解雇・派遣労働の拡大・労働条件の悪化を同伴した労働改悪を推し進め、労働者たちに戦争を宣布した状況だった。これに対抗した民衆総決起の参加者たちに警察は、放水銃を直射し、これにより、ベク・ナムキ農民が死亡した。資本のためには不法と暴力で人まで殺し、それに抵抗した労働者たちは、拘束手配して懲役刑を宣告し、この破廉恥を法と原則だと正当化した。
 2015年、民衆総決起と2016年に公共部門総ストがあったため、文在寅政府も労働改悪指針を廃棄するしかなかった。しかし、ハン・サンギュン委員長の釈放とイ・ヨンジュ事務総長手配解除要求には、保守勢力の顔色を見ながら無回答だ。そして、こっそりと朴槿恵労働改悪に代わる小細工を行っている。成果年俸制の代わりに職務級制を出して、最低賃金への算入の範囲を調整して賃上げ効果を無力化しようとしている。
 公共部門の正規職化はどんな議論の手続きも公開しないまま、転換排除対象だけ増やしていく「正規職化ゼロ」政策になっており、労働基準法改悪と休日割増手当てを削って資本が安価に労働者たちを長時間労働で使うようにしてやろうとしている。文在政府が誰の利害を代弁するかが赤裸々に表れている。
 座り込みを開始すると、民主党は記者の出入りも阻止し、立てこもる人たちを遮断して孤立させようとしている。 これが政府・与党が主張する社会的対話の実像だ。救済策をそろえたいと労働者に付添人の役割を促しながらも、いざ切実な要求は無視している。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代の2004年にも労働者たちが政権与党の開かれたウリ党での座り込みをしたことがある。
 「非正規職の涙を拭ってやる」と言われていた盧武鉉政府が政権後に非正規職を合法的に量産するように派遣法を改悪したためだ。その時も民主党は記者立ち入りと物品搬入を禁止し、当時首相李海?は、占拠座り込みを非難し、「厳正に対応して国の綱紀を正す」と、脅しをかけた。13年の歳月が流れ、再び労働者たちが民主党本部で、座り込みをする現状況はあの時と変わらない。労働者たちは、政府の沈黙とやり方を見つめながら待っていないだろう。

ハン・サンギュン委員長と拘束労働者たちを釈放せよ!
イ・ヨンジュ事務総長に対する手配を解除せよ!
勤労基準法改悪直ちに中止しろ!

 



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