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    かけはし2019年5月13日号

憲法ではなく安倍政権こそ変えよう


5.3

憲法集会に六万五千人

九条は絶対に変えさせるものか

平和といのちと人権 今こそ

 五月三日午前一一時から、有明防災公園(東京臨海広域防災公園)で「平和といのちと人権を!5・3憲法集会 ―許すな!安倍改憲発議―」が平和といのちと人権を!5・3憲法集会実行委員会の主催で開かれ、晴天に恵まれる中、昨年の六万人を上回る六万五千人が集まった。
 一一時からはサブステージで、政治的課題のトークイベントやライブステージなどが行われ、出店も多く出された。正午からオープニングコンサート。☆獄友イノセンスバンド(谷川賢作さん・小室等さん・こむろゆいさん・河野俊二さん)、☆子供団(うじきつよしさん・内田勘太郎さん)。

リセットすべき
は今の政権だ!
午後一時からメイン集会が始まった。司会は神田香織さん(講談師)。最初に高田健さん(集会実行委)が「安倍首相は二〇一七年五月三日に、九条改憲を発表し二〇二〇年に施行すると表明した。しかし、与党改憲案を提示することもできていない。しかし今後、改憲の動きを速めようとしている。改憲発議を阻止し、参院選勝利しよう」と主催者あいさつをした。
次に、メインスピーチが行われた。湯川れい子さん(音楽評論・作詞家)は「私は八三歳で戦争を体験している。九条を守るために残りの時間をかけたい。人間を殺すことを恥じなければならない」と話した。元山仁士郎さん(「辺野古」県民投票の会)は辺野古新基地建設の是非を問う県民投票が圧倒的多数で基地建設を拒否する結果であったことを報告し、「政府がその結果を無視して、基地建設を進めている」ことを批判した。
高山佳奈子さん(京都大教授)は「二〇一七年の参院選で自民党は二六〇〇万票を獲得したが、投票しなかった有権者は四九一四万人。この人たちが政権を支えている。民主主義を否定し、独裁制を支持し、奴隷として生きている。自民党の改憲案は一章の天皇制、二章の自衛隊が並ぶことになる。これを許してはならない」と話した。永田浩三さん(ジャーナリスト、武蔵大教授)は元NHKプロデューサーで、二〇〇一年日本軍慰安婦問題の番組を作った。その時、安倍によって番組を変えさせられたことを紹介し、さらに東京新聞の望月記者への官邸の圧力・規制を批判し、言論の自由の重要性を訴え「リセットすべきは今の政権だ」と訴えた。

連携への決意
が各政党から
次に政党あいさつが行われた。枝野幸男さん(立憲民主党)、「表現の自由が後退させられ、最低限の生活者が増えている。しっかりと野党が連携してアベを倒していく」。玉木雄一郎さん(国民・民主党)、「九条に自衛隊を明記することは自衛権の範囲を無制限に広げるものだ。日米地位協定の改定こそ真っ先に取り組め」。志位和夫さん(共産党)、「九条に自衛隊を書き込めば、九条二項の制限が及ばなくなる。自衛隊の行動を法律で定めるとすれば、現憲法が制限している海外派兵、集団的自衛権の行使、徴兵制などがはずれ、無制限に行動できることになる」。
又市征治さん(社民党)、「安倍政権は秋の臨時国会、来年の通常国会で、憲法改正を発議する可能性がある。自衛隊の明記は軍事組織を内閣と同じにするものだ。小異を捨て大同につけ」。伊波洋一さん(沖縄の風)、「南西諸島への自衛隊配備、辺野古新基地建設を阻止しよう」。社会保障を立て直す国民会議(衆議院会派)と玉城デニー沖縄県知事の連帯メッセージが紹介された。

安倍の悪政ノー
次々と決意表明
広渡清吾さん(東京大名誉教授)が「足し算だけではダメだ。もっと大きくならなければならない。市民と政党でアベを打倒しよう」と市民連合からの訴えを行った。次に、リレートーク。東京朝鮮中高級学校合唱団が「二〇一〇年から高校無償化から排除され学ぶ権利を奪われている。昨年不当判決を受けた。尊厳を守る闘いは負けない、勝利する」と訴え、アリラン・赤とんぼの歌を合唱し、朝鮮と日本のかけはしになるという思いを伝えた。会場から暖かい拍手で連帯が表わされた。
本田由紀さん(東京大学教授)は貧国格差の問題が戦後の歴史の中で、どのようになってきたのか、を明らかにした。「ミーツーやヘイトスピーチへのカウンターデモが起きている。新しい社会の循環をつくり出していくしかない。憎悪と侮蔑の社会から信頼の社会を築こう」と語った。
武藤類子さん(福島原発原告団団長)は「東電の責任を問う刑事裁判が三月一二日に結審し、九月一九日に判決がある。巨大津波の可能性があることについて、二〇〇二年から指摘し、その対策の検討も始められたにもかかわらず、東電幹部はそれを拒否して、原発大事故を起こした。裁判で、東電の経営者の三人は責任は現場にあると責任逃れをしている。責任を取らせる」と語った。そして、区域外避難者が借りて住んでいた公務員住宅を三月末まで退去せよ、退去しない場合家賃の二倍を払えとする福島県のやり方を痛烈に批判した。「原発被害がなかったようにする二〇二〇年オリンピックはいらない」と訴えた。
鳥井一平さん(移住者と連帯する全国ネットワーク代表理事)は「移民問題は社会の弱点を表現している。除染労働、妊娠した女性は強制帰国、時給三〇〇円、これが奴隷の実態だ。国民から排除されてしまう人がいる。この現実に耳を傾ける政治を。労働に対して対等報酬が担保される社会を。多民族多文化の共生社会を。これは私たちの問題だ。六月一〜二日に全国フォーラム(日本教育会館)を開くので参加してほしい」と訴えた。

行動提起確認し
二コースのデモ
植田あゆみさんのコンサート。うた声合唱団も加わり、「翼をください」の大合唱。最後に、福山真劫さん(集会実行委)が「@憲法審査会に発議をさせない国会行動A辺野古新基地建設阻止5・25午後二時から国会包囲行動B朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を!市民連帯行動6・7日比谷野音集会C参院選の勝利」の行動提起を行った。その後、豊洲、台場コースに向けてパレードへ出発した。憲法改悪を絶対阻止しよう。       (M)

5.1

中之島メーデー

維新の席巻を止める

沖縄の闘いの特別報告も

 【大阪】中之島メーデー実行委員会主催の第90回中之島メーデーが五月一日、大阪中之島公園剣先ひろばで開催され、八〇〇人の労働者・市民が参加した。なお、おおさか労連は扇町公園でメーデー集会を行い、連合大阪は今年は四月二七日に行った。
 大阪全労協但馬議長が主催者あいさつを行った。
 「大阪のメーデーの始まりは一九二一年。一九三五年から敗戦の年までメーデーは禁止され、暗黒の時代があった。いま似たような時代が訪れようとしている。昨年七月から全日建関生支部への弾圧は逮捕者が六〇人を超え、いまだに拡大の兆しを見せている。憲法二八条で保障されている労働者の団結権・団体交渉権・争議権が真っ向から否定されている。すべての労働組合にかけられた挑戦だ。あろうことか、共謀罪の対象にまでしようとしている。全港湾に対しては、荷役に事前協議制の破棄行為があり、産別最低賃金の交渉拒否が続いている。ちまたにはブラック企業がのさばっている。その背景には、全労働者の四割にも達する非正規労働者の低賃金・無権利状態がある。貯蓄ゼロが四割にも達する。今春闘では、経団連は官製春闘すら拒否をした。内部留保は四五〇兆円に上る」。
 「しかし、この時代を変える力を私たちは持っている。関生弾圧に対しては、大阪で即座に反弾圧実行委員会が起ち上がり、京都・滋賀・東京へと広がり、全国的な連帯の動きが始まっている。労働契約法20条裁判では次々と勝利を勝ち取っている」。
 「沖縄は辺野古埋め立てに対し決然と民意を示し闘い続けている。令和が支配者たちの新しい時代の始まりなら、私たちは全く違う時代をつくり上げる必要がある」。

私たち人民
こそ主権者
安次富浩さん(辺野古ヘリ基地反対協共同代表)が特別報告をした。
「平成から令和への代替わり、マスコミによる浮かれムードの演出、これは許せるものではない。残念ながら沖縄でも5月1日を避けたメーデーを行ったところもある。大阪の皆さんが、こうして5月1日のメーデーを行い、関生の弾圧に対する支援の闘いを作り上げていることに敬意を表する。主権者は私たち人民だ。天皇ではない」。
「沖縄は米軍の植民地支配から脱して日本に戻ったけれど、その後も沖縄は日米両政府に抑圧されつづけている。しかし、沖縄には粘り強く闘い現状を打開する力が培われてきた。辺野古新基地を作ろうと日米両政府は躍起になっているが、二〇年余り建設をさせない闘いを作り上げてきている。オール沖縄会議がその基盤だ。永田町や霞が関の住民どもに沖縄の未来を任せられない。沖縄は基地との共存を拒否し、平和的生存権を確立する」。
「知事選・県民投票で勝利し統一地方選(補欠選挙)でも、大阪と違って勝利した。民主主義は権力から与えられるものではない、一つひとつ闘いとるものだ。沖縄から見ると、日本の状況はものすごくおかしくなっている。トランプに言われたら大量の武器を買う安倍政権。貧困を解決しない安倍政権。原発被災者への補助金を削減する安倍政権。間違っている。来る参議院選もオール沖縄で闘う。それは世直しだ。この国を変えていこう。自分の足元を変えていこう。維新が席巻するこの大阪を変えよう」。
続いて来賓あいさつとして、大阪労働者弁護団(森弁護士ほか五人)、しないさせない戦争協力関西ネットワーク(中北共同代表)、天皇代替わりに異議あり!関西連絡会(古橋さん)の3団体からアピール。友諠政党からは、立憲民主党・社民党・新社会党・緑の党・市民派の豊中市会議員・箕面市会議員・高槻市会議員からあいさつがあった。
関生支部・武洋一書記長さんの報告。
「拘留は昨日まで九人だったが執行委員が一人保釈され八人になった。運転手の賃金を上げなさい、そのためにミキサー車・セメントバラス輸送・生コン輸送の運賃を上げなければいけない。だから一七年一二月にストライキをやった。これがどうして威力業務妨害なのか。労働組合はもともと威力だ。威力がなければ労働組合ではない。団体交渉がなぜ強要なのか。質を落とさないよう安心安全のために協同組合の生コンを買ってくれと頼む。ゼネコンフジタ建設、その親会社ダイワハウスが建築基準法違反で摘発されている。コンプライアンス活動の何が悪いのか」。
「われわれは、阪神大震災から教訓を得てコンプライアンス活動を続けてきた。安心安全安定した生コンを消費者に提供することを続けてきた。この闘いは負けるわけにはいかない。武委員長を一日も早く奪還するため頑張る。最後に、闘いの資金カンパに協力してほしい」。

全港湾の仲間が
ストライキ報告
全港湾大阪支部・樋口委員長の報告。
「全国港湾とは? われわれ全港湾を含め全国に七つの港湾関係の労働組合がある。一五地区に分かれて北海道から沖縄まである。これがすべて集まってつくられているのが全国港湾だ」。
「日本港運業界とこの全国港湾が団体交渉をやっている。その中でいろいろな協定書や確認書をとってきている。二月二日に沖縄において、事前協議を破って勝手に荷役をやったことで、沖縄の地区港湾が無期限のストライキに入った。沖縄の副知事の仲介でその日の夕方に収まった。今後は事前協議をちゃんと指導するという言質があったのでスト回避となった」。
「その不穏な雰囲気の中で行われた中央団交の中で、この四年来産別最低賃金の回答を拒んでいることが問題となり、業界側は、回答することは独禁法に抵触するという理由を主張。労働組合側が公正取引委員会に聞いてみると、労使で決めたことは独禁法に違反しないとの回答。その回答をもって団体交渉に臨んだが、業界側は、まだグレイだと主張。そこで、労働組合は中央労働委員会に斡旋を申し出た。中労委も産別最賃について回答せよとの斡旋案を出した。業界側はその斡旋案も蹴った。三月三一日、四月七日、四月一四日と交渉を入れてきたが、業界側はいうことを聞かないので、二二年ぶりに仕方なく平日に二四時間のストライキを決行し、メディアに訴えた。ストライキの後、業界側の態度が一向に変わらないので、ゴールデンウィークも止めるぞとなったが、実際に止めると、食べ物もすべて入ってこなくなるので、そういう状態になるのは避けたいと、ゴールデンウィーク中は一時休戦をすることにした。五月九日は最後の山場の団体交渉になるだろう」。

多くの仲間
も争議報告
川口真由美さんのライブを挟んで、恒例の争議闘争報告があった。報告したのは、全日建関西生コン支部、全日建トラック支部MK運輸分会、全日建ゼネラル支部桜宮化学分会、郵政ユニオン、YMCA労組、教育合同、ケアーワーカーズユニオン、LIA労組、メトロユニオンなど。
全日建近畿地本垣沼委員長の閉会のあいさつで二時間の集会を終え、西梅田へのデモ行進に出発した。         (T・T)

 



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